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外≠中

七誌◆7SHIicilOU氏による作品です。


コーヒーは甘い方がいい
格好をつけてブラック飲んでみたこともあったが
まずくて話にならんかった、そもそもそんなところで格好つけてもしょうがない
そう思うようになったからだと思う
多分そんな考え方をするようになったのは
今目の前でわたわたしながら買い物をしているつかさのお陰だろうか
普段は今みたいにわたわたしてばっかりのドジぶりを見せてるがな
あの時のつかさの強い目を俺は忘れない
『私は、キョン君のことが好き!』
あの時のつかさの胸をはってシャンとたつ姿を
俺は忘れない

なんとか買い物を終えたつかさのもとへいって
荷物を持ってやる、一瞬驚いたような表情を浮かべたが
柔らかに笑って、ありがとうと呟いた
俺は笑い返して空いてる手でつかさの手をつかんだ
少し照れたようにして握り返してくるつかさを素直に俺は可愛いと思った


近くの公園のベンチに座り
遊んでいる小学生達を眺めながら、2人で世間話をしていた
学校ではクラスが違うから、お互いのクラスで起きたこととか
家で姉妹が何をしただとか、昨日は何を食べたとか
テレビで何を見たとか、そんなくだらない
次の日には忘れてそうな実の無い世間話を

しばらくすると鐘がなり、子供達は家に帰っていた
辺りはすっかり、紅く染まり
つかさも、やはり紅く染まっていた
きっと俺も同じく紅く染まっていることだろう
あの時、俺がつかさに告白されたときに酷似している
『ずっと、ずっと私はキョン君のことが好きでした!』
目をつぶればあの真剣は目を思い出す
『こなちゃんみたいに、楽しいお話できないし
 お姉ちゃんみたいに、頭よくもないし
 ゆきちゃんみたいに、可愛くないけど
 私はキョン君とずっと一緒にいたい!』
結局あの時は言われるだけ言われて返事をするまもなく
つかさは走っていった
次の日、普通に接してくるつかさにすっかり緊張がとけて
気づけば時間が経ってるけど、今なら……
つかさの方を向く、つかさはもうこっちを向いていた

「好きだ」
飾り気の無い言葉、もっと言うこともあったろうに
でも、なによりも大事な言葉だと思う
パッと見の格好良さなんか捨てちまえ
大丈夫、つかさは中をちゃんと見てくれる
一言だったけど、その中の俺の気持ちをわかってくれる
だから俺は、この夕焼けに染まった笑顔を、大事にしたい

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最終更新:2008年01月25日 14:06
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