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キョン シャミ  ひなたぼっこ

七誌◆7SHIicilOU氏による作品です。

 

猫ってのは気まぐれなもんだ
家のシャミセンは比較的大人しく、妹に悪戯されても根気よく耐えているが
それでもやはり猫は猫、たまに家を出て二日位帰ってこないときがある
その日も、目が覚めたらいつも傍らにある毛玉のような家の飼い猫がいなくなっていた
どうせ夜中のうちに散歩にでも行ったのだろう、大して気にせずにベットから立ち上がった

昼頃、コーヒーを飲みながらテレビを見ているものの
土曜のこの時間帯は男子高校生の俺の目にはまったく面白くない番組しかやってない
仕方なしに俺は気分転換も兼ねて近くのコンビニにでも出かけることにした

特に買いたい物があったわけじゃなく
なんとなくの時間つぶしに来ただけだから
いざ着くと何を買おうか結構迷ってしまう
適当に袋物のお菓子とペットボトルのお茶を買って帰還しようとしたら
見知った顔に出会った、近道をしようと公園を横切って帰ろうとしたのだが
そのくさっぱらで日下部が死んだように寝ていた
正確には寝転んでいるだけで、近くを通った俺に気がついたけどな
その際、俺は近くに毛玉があることにも気がついた
「よぅ、キョンなにやってるんだよぅ?」
それは俺が聞きたいところであるが、このオチャラカ娘の言動に一々突っ込みを入れていたら
気がついたら二つ三つ年を重ねていても不思議ではない
俺はこめかみを押さえつつ、とりあえず目下のところ一番気になる毛玉をつついてみた
それは我が家の飼い猫に寸分違いが無かった、何せ雄の三毛猫だこれ以上に証拠になるものは無い
聞くとシャミはよくここで日向ぼっこをしているときがあるらしい
一ヶ月前にたまたま、通りがかった日下部は毛玉になってるシャミを見つけて
先ほどの俺のように突っついて猫であることを確認、その後たまにこうして一緒に寝転んでるそうだ
そういって日下部はまたごろんと寝そべってしまった
俺はさっき買ったお茶をビニール袋から取り出して日下部のデコにくっ付けてやった
「ちょっ、なにするんだよぉ」
「やる」
一瞬ぽかんとしていたがお茶を受け取らせると
ありがとうと小さく呟いた、まったく普段の元気はどこいったのかね
礼を言うときこそ、いつものパワーを出すべきだろ
俺は心の中で呟いて自転車を走らせた

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最終更新:2008年01月25日 14:08
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