アットウィキロゴ

お兄さん、お兄ちゃん

七誌◆7SHIicilOU氏による作品です。

 


ちょっと前のことになるかな
俺の呼び方をめぐるトラブルが会ったんだ
俺からしてみれば微笑ましい事だが
しかし本人にとってみれば重要な事があった
今回はそのことについて話そうか

ある休日のことだ
その日は、久方ぶりにミヨキチが俺の家に遊びに来ていて
俺も柄にも無く多少テンションが上がっていた気がする
やはり妹からキョン君などと呼ばれている俺にとって
お兄さんと呼んでくれるミヨキチの存在は大変貴重であり保護すべき存在だ
俺がくだらない事を言うと、くすくすと大人しげに微笑むその姿を見ると
もうこっちまで心が弾んでしまうというもんだ

しばらく三人で俺の部屋で談笑していると
チャイムが我が家に客人が来たことを伝えていた
いつもなら妹がすっ飛んでいくところだが
今日はミヨキチもいることだし、俺が行くのが順当だろうと
玄関に向かい適当にドアの向こう側の人物に声をかけ、戸を開けると
ゆたかちゃんがいた、こなたのお使いできたらしく
その小さな手に大き目の紙袋を持っていた、聞くところによると中身はマンガ本らしい
袋の大きさから察するにそれなりの重みがあるだろうし
このまま帰してしまうのも何だか忍びない、ゆたかちゃんから紙袋を受け取り
少し部屋に上がってくように言うと彼女は
「ありがとう、お兄ちゃん」
といってくれた
拝啓お袋様、こんなところにも希少種が存在しました
兄はもうだめかも知れません


妹とゆたかちゃんは会ったことあるし、ミヨキチは礼儀正しいこだから
特に問題も無かろうとゆたかちゃんが靴を脱ぐのをまってから
部屋に戻るとどこと無く冷たい目で見られてる気がした、何故だろう
どことなく居場所がなく立ち尽くしていると
ミヨキチが立ち上がり、
「はじめまして、吉村美代子といいます」
と礼儀正しく頭を下げた、この半分でも妹に分けてくれるとありがたいんだがね
それにしてもやはりどこか冷たい雰囲気が漂ってる気がするね
ゆたかちゃんは一瞬呆気にとられていたようだが、すぐに
「こちらこそはじめまして、私はお兄ちゃんの高校の後輩で小早川ゆたかといいます」
と、やはり礼儀正しく返した
なんでだろうミヨキチから感じるオーラが更に冷たく鋭くなってる気がする
やめてくれ、俺のライフはもう既にゼロなんだ
そういえば俺は紙袋を持っていたな、それを置くためなら不自然なく動ける
俺はとりあえず紙袋を持ち直し本棚の前にそれを置いて
ベットに座った、何でだろう数分前には考えられんほど空気が重い
俺が二人の共通の友人である妹に助けを求めようと目を向けると
目が合った瞬間妹は立ち上がって、ゆたかちゃんの分もお茶入れてくるねーと
いって去ってしまった、野郎後で見ておれ目にもの見せてやる
とりあえずベットから降りてさっきまで座ってた場所に移動して
ゆたかちゃんに話しかける
「あぁ、この子は妹の友達で俺とかはミヨキチって呼んでるんだ、これでも妹と同い年なんだよ見えないだろ?」
今思えば失策もいいところだ、体格に関する話をこの二人の前でするべきじゃないのは
少し考えればわかりそうなものなのだが
なんてったって発育のいい小学生と発育の悪い高校生だ、相性は悪かろうて
しかし後悔先にたたず、俺の失言の結果
ミヨキチはともかく、ゆたかちゃんまでも冷たいオーラを出し始めた
と、そこでミヨキチがこのままでは埒が明かないと思ったのか
話を切り替えてくれた、それはゆたかちゃんがもってきた紙袋の中身についてだった
こういう心遣いが一々嬉しいなと思いつつ、俺は中身を確かめるべく紙袋を手に取った
ゆたかちゃんもこなたから絶対中身を見ないように言われてたらしく
多少興味をそそられたらしい、よかった空気がすこしましになったよ
これで妹がお茶を持ってきて一息つけば落ち着くだろうそう思っていた時期が俺にもありました
なんと紙袋の中身は同人誌だった

こなた、俺に一体どうしろって言うんだよ

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2008年01月25日 14:07
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。