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仲良しの2

七誌◆7SHIicilOU氏の作品です。


学校帰り、パティちゃんとひよりちゃんはこなたお姉ちゃんと寄り道をするらしく
今日はみなみちゃんと二人きりでの帰宅だった
「こんな雪が積もってる中どこにいくんだろうね~?」
周りは雪が10センチ近く積もり、私達も長靴で今日は登校した位だったし
今だってぱらぱらと雪が積もっている
「…本の新しく発売された分を買いに行くって言ってた」
なるほどと納得、こなたお姉ちゃん達がみんなで行くのだから大体想像はついてたけどね
「あ、キョン先輩だ」
「…先輩、どうも」
「お? あぁゆたかとみなみか、ゆたかは雪に埋もれないように気をつけろよ」
キョン先輩はポケットに手を突っ込んで途中の公園の入り口に立っていた
振り返りながらいきなり意地悪をいってくるキョン先輩の首には水色のマフラーが巻かれていた
それは一ヶ月前のクリスマスにお姉ちゃんが編んでプレゼントした物で
いつも遅くまでパソコンをやってるお姉ちゃんがゲームを止めてまで一生懸命に
編んでいたのを知ってる私は、関係ないのになんだか嬉しくなった
「先輩なにやってるんですか?」
みなみちゃんが控えめに聞く、確かにいつもならSOS団の活動でこんな早くに帰れるはずが無いのに
と思ったらすぐに答えが見つかった
公園の中央、キョン先輩の向こう側に大きな雪だるまがしゃっきり立っていた
そしてその横には当然のようにそのSOS団の人たちが集まっていた
「あ~、まぁそういうことでな、雪集めした所為で指が冷たくてな」
キョン先輩はポケットから手を取り出して私達に見せる
大きめの男の人らしい手のひらは、傷も無くて羨ましくなるくらい綺麗な指をしていた
いまはその指が赤くなり冷え切ってるのが見て取れる
私はポケットに入ってる、今日一日お世話になったホッカイロをとりだしてキョン先輩に渡す
「使いかけですけど、指暖めてください」
先輩は一瞬の間を空けた後、そっとそれを受け取る
「サンキュ、助かるよ 新しいのあけても暖かくなるまで時間かかるしな」
両手を合わせるように暖めて、先輩は柔らかい笑顔を浮かべる
お姉ちゃん達が好きになるのもよくわかるよね
「じゃあ気をつけて帰れよ」
先輩に手を振って私達は帰る
ふと、みなみちゃんが立ち止まって塀の上の雪を集めだした
「どうしたの?」
「……雪だるま、作りたくなって」
照れながら雪を集めるみなみちゃん、私はクスッと笑って一緒に雪を集める


「出来たね、みなみちゃん」
「…うん、できた」
さっきの公園みたいな
私達よりも大きな雪だるまみたいにはいかないけど
立派な雪だるまはそこにあった
顔とかがつけられないのが、ちょっと残念かも
「私達も先輩みたいになっちゃったね」
そして雪だるまを作った代わりに私達の指先は真っ赤になってた
もうホッカイロはないし、あっても先輩がいってたようにすぐには暖かくならずに家についてしまう
「…そうだ!」
私はキュッとみなみちゃんの手を握る
「…ゆたか」
「こうすれば、すぐに暖かくなるよ」
ギュとみなみちゃんもすぐに握り返してくれた
そのまま目を合わせて、同時にクスリと笑う
指はまだ冷たいけど、心の中がすごく暖かくなった気がする


「ねぇ、みなみちゃん」
「…なに?ゆたか」
「雪だるま、明日も残ってるといいね」
「………大丈夫、残ってるよ」






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最終更新:2008年02月16日 12:59
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