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「ちっさい偶像」3
結局、昼休みはあきらちゃんと2人で弁当を食って終わった
周りがうるさいからと、部室に逃亡したはずなのだが
何故だろう、彼女一人で十分うるさかった
鐘がなり五時間目の授業が始まるため、教室に戻るや否や
クラス中から、質問攻めにされた
お前ら授業始まるって言うのに、暇人どもめが

適当にあしらって席に座ってしまえばそのうち教師がやってきて
こいつらを追い払ってくれるだろうと、無視して歩き出そうとしたその瞬間
俺の背中に見事なドロップキックが放たれた
格闘技の美しさを競う大会があれば上位に食い込むのではないかと
思うほどの見事さだ、なんてったって俺に食らわした後に
自らも地面に胴体着陸するような不様な真似はせずに
あの強力なキックを放ったとは到底思えない細い足できれいに着地しているからな
しかし、何故背中に食らった俺がそれを見ていたかって?
簡単なことだ、俺は蹴られた勢いで前方へ一回転して教卓に頭をしたにした状態で
ぶつかり停止した、その結果逆さになった天井へ
優雅に着地するハルヒが視界に入ってたわけだ
しかしだなハルヒ、打ち所が悪ければ俺はこの短い人生を終えることになっちまうぜ
せめて天寿をまっとうしたいもんだ、俺としては
だが、ハルヒは俺のそんな些細な抗議も聞こえない振りをして
俺に怒鳴り散らしてきやがった、
「あんたのことを探してさっきロリぃ女の子が三年のクラスを大声で巡回してたわよ!?
あんたそっち系の趣味があったわけ?SOS団員その1がこんな変態やろうだったなんて!」
ふむ、やはり俺の想像通りの行動を行ってたらしいな彼女は
しかし大声ということじゃきっと今のハルヒの方がでかいに決まっている
それとハルヒ、俺には犯罪者予備軍に加わるつもりは毛頭無い
あと手の趣味を俺は否定はしないが俺自身にはそんな趣味は
まったく無いことをここに付け加えとこう
それに彼女はここの一年生だ、確かにちっこいが
こなたや、ゆたかちゃんの例もあるんだ
俺が蹴っとばされるような事柄では、無いと思うんだがな
それともこれからこなたやゆたかちゃんが俺を呼んだときも
同じように蹴り飛ばすつもりか?
だとするならば、三年のこの時期にして登校拒否になるという
最終手段を使わざるを得なくなるわけだが
「うっ…そこまで言うならあのちっこい子は何なのよ、一年生っていっても
見たこと無いじゃない」
あぁ、彼女は小神あきらって名前でどうやら最近話題の有名人であるらしい
見たこと無いのは、さて仕事で忙しいからではないのかね?
「その主張を一億歩、いえ一万歩譲って信じたとして」
一々俺は突っ込んだりはせんぞ
俺とて今の状況で突っ込んで、無傷で帰れると思うほど楽観的でも馬鹿でもない
「なんでその有名人とあんたがそんな仲良いわけ?」
まったくのご意見である
この時になって、先ほどの蹴り以降動いてなかったクラスの連中も
自分達が知りたい情報が出そうに成ったためか身を乗り出している
自分に危害が来ないとなるととことんあつかましい奴らだ
特に谷口、馬鹿は死んでも直らないというが
こいつは直ろうが直らなかろうがとりあえず死んでもらいたい
周りを見渡した後、ハルヒに目を向けなおすと
先ほどよりもずいぶんと近くに居た、アサシンにでもなればいい
俺は至近距離から発せられる、ハルヒの死ね死ね光線を浴びせられた俺は
仕方なしに昨日の事とさっきのことのあらすじを適当に話してやった

すると、ハルヒは納得したようなしてないような表情をしていたが
「あんたが、幼女にいかがわしいことをしてたわけじゃないならいいわ」
と、いって自分の席に着いた
気がつくと授業開始から既に20分ほど経過している
教師は何をしているのかと思ったが、あぁ五時間目は世界史だったな
俺は足音を極力させないようにして前の扉から顔を出すと
思ったとおり、黒井先生がそこに居た
いったい何をしてるんですかあなたは、授業をサボってまで
生徒のやり取りを立ち聞きとは
そういうと黒井先生は、開き直ったように
「だって、気になるやん」
と、朗らかに笑って
何事も無かったかのように教室に入っていった

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最終更新:2008年01月25日 13:07
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