『涼宮』



『涼宮』

師走である、坊さんやらなんやらが走り回る季節であるが
俺はただのガキで一般人であるのにもかかわらず年中周囲の人間に走りまわされている
だれか俺のかわりに走り回ってくれる人材を募集するぜ
それがどんな奴であろうと俺は師と呼んでやることにしよう、もちろん谷口以外でな



さて話は変わるがモノトーンというものがある、昔はシンプルで好きだったものだが
最近はめっきり身辺からこれが減ったもんだ
いや別にそれそのものが嫌いになったわけじゃないんだが
とある場所を俺の脳裏に呼び起こす上に
それから派生して二年前に起きたちょっとした『事件』を思い起こさせるのでな
ちょっと遠ざけることが多くなってしまっているのだ
いやファーストキスだのどうのなんてロマンチズムを語るつもりはさらさらない
別にリアリストを気取ってるわけじゃ決して無い
ここ数年で俺の常識は何度もひっくり返されてるから
そもそもリアルというものが非常に漠然になってしまっているからな
俺の極めて近くに周囲にとんでもない影響を及ぼす夢想家が居るため余計かも知れん
だが、あれの記憶がどちらに分類するかと言われれば、間違いなく忘れたい物に置かれるのは確実だ


さて、俺が何故いきなりこんなことをいいだしたのかと言うと
まさにそのモノトーンの世界に俺が取り残されているからだ
まぁ諸君はもうお気づきであるだろうが、閉鎖空間だ
しかも神人だらけだ、空は暗いのに眩しいったらありゃしない
正直に言うと俺はかなり混乱している、独白は普段と大差ないだろうが
頭を抱えて窓を割って外に逃げ出してしまいたい
そんな俺が現在閉鎖空間を抜きにどこに居るのかというと
またしてもというべきだろう、学校だった
俺が夜に眠りにつき、そして目を覚ますと学校の自分の席に着席していた
そして周りにはたくさんの神人、しかも俺と対してかわりゃしないサイズの神人
放心しつつぼけっとそれらを眺めているとだんだんこいつらのこいつらの正体がわかってきた


こいつらは破壊をしないで、複数のグループに分かれて机に座ったり壁に寄りかかったり
そう、こいつらは多分クラスメートの変わりなんだろう
中にはただの人形ではなくて、髪があり体つきもちょっと違う特徴的な神人がいた
小さくて髪の長いのが泉、ツインテールはかがみ、あっちにいるボサボサ頭は谷口か?
そうやって特徴的なのをピックアップしていくと、俺と比較的なかのいい連中だった
なんだこのチョイスは、お前の仕業だろうハルヒ?
ガラガラ、と音を立てて扉が開く
入ってきたのは長いツインテールと他の連中よりも身長の高い奴、多分黒井先生役なんだろう
他の連中がそれをみてぞろぞろと席につく、教卓についた先生はあたりをみわたしてから
こう『言った』
「え~欠席者はおらへんな?よし、じゃホームルームはじめよか」
それは確かに黒井先生の声そのものだった、だが声は俺の頭の中で反響しながら聞こえている感覚で
すると後ろから鋭いもので首を突付かれた、極度の緊張状態だった俺はそれに驚き
「うおっ!」
間抜けな声を出して立ち上がってしまい、周囲の神人がこちらを向く
「キョンキョンなにやってんの~?」
頭に響く泉の笑い声、それは声だけは、そして笑い方の特徴も現実世界のそれと相違なかったが
その方向に顔を向けているのはちいさい神人だけ
どうしたものか突っ立ったまま考えていると
「ちょ、なにしてんねん自分、はよ座り!」
黒井先生の声で叱責を食らった、見ると教卓の人形も腕を組んで呆れたような態度を取っている
「す、すいません」
咄嗟にあやまって席に座ると
「まぁええけど、短いホームルームくらい寝ぼけんなや」
そう『普通』に返してきて、また周囲に話し始めた、つまりは一応のコミュニケートは取れるらしい
俺が頭の中を占拠する黒井先生の響く声をのけながら考えていると
後方から俺に声をかけられた、誰にって?
俺の後ろの席に座ってるのはこの三年間でいつも同じ一人だけさ
それこそ、他のクラスメートから俺達が席替えのくじ引きに参加させてもらえないほどにな
初期のころは酷かったぜ、俺達ができてて二人で仕組んでどうのこうのとかな
まぁくじを担任が管理してようと、あみだにしようと結果がかわらないから誤解は解けたがな
しかしその後ろに座ってるあいつが、他の連中と同じようになってるのは正直見たくない
だがかといってコミュニケーションが取れるとわかった以上無視も出来ない
俺は覚悟を決めて後ろを振り向くと
「あんたシャーペンで小突かれたぐらいで驚きすぎ」
普段どおりのハルヒがへの字眉で俺を睨んでいた
ほっとした、安心した、心から俺は安堵のため息をついていた
「あによ、なんか文句あんの?」
「いや、いつも通りのお前で安心してな」
ハルヒは目を大きくして驚きを表現していたが、怪訝な顔をした後
プイッとそっぽ向いてしまった、いや機嫌を損ねることをしただろうか、とも思うが
今は何よりなにもかもが間違ってる現状で正しい位置に収まってるものを見つけた安堵感が一杯だった
だからなんとかこのときはどうにか保ってられたんだ、でももっと冷静なら気付くべきだったんだ
ハルヒが現状に疑問を抱いていないことに
そして―まぁこっちは杞憂で終わったんだが―ハルヒが他の連中と違い普通の人としてそこにいても
それが本物かどうかは別問題だってことにな



俺がそれを疑問に思ったのはそれからしばらくして、神人に人間の歴史を教えられるという
どことなく不条理な感覚を覚える授業がつつがなく終了し、休み時間に突入したときだ
泉役が俺のところにすすすっと音もなく忍び寄ってきて
「…わっ!」
非常にあほらしいことをしだした
数秒後に頭をさすっている涙声の泉役から聞くと
さきほどの俺の様子を実は見ていて、自分がやって同じようになるか実験だったそうだ
ついでに泉役が頭をさすっているのは当然俺が頭部を殴打したからであるが
咄嗟のこととはいえ、短時間でこの状況にそれなりに俺が順応している証拠でげんなりした
「ごめんねこなた、キョンは本当にノリの悪い馬鹿でね」
ここだ、俺はここでやっと気がついた
自分が順応し始めただのってレベルじゃない、ハルヒは『これ』と当然のように会話している
そして一緒になってケラケラ笑っているのだった、ついでにこのころになると最初には聞こえなかった
他のその他大勢の声も聞こえるようになり、周囲は"普段どおり"のざわめきを見せている
しかし何故ハルヒはこの状況を平然と受け止めている?
自分の作った世界だからか?いや違う、こいつは自分の力に関して自覚症状は無い
じゃあなにか、これが当たり前に思えるような脳内補正がかかっているのか?…そうかも知れない
だが、こんな仮定を重ねたところで、それはまるで心理学のように不安定で
豆腐に豆腐を乗せてくように脆いもので、答えなんかが出るはずも無い
と、色んな仮定を浮かべていると、一つの可能性に気がついた
このハルヒも本物じゃなくて普通に見えても他の連中と同じ代替物なのかもしれない
俺はいつのまにやら泉役と話し終わっていたハルヒに、真偽を確かめるべく話しかける


「なぁ、ポニーテールやってくれないか?」
ハルヒの目を見て多分に自分の趣味が混ざった質問をぶつけてみる
文で見るだけだと普通の会話のようで真剣みが足りないように思えるが
俺はかなり真剣である、自分の趣味全開だからじゃない、決して無い
「…はぁ?…なんなのよいきなり?」
うん?若干言いよどんだ気がするのは多分間違いじゃない
心の中の不安感を色濃くさせながら、一応俺は答える
「いや、また見てみたいなと思ってさお前のポニーを」
繰り返し言うが俺はかなり真剣だ、ポニーテールを抜きにして真剣だ、本当だ、絶対だ
「別にいいけど、今はゴム持ってないから」
俺は咄嗟にポケットに常備している非常用の髪ゴムを渡そうかとしたが
流石にそこまでいくとかなり危険人物なので自重しておいた
そしてここまであっさり引き受けたハルヒにはさらなる不信感が募る
するとそれが顔に出ていたのか
「なによ?その変な顔は」
ハルヒにそういわれた俺は、思ったことをそのまま言葉にした
「いや、そんなにあっさり引き受けられるとは思って無くてな」
「別にただの気まぐれよ、文句ある?」
「いや別に、ただ珍しいなと思ってさ」
俺の言葉にハルヒはなぜか紅くなってそっぽを向いてしまった
その反応がやはりひっかかる俺は怪訝な顔をして
「お前本物のハルヒか?」
思いっきしぶん殴られた、本物だと俺はこのとき確信した


学校が終わって、何事もなく帰る
当たり前の動作をこの異常な空間で行っているのは
少しでも通常な世界にしがみつきたいと思ってるからか
それとも、俺にもハルヒのような補正がかかっているのか
でなければこんな状況で、こんな平然と家に向かってる筈が無い
通学路を歩いていれば、右も左も光る人形がそこかしこに佇んでいる
あぁ、そうかもう一つ可能性があった、俺の感覚が壊れきってしまってるかも知れないのか
まぁいずれにしても、発狂したりするよりは断然マシではあるのだが
自宅に帰ってもその状況が続くとなると話は別だ
誰よりも長いこと一緒に居た人間が変わってしまっている状況ってのはやはり堪える
俺は自分の部屋に早々に逃げ込んで鍵を閉める、なんの気休めになるかは知らないが
心理的に余裕ができる、とりあえずは一瞬でもあの白い光を見たくなくてカーテンも閉め切る
するとベットの下から音に反応して何かが出てきた
「にゃあ」
我が家の愛猫である皮肉なネーミングのシャミセンはもぞもぞとベットの下から這い出てきた
シャミセンは白くも光ってもなく、いつものふさふさの三色の毛をあちこちに跳ねさせていた
ハルヒに続いてこの存在は俺の大きな支えになった
「なぁシャミセン、この状況ってなんなのかわかるか?」
だから俺はつい、昔のように話しかけてしまった
二年前に映画を撮ったときのように喋りはしないかと、だが
「にゃあ」
この状況だ、またこいつが喋ってもなんらおかしくはないと思ったのだが
どうやら希望的な考えだったようだな


ふぅ、と一人呟きながら落胆していると
「にゃあとしか言うなというキミの命令を健気にも
 いままで従い続けた私に対する態度とは到底思えないな」
シャミセンが口を開いた、久しぶりのその声はやたらに渋かった
「先ほどの質問だが、私にとっての通常がそのままキミ達に適応するわけではなかろう
 猫には猫の通常というものがあるわけだが、キミがそれを知ったところでどうにもなるまい」
この古泉ばりの遠まわしでわかりにく喋り方もずいぶんと久しぶりだな
だが、今は感慨に浸ってる場合ではない
「シャミセン、お前は何も思わないのかこの空間に」
そういって先ほど閉めたばかりのカーテンをあけて、外の様子を見せる
「ずいぶんと広範囲に厚い雲がかかっているようだが」
「ちがう、あれをよく見てみろ」
頓珍漢なことをいいだす猫を抱き上げて眼下をうろつく神人をみせる
「なるほど少し見ないうちに人間はずいぶんと進化したようだがキミは進化の過程に取り残されたのか?」
「違うそうじゃない、俺は通常だこんな短期間で進化なんぞしやしない」
「ふむ、確かに違和感というか不快感は感じるが」
よかった、こいつもハルヒのようにこの世界を普通と思ってるわけではなさそうだ
だが、話は結局そこでストップそれ以上のことは何もわかりはしなかった
シャミセンは途中で話に飽きて散歩にでると言い出し、ドアを開けてどっかにいってしまった


俺はカーテンを閉めなおして布団に寝転がる、どうしようもない、八方塞りの四面楚歌
壁に視線を向けていると、やがて赤いもやのようなものが現れ始めた
何事かと思うより早くそれはプラモデルのロボットのような形になった
「どうも、二日ぶりですかね」
「よぉ古泉、これはなんだ?あのときよりもさらに情けない姿で現れやがって」
「それだけそっちの世界とこっちの世界が離れてしまっているんですよ」
まぁそんなことだろうと思ったよ、でどうすればここからでられる?
いまの俺はあのときよりさらに精神的にキツイ、一刻も早くここを出たいんだが
「残念なことに、それは多分不可能と思われます
 長門さんからそちらの状況は大体ですが聞いて把握しています
 たぶんそちらの世界は前回と違い完全に別世界、異世界と呼ぶのが正しいかもしれません
 こちらの世界にはもうあなたと涼宮さんの存在は完全に存在しません
 涼宮さんはあなたと二人で新しい世界を作ろうとしている
 そして前回と違い二人だけでなく周りの人間の代わりも用意した
 前にあなたが出てこれたのは居なくなった僕達の存在と共に居ることをあなたがのぞんだから
 だからそこは前回の失敗を改善してあり、こちらの世界も消えることは無い
 ですが出ることは決して叶いません、本音をいうと僕はもっとあなたと居たかった
 まだ本音で話し合ったこともありませんからね」
この赤い古泉に表情なんてものはないが、それでも俺は自嘲気味に笑みを浮かべた顔が浮かんだ
小さく、色薄くなっていくそれは力なく言葉を続ける
「それと、伝言を預かってます
 長門有希からは『なにも出来なくてごめんなさい』
 朝比奈みくるからは『こんなことなら規則を破ってでもこんな状況でいうなんてごめんなさい
 でもあなたにどうしても伝えたくて、私はあなたのことが好――
ダンッ、と音がして俺の目の前にはさみが突き刺さった
そこにあった赤い光はそれによって古泉の言葉が終わる前に四散してしまった
俺は後ろにのけぞり振り向くと、妹の形をした神人が立っていた
「キョン君はさみありがとう、ちゃんと返したからねー」
普段の妹の喋り方と瓜二つのトーンでそれは俺に声をかけて階段を下りていった
おいおい、ハルヒはそこまでやるってのか?
前回の教訓て奴は古泉の干渉も含まれてるのか、だがなぜハルヒはそこまで俺に固執する
その理由がわからない、いやわからないふりをしているだけか…
なぜ三年間同じクラスでずっと俺の後ろに座り続けていたのか
なぜSOS団に一般人の俺が唯一混ざっていたのか
あげていけば答えにたどりつくなんて造作も無いことのはずだ
…そういえば朝比奈さんの伝言、最後まで聞けなかったな
俺になんていうつもりだったんだろうか?



俺はいつの間にか寝ていたようで
目が覚めるともう朝になっていた、昨日は学校から帰ってきてすぐに寝てしまったから
12時間以上寝ていたことになる、そのため俺はいま非常に空腹感を覚えている
「にゃあ」
足元にいたシャミセンが迷惑気にないて文句を言ってくる
俺はのどを撫でてやりそっとベットから降りる
とりあえず朝食と顔を洗うために一階に下りることにしようか
冷水を顔面から浴びる、周りに飛沫がとんでいく
横にかけてあるバスタオルで顔を拭いてずいぶんと爽快な気分になった
すると水道をつかった音をすばやく聞きつけた妹がやってきた
「キョン君が早起きしてる!」
まったく毎度毎度失礼な妹である、つむじを人差し指でぐっと押してやり俺はリビングに向かう
すると母も妹と似たり寄ったりの反応をよこし、こんな時間に起きると思ってなかったから
朝食を用意してないといってよこした、なんという親子だろうか
俺は適当に食パンをトースターにセットしてその前に座る
これが良くある二枚のパンを焼けたらポンと飛び出る奴なのだが
うちのトースターはずいぶんと年季が入っているもんだから、放置しておくとパンがものすごい勢いで飛び
床に散らばることになってしまうので注意が必要である
しばらく見つめていて、飛び出たパンをすばやくキャッチしてマーガリンを塗る
バターなんてもんはないしあってもつかわない、あれは硬くてパンがえぐれる
テレビのニュースを眺めつつ、パンを食べ終える
部屋に戻り制服に着替える、先に着替えるほうがいいのはわかってるが朝食時に汚れるのはいやなんでね



教室につくと窓際のいつもの席につく
夏は窓の前を独占的に使用できるためありがたかったが
この時期は少々肌寒いものがある、ストーブとは正反対の場所だからな
まぁ一番後ろで廊下側の谷口よりはましだな、ストーブから離れてる上にドアがよく開閉するため
あそこが一番この教室で寒いだろうと思われる
俺はうしろを向く、ハルヒはまだきてなかったが俺がこの時間に登校してることよりは珍しくないので
別段なにかを思うこともなく、前に向き直った
「やぁキョンキョン、いい朝だね~」
おぉ、お前がこの時間に居るとは俺以上に珍しいな、昨日はネトゲで徹夜しなかったのか?
「昨日はメンテナンスがあって早く寝ざるを得なかったんだよ~」
そうかそれはよかったな、もっとメンテナンスがあればお前の生活習慣も改善されるだろうにな
「キョン、それは無理ね、こなたの奴は夜中のアニメとか見てるし
 ネトゲ以外にも徹夜する理由なんていくらでもあるのよこの子は」
そりゃ残念だな、ちゃんと寝れば背もまだ伸びるだろうに可哀想に
「ちょっと!なに憐れみの目で見てるのさ!」
こなたが俺とかがみの会話を聞いて両手を振り上げて抗議をし始めた
俺はその姿をみてかがみと笑っていると黒井先生が入ってきた
それを確認するとみんなすぐに席に座っていく
教師の尊厳の低下と共にこの年代の生徒の不真面目ぶりもあがってるのだが
黒井先生はその性格ゆえかみんなに好かれてるので、こういうときはみんなキチンと動く
だらしないように見えてすごい人である、先生が出欠席の点呼をすると共に
先ほど述べた谷口側の扉が開いてハルヒが入ってきた
谷口が同時に「さむっ!」といったのが聞こえたがそれに関しては完全にどうでもいい
「おはようハルヒ、遅かったじゃないか」
ハルヒは答えずにそのまま席に座るとぷいっと横を向いた
そのときに後頭部で髪の束がふわっと舞う
「やってきてくれたのか、可愛いじゃないかハルヒ」
俺がそういうとハルヒは小声で馬鹿と呟いた
だがそれが照れ隠しであることを知ってる俺は何も言わずそのハルヒの姿を
黒井先生に前を向けと叱責されるまで眺めていた

こんな時間が続けばいいのに、そう俺は素直に思えた

ずっと、こんな時間が、続けばいいのに、と心から


「Good bye Human race」
そのときハルヒがなにかを呟いたように聞こえたが、聞いても教えてくれなかった

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最終更新:2008年01月09日 14:20
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