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『KとK、I』

「お前とここで話すのも久しぶりだな」
「そうですね。最初はあなたが僕を超能力者と見破った時でしょうか」
「あれから1年半か…時が経つのも早いな。高校生活も折り返し…」
「そうですね。高校生活といえば…涼宮さんには色々驚かされたり、苦労を強いられたりしてますが、反面、とても充実した生活を与えられていると思いませんか?」
「充実はしているが、心から楽しいとは思えんな。『充実』と『楽しさ』は違うもんだ」
古泉は微笑と苦笑を足して2で割った顔をしている。
ここは古泉がキョンに正体を話した場所―中庭の外れである。
自販機のそばの木製の椅子に2人座っているのである。
特に話すことがあっているわけではない。
喉が渇いたので、ジュースを買いに来たキョンがたまたま古泉に会ったというところだ。
これからSOS団の部室に行くので、いつもなら朝比奈特製緑茶を飲むのが、キョンの日課なのだが。

数分前。キョンはみくるとばったり出くわした。
「あ、キョン君。ちょうど良かったです」
「どうしたんですか?」
「実は…担当の先生と進路相談があって…部室には遅くにしか来られなくて。もしかしたら休んでしまうかも…そのことを涼宮さんに伝えといてくれませんか?」
「ああ、もう受験が近いですからね。分かりました。ハルヒには俺から言っておきましょう」
「ありがとう。それではお願いしますね」

というわけで喉の潤いを得にここにいるわけだ。
みくるが誰に何を相談しているのか、それはまた別のお話。

キョンが古泉とあまりない談笑をしていると、こなたがやってきた。
「お~。キョンキョンにイッキー~何してるんだい?」
「誰かと思ったら泉か。見りゃわかるだろ」
「ま、まさか…そうかそうか、大丈夫。私は2人を応援するよ!」
「待て。変な勘違いしてないか。普通にだべってるだけだ。古泉、お前も何か言え。……そういや、お前、今日部室に行かないのか?」
「これからバイトなんだよ~」
「コスプレ喫茶だったか?」
「そうだよ~。何?キョンキョンもあたしのメイド姿が見たいの?」
「いや、メイド姿は朝比奈さんが一番だ。お前のちんちくりんな体型じゃな」
「ぷぅー。何だよー。みくるちゃんと比べるなんてー。ね、イッキー。私のメイド姿もなかなかだよNE」
「ええ。一度拝見した時はとても似合ってましたよ」
「ほらー。イッキーだってそう言ってるんだよ」
「おい古泉、お前、いつ泉のメイド姿なんて見たんだ」
「この前、つかささんやかがみさんと一緒に行ったんですよ。清楚な感じでしたよ」
「マジか…」
「ほら、イッキーは分かってるんだよー。見もしないで判断しないでほしいよ」
「そうか。すまんな、泉」
「分かればよろしい。……あー、喉が乾いたなー」
「(わざとらしい…)……はいはい、何が飲みたいんだ?」
「おー、さっすがキョンキョン!あたしはキョンキョンのそういうところが好きだよ」
「ありがとうよ。で、何が良いんだ?」
「うーんとね…」


今日も空は青く、風は優しかった。
何気ない一日だけど、それは人生のアルバムにしっかりと刻まれている。

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最終更新:2008年02月02日 19:29
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