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『1%とそれ以外』

 

 パンドラの箱それは魅惑の箱で、欲望を掻き立てる何か
諸説あるそれは、災厄を撒き散らし最後に欠片を残す
最後に希望が残ったために人は生きるだとか
最初に希望が逃げ出して、人間はそれを求めて生きるとか
多種多様な見解の元で他方向から見られるそれの唯一の共通点

『小さな"欠片"が残り"その他"は世界に散らばった』



 コイントス、1000回やって全てが表
サイコロ、100回振って全て6が出る
これらは偶然じゃなくて必然、6しか出ないサイコロは6しかないサイコロ
 そして俺の手元にあるのはきっと「あいつのなすがまま」と6面に書いてあるサイコロと
それを転がして進むのは「アクシデント」と全部のマスに書かれたゴールの見えない双六
転がさない、立ち止まる、そんなことをすればたちどころに足場は崩れ奈落に落ちる
一つ歩くごとに精神をすり減らすこのゲームはまだ始まったばかり

~~

 キンッ、と小気味いい金属音をさせて一枚の硬貨が中を舞う
腕を素早く交差させて回転を加えて落下してくるそれを手の甲で捕まえる
 俺には腕に捕まる前のコインの柄だとかを見極める動体視力が無いのは自明の理
 だから、ここで悩むのは馬鹿のすることと
何も言わずにニヤつくこいつに早々に自分の意思を伝える
「表」
「じゃあ私は裏ね」
焦らす様にゆっくりと重ねた手を捻り、隠された硬貨が姿を現す
「…裏、か」
「決まったわね」
口の端をあげて、歪んだ笑みを浮かべるこいつを見れば
あぁやはり俺に選択肢はないのだと悟る
 たとえそれが運で左右されるものでも、強運というか悪運の持ち主のこいつには勝てそうに無い
きっとこれも同じ、どんなに俺が抵抗しようとしても
俺の手元にあるのはサイコロと同じ、「従う」と両面に書かれたコインのみ
いくらトスしようと"100%"同じ結果なのさ
 だから抵抗してもう一回トスしてもこの結果
安っぽいビニール張りのパイプ椅子に寄りかかりため息をつく
「まさ、あきらめて楽しんだらいいと思うよ」
見かねたのかなんなのか、うなだれる俺に声をかけてくるのは同年齢で日本TOPクラスの身長をもつ少女
もちろん高いわけじゃない、椅子に座ってる俺とたっているこいつは目線が変わらない
「運試し的な勝負を持ちかけた時点で負けだったんだよきっと」
「わかってるさ、まぁ嫌な言い方だが運命ってか天命みたいなもんだろうよ」
まったく嫌なもんだぜ、箱を手に入れたのはきっと6年前のあいつ
そして3年前に俺に渡されてあけるかどうかを俺に委ねられた
んで、俺は不様にあけてしまったが故のこの状況
「笑わせる」
「何か言った?」
「別に」
ため息にため息を重ね立ち上がる
自分の希望が通ったことによりご機嫌で部屋を出て行こうとするハルヒについていかないといけないからな
 
 高級マンション、一般高校生の俺には本来近寄りがたい部類に入る建物
だが今回はそこが目的地、まったくまた迷惑かけちまうな
「…問題ない、これは私の希望でもある」
そりゃ知らなかったな、もっと早く言ってくれれば俺も文句言わなかったのに
「あんた馬鹿?自分がいってダメだったのに他の人を出したらすぐOK
 なんてことになったらそれこそ本気で機嫌が大暴落よ」
そういうもんかね?しかし本当になにするんだかな、長門が許可したならそこまで異常じゃないだろうが
ポケットに手を突っ込んだまま思う
 ところで、坂を降りるこの10人近いこの団体は結構目立つ訳だ
 特に大半が女子で全員が美をつけて構わない少女達
気に食わんが、俺以外の唯一の男も美をつけても問題ない奴なわけで
結構どころかかなり目立つのだ、その上喧しい
こんな道を歩いていてこれなのだから、人通りが多くなればもっとだろう
「そこまで悲観的にならなくても良いと思いますよ、今回はあなたを悩ますような事態じゃありません
 もっと気楽に構えて平気ですよ」
いきなり古泉が話しかけてきやがった
なにか知ってるそぶりだあるが、話せ…といったところで話さんだろうな
「まぁ一つだけ、彼女はこの日のために数日かけて用意をしています…と」
あいつが数日間何かを企み続けて今日が実行日ということか?
「端的に言うとそうなりますが、別に悪巧みというわけじゃありません
 今回の彼女の行動は一般的な目で見ても友人を思う一高校生の行動ですよ」
珍しく、俺の先ほどの悪事じゃないかという含みを持った言葉に軽い非難をこめて
庇う様な物言いで俺に訥々と説きかけてきた
 どうにも調子を崩されるというかなんというか、俺も珍しく古泉の言葉に耳を貸した
と、そこで危うく最後尾を歩いていた俺達は前を歩いていたかがみにぶつかりかけた
なんでいきなりとまったのかと思い、いぶかしんでいると
「お久しぶりです皆さん」
元祖部室専用エンジェルでありメイド隊の隊長である朝比奈みくるさんその人がいた
どうやらハルヒが前もって呼んでいたらしいが、こんな微妙な道中で合流しなくてもな
「久しぶりですね」
「どうもお久しぶりです、あなたが入れるお茶が恋しいですよ」
「うふ、長門さんのお家についたら入れてあげますよ」
語尾にハートマークがつきそうな声でそういわれた俺はもうこの時点でノックアウト
しばらくあってない所為かその破壊力は抜群だった
「しかし、朝比奈さんは今日なにするか知ってるんですか?」
「え~とそうですね…、禁則事項です」
 ふむ、どうやら危険性はなさそうだな
朝比奈さんは顔に出やすいからな、禁則事項って言っても未来から規制がかかってる訳じゃなさそうで
つまるところ、それとは別の秘密なんだろうからして
彼女がそうやって言うからにはそこまで酷い結果になるとも思えんからな
「結局は"なすがまま"か」
 
 
その後、朝比奈さんを加えてさらに人数を増したこの一行は
喧しく、姦しく、長門のマンションまでの道のりを衆目を集めつつ進んだ
 特にハルヒは選挙カーの演説よろしくな声量ではしゃぎ、どうにも俺の嫌な予感をかきたてる
ハルヒがこうやってテンション高く素晴らしい笑顔くを周囲にばら撒いていると
それに比例して俺が苦労し苦悩し苦節するのだ、"100%"の確立でな
 ……このとき俺はかなりの勘違いをしていたのだった
100%なんてありえない、それは可能性の否定
未来人のいう規定事項だって、100%で無いから調整するための人間がいる訳で
現代人として時に流されるままに流してもらっている俺なんかが100%なんて言葉を言っていい筈が無いんだ      結局、達観して大人ぶってわかってなかったのは俺自身
だから、長門の家についてハルヒが
「あんたはちょっと待ってなさい」
そういって俺を一人残して長門の部屋に入っていったときも
ただただ悪い方向へ想像を巡らせるだけだったのだ
 
 
 
 
 さて、ここで人間の行動原理について少し話そうか
人間というのは動物の中で唯一未来を幻視する生き物だ
端的に言うと、Aを行うとBが起きるということを予測できる
そしてその結果を予想した上で行動に移るわけである
 だから多種多様な行動をとる事も、対人関係も円滑にできる
つまりAをaに言うとbがBになるから、やる/やらないみたいにな
んで、ここから逆説的に言うと人間は想定外の出来事には非常に弱くなる
そういうときの臨機応変さでその人間の精神面での柔軟さが試されるんだが
 どうにも俺にはそれが大いに欠けているらしく
今現在俺はこんな思考で現実逃避をし続けている訳だ
他人から見ればただ呆然と突っ立っている訳で、非常に阿呆な面を見せているだろう
若干残ってる耳鳴りを押さえつつ、俺はようやく我に返って頭にかかっている紙のテープを払う
「これは、どういうことだ?」
冷静にいったつもりだが、どもってたかも知れんそのあたりは見てみぬ振りをしてくれ
「まだわかんないの? キョンキョンも鈍いね」
鈍いも何も俺には今回のこの行動がなんのために行われるのか
わかるような情報が一抹たりとも匂わされてないのだが、それでどう気付けと
「あんた本気で言ってる?」
そう顔を近づけるなかがみ、俺が変な劣情に駆られないとも限らんのだぞ
「キョンさん、クリスマスはなんのお祝いでしょうか?」
俺の内心を知ってか知らずかかがみと俺の間に入るようにみゆきさんが俺に質問を投げかける
「キリスト生誕記念だろ?」
「では今日は何月何日でしょうか?」
 しかし奇妙な質問だそれに答えることで何か起きるのだろうか
…えっと今日は何日だっけ? あぁ、なるほどこれは気付かなかった俺は馬鹿なのかなんなのか
自分の誕生日をすっかり忘却しきっているのは確かにさっきの言われようもわかる
しかもこうもクラッカーを食らってすら気付かなかったのだからそれはもう臨界を突破しきっている
「…これはありがとうと礼を言うべきなんだろうな」
「まったく気付くのおっそいね~、早く上がりなよ主役さん」
こなたの呆れた声に促されて俺は靴を脱いで部屋に上がる
パァンと先ほどよりもさらに大きな破裂音で出迎えられる
「おめでとうございます」
「おめっとー」
「先輩おめでとうございます」
「オメデトウ!」
異口同音、その手にクラッカーをもってみんなが笑顔を俺に向ける

「…ありがとうな」
どうやら今回は俺の勘違いで気の所為らしいな
 
 
 まぁそんな和やかな雰囲気だったのも最初だけ
みんなが作ってくれた特大ケーキの蝋燭を四苦八苦して消した後はいつものドンちゃん騒ぎ
でかいケーキを乱雑に取り分けて、安いシャンパンを飲んで
ゲームをみんなでやって、そんな感じで時間は過ぎた
 しかしなんでこんな量のケーキを平然と食えるのだろうか女性陣は
俺は自分の分の半分を食った時点でお手上げだ、見ると古泉も似たり寄ったりだ
「おぉ!キョン食わねーならくれ」
若干物足りなかったのか、日下部が目ざとくたかりにきた
俺としても対応に困っていたので快くそれを承諾し皿を渡す
「さんきゅっ!」
徹頭徹尾騒がしい娘である
「…で、なんだ古泉」
俺にはアイコンタクトのスキルは特定の場合以外発揮されないんだ
「すみませんが僕の分を片付けるのを手伝ってもらえませんか?」
 苦笑いを浮かべて俺よりも多く残ってるケーキに汗を掻く古泉
なんのために日下部にやったのかわからんが
お前の珍しい顔を見れたので仕方ない、手伝うとするか
 白いケーキを口に運ぶ、甘い生クリームとスポンジのケーキは非常にうまいのだが
時折顔を見せる苺の酸味が無かったらもっと早くにダウンだ
…しかし傍から見たら薄ら寒い状況だ
「…まったく何が悲しくて男とケーキを突付かなくちゃいかんのか」
「申し訳ないです、甘いものは嫌いでないんですがここまで多いと…」
たまに朝比奈さんが入れてくれたお茶を飲み誤魔化しつつ手を動かし
食い終わるころにはすっかり胸焼け気味だった
「…多かったな」
「まったくです」
ここまでアウトローな古泉が見れるとは思わなかったが、俺もきっと変わらないだろう
 ふと外のすっかり暗くなった景色を眺めていると
「そろそろおなかが減ったので夕飯を作りましょう」
ちょっと待ってくれ、ケーキはなんだ?
「ん?あれはおやつでしょ、晩御飯は別に用意してるわよ」
「まぁだから太るんだけどねかがみんは」
「うるさいわね!」
かがみはこなたに怒鳴りつけるが、どうやらこなたの今の太るに反応したのは他にも居るようだ
「そういえばお姉ちゃんダイエットは?」
「つかさ!」
「あぁあやのもこの間ダイエットとか言ってたよな?」
「ちょっと、みさちゃん!?」
ふむ、類は友を呼ぶかなんとも素晴らしい言葉だ
これだけ人数があつまるとそれが顕著に現れている
特に隅っこで話している朝比奈さんとみゆきは非常にいい、いいとも
「で、何を食うんだ?」
「カレーです先輩、…涼宮先輩がこういう時はカレーだって」
「みなみちゃんと長門先輩と作ったんです」
カレーね、胸焼けしている現在なかなかに食欲をそそるチョイスかもしれないな
結構辛いのを所望する
「…あのすいません、私辛いの苦手で甘口なんです」
なんてこった、パンナコッタ
だがそれを表面に出すわけにはいかない、せっかく作ってくれたんだしな
「みなみが気にすることじゃないよ、みんなで作ってくれたんだろ?
 だったら絶対美味いんだろうからさ」
すこし潤みかけていた瞳を見て俺がみなみに言うと、すぐに柔らかな笑みを浮かべる
「はい、すぐ準備しますね」
その笑みのまま言って足早に去るみなみ、まったく可愛らしい奴だ
みなみを無表情だのなんだの言う奴は見る目がないどころか後頭部についてるのだろう
「ちょっとキョン、なに一人で悦に入ってんの?」

お前の目玉はきっと宇宙の彼方にすっ飛んでるんだろうな、思考回路と一緒によ
 
 
『かんぱーい』
何重奏にもなった声がくぐもった感じで広がる
一人できたときはあんなにも殺風景で寂しく感じたこの部屋も
みなが騒ぐのに都合がいいからと一年のときに集まって以降
微妙に物が増え、生活感がでて今じゃこの人数で手狭さすら覚える
俺はケーキでもたれてなお食欲をそそる女子団員が腕を振るった食事に舌鼓を打つ
みなみがゆたかと作ったカレーも楽しみだったが、多少の物足りなさを感じていた俺だったのだが
それ以外にも、ハルヒにみゆきさんにあやのにと皆がみな色々作っていたようで
机がいっぱいいっぱいになって、立食パーティーさながらになっている
「あのう、キョンさんの前にあるサラダとって貰っていいですか?」
「あぁいいですよ、これですね」
「ありがとうございます」
同級生のはずのみゆきさん、なぜか俺は彼女を前にすると敬語になってしまうな
「キョンキョン!私にもとって~」
「おら」
「なに、その態度の違い!ぷんぷん」
こなた、お前のそういう態度が外見以上にお前を幼く見せているんだぞ、…まぁ口にはださんが
「…先輩誕生日おめでとうございます、これ私達からプレゼントです」
みなみ他後輩達が俺に渡してきた小さな木箱
それを承諾を得てからそっと開くと、中からは小さな音で音楽が流れてきた
「…トゥーランドット?」
金属の部品が木の自然な箱を通って、柔らかなひんやりとした音色になる
だがこの曲のチョイスは誰の仕業……考えるまでも無い、お前らだな
「流石だねキョン、よくわかったね!」
「キョン先輩! 尻に敷かれないようにがんばってくださいネ!」
お前らな…まったく余計なお世話だよ
だけど、ありがとうな結構嬉しいもんだなこういうのもさ
「先輩がデレた!?」
「うるさいぞ田村」
 
さて、その後も色々あったのだが多少俺のこっぱずかしい台詞等があるので
俺としては細かい描写がしたくないのだ
ので、多少の省略を行わせてもらいたい
結局後輩達にありがたいプレゼントを貰った後
こなたからは先日会話の話題にあがったゲームを
「終わったら貸してちょ~」
という言葉と共にいただいた
かがみとつかさ姉妹からは、なんと手編みの手袋とセーターを貰った
難易度、出来栄えの双方の観点から見てどちらがどちらを作ったのかは推し量るべしといったところ
みゆきさんからは彼女一押しの写真集を頂戴
「この人の展覧会がこんどあるので機会があれば見に行きましょう」とのこと
彼女からのせっかくの誘いなので、俺は自分の用事を断ち切ってでも行こうと思うってる
あとは…長門はハードカバーの分厚い本で朝比奈さんは俺が特に絶賛した紅茶をくれた
ハルヒの野郎はあてつけのつもりか、赤本と参考書をきれいにラッピングしてよこした
「馬鹿は馬鹿なりに勉強しなきゃ大学いけないわよ」
まったくもって反論できない俺が非常に悔しいぜ
最後に、あやのからはハンドメイドの写真立てを貰い
日下部がカメラで全員の集合写真を撮ってそれを写真立てに入れることにした
なんだかんだいっても、いい連中に出会えたものだな俺もさ
これがハルヒの力の影響がこういうところばかりに及ぼされるなら俺ももっと安らげるんだがな
…いや、この連中と四六時中一緒にいるからこそ俺が苦労してるともいえるのだが
それは置いておく事にしよう、少なくともこの場はそれを考える場所じゃない

俺は最後にみんなにもう一度礼をいって、何度目かの乾杯をした
ここからは少々蛇足になるかも知れんがあえて俺はみなが解散した後の小さな長門とのやりとりを記す
そうしなくちゃいけない気がしたし、もしかしたらそれも気のせいかも知れん
まぁ書いちまったもんはしょうがない、あきらめて読んでくれ―
それはいい加減深夜に差し掛かり、このままとまるわけにもいかないだろうという誰かの発言により
三々五々散り散りにみなが帰路に着きはじめた頃
珍しく長門が俺達に付き合ってマンション外にまで出てきていた
俺がみんなに別れを告げて見送っていると長門が
「…ちょっと」
話をかけてきた
長門は小さな外国の硬貨を胸元あたりに掲げていた
「それがどうかしたのか?」
聞くと長門は何も言わずに右手の親指を人差し指にあわせて、そこにコインを重ねる
一瞬の後、コインはオルゴールとはまた違う金属の音を響かせ中を舞う
暗い闇に溶けるかのようにどこかへいったコインはすぐに落ちてきた
長門があげたコインは完全に垂直に飛び、同じところに戻ってくる
だが長門は手を引っ込めてコインはそのまま地に落ちた、が
そのコインは跳ねずに地面にぶつかった瞬間に動きを止めた
なんとコインは地面にある石とコンクリの隙間に挟まりちょうど立っていた
表にも、裏にもならず立っていた
「そうコインは表か裏かじゃない、可能性は限りなく小さいけどこういうパターンもありえる」
「それが今日か?」
「…それはあなたが判断するべき」
長門はそういってマンションに戻った
呼び止めたい衝動に駆られたものの、悩んでるうちにマンションの自動ドアは閉まり
俺が中に入る手段は脆く消え去った
ふぅと白く凍る吐息を眺め、俺は長門が残したコインを拾う
 
きっと今日はたまたまの1%の確立の出来事
誰かが言っていたさ一万回に一回しか起きないことはその一回目に起きるって
だからこれからのあと99回がまた面倒なできごとかもしれない
それ以外の99%が全て俺が苦労するような事象かも知れない
それでも今日のたった1%の出来事を抱いて想えば、それらもきっと楽しめる
だから今日はコインが地面に立ち、サイコロが角を下に止まった日
結局俺のパンドラの中に残ったのはなんだったのかは結局わからない
それは友達か、信頼か、希望か、もしかしたらこれからくる絶望か
「それでもいいさ、今日は最高の一日だったさ」
誰にとも無くつぶやいて、拾ったコインを空に放った

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最終更新:2008年02月05日 17:45
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