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ピーマンと唐辛子とパプリカ

七誌◆7SHIicilOU氏による作品です。

 

ある日、いつもの如く弁当を団長様に食された俺は
なんともいえない無力感を味わっていた
今日は財布も持ってきてないのでパンを買うという選択肢は早々に却下だ
しかたなしに、出来るだけエネルギーを使わずにいる
つまり残りの時間を睡眠に費やそうという、脳内会議の第二案を採用して
眠りにつきかけたとき、何者かが俺に声をかけてきた
どうにかして俺にエネルギーを消費させようという魂胆か
そうは問屋が卸さないぜ、と一人自分の中で意気込み
声の主があきらめるのを待っていたが、悔しいかな相手もそう引くつもりは無いらしい
俺に揺さぶり攻撃をかけてきた
ここまでして話す用があるのならば、くだらない一人相撲は早々に切り上げて
相手をするべきだろう、揺さぶられながらそう結論をだし
起き上がろうとしたが、次の瞬間俺の顔面は机に叩き付けられていた
後頭部に鈍痛が走っていること考えるとどうやら俺はぶん殴られたらしい
俺が起き上がるよりも早く殴りつけてくるとは
そうとうに短気な人物らしい、多少の怒りも残るがとりあえずは起き上がることにした
殴られる理由は結局のところ俺にあるわけだしな

さてさて、俺の頭をぶん殴った短気は日下部だった
見るとなにやら後ろでに何かを隠しているらしい
顔もなにやら普段より赤くなっている
どうしたんだ、お前は風邪を引くような玉ではないし
もしそうなら俺の後頭部に怒りをぶつける前に保健室に行くといい
「馬鹿たれ、風邪なんか引いてない」
そうか、なら寝ている俺の後頭部を痛めつけてまでする話があるんだな
「そんなに頭、頭いうなよな~キョン意外としつけぇのな」
まぁ、いいで?なんの話だ、いい加減切り出せ
それに後ろに何をもってるんだ
「あの…そのさぁいつもお前涼宮に飯食われてんじゃん?だからこれをお前にやろうと思ってな」
弁当?あぁ、ありがとなじゃあありがたく頂くよ
「あぁ、じゃ私あっちであやのとたべてるからさ」
……さて、いってしまったか
しかし一々弁当なんか隠す必要ないじゃないか?
日下部の先ほどの不審な行動の理由がわからんが
取り合えず、せっかく貰ったんだ食べるとするか


そこには、肉々しい世界が広がっていた
あいつの趣向がもろに反映されてるのか
米とミートボールだけで9割埋め尽くされており
残りは、なにやら赤い野菜が小さなスペースに詰められていた
これは…パプリカか?
ほう、日下部がパプリカなどと言った野菜を知っていることに俺は
多少驚きつつも、その少ない野菜にとりあえず箸を伸ばした
……結果俺は涙目になっている
なんだこれは、半端じゃなく辛いぞインド人もびっくりに違いない
元来パプリカとは甘い植物ではなかったのか
これは裏切られたと表現するべきか、とにかくこれはパプリカではない
この謎野菜の正体を確かめるべく、この弁当の創造主に説明を求めようとして
気付いた、野郎腹抱えて爆笑している
舌がひりひりするものの多少落ち着いた俺は日下部にヘッドロックをかましてやった
「いたたたたぁ!!キョンちょ、まじで痛いはなせってヴァ!」
こいつの正体をうそ偽りなしに話せば話してやろう
「いたたたた!!ちょ、それはただのピーマンだって、いいから離せ!」
あれがただのピーマンなら俺の知っているピーマンは谷口の言葉を借りるようで
若干嫌だがミジンコ並みに普通だな、そもそも俺の知っているピーマンは緑色をいているはずだが?
「あのピーマンは唐辛子に真っ赤になるまでつけた特製ピーマn、あたたたたた!
ちょ、キョン!ギブ!ギブ!」
唐辛子でつけたピーマンのどこが普通だどこが
本当ならもうすこし痛めつけてやろうかと思ったが
相手は仮にも女子だしクラスの人間の目もあるので適当に開放して
俺は唐辛子弁当の前に座った
ピーマン以外は大丈夫だろうしせっかく作ってもらった奴だからな
肉々しい弁当を完食した俺は
次の日たらこになって登校する羽目になった

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最終更新:2008年01月25日 14:03
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