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踊り!踊れ!革命!

七誌◆7SHIicilOU氏の作品です。


ダンッ、と言う音がしたと同時に俺は部室の床に叩きつけられた
後頭部は打たなかったものの、結構な勢いで正直かなり背中が痛い
俺は呼吸困難もどきになりつつ、かといって男として咳き込んだり痛みに悶えるのは情けないので
ぎりっぎりのところで耐えながら仰向けで言葉を繋ぐ
「なぁ……こなたよ、いま俺が大外を食らう理由があったか?」
こなたが格闘技をやっていたのは知っていたが、柔道だったとは初耳だ
「ううん、私柔道なんかやったことないよ」
その場合に"なんか"という接続語をつけると、一部の人間との間に禍根を残すことになりそうだが
いまはそんなことはかなりどうでもいい
「俺が聞きたいのは何故俺が床に叩き伏せられたのかというところだ」
なんとか起き上がりつつさらに言う俺、痛みが無ければつかみ掛かってるところだ
正直鋭痛より鈍痛のほうが怒りを買いやすい
「あぁ、キョン君やっぱり食らった?」
後ろからかがみの声がかかる、どうやら今来たところらしい
「こなたの奴、最近YAWARAって漫画読んで、誰かに技をかけるって言い続けてたのよ」
あぁそういえば休み時間のたびにらしき行動をとってたようにも思えるな
だが漫画を読んだことを理由にするのはどうかと思うぞ
お前は漫画を読むと誰かに技をかけたくなるスイッチが入るのか?
なんなんだよその因果関係は、だれかこいつから漫画を全部とりあげろ
「ちょ、ちょっと待ってよキョンキョン! 謝るから許してよ~」
謝れば警察などいらん、なんて小学生並みの抗議をするつもりはないが
かといってやはりそれに近い心境ではある
「ほら、キョンキョンがやりたいっていってたダンレボ持ってきたからさ~」
「なに、それは本当か? ソースがあるならすぐに出せ、事実なら俺の総力をもってしてやり遂げるが」
こなたは俺の捲くし立てにニヤッと笑みを浮かべてバックからゲームソフトと
本体に繋げる足踏みマット(こういうと些か以上に情けない名前だ)を取り出した
もちろんというべきか、本体とテレビは部室にセットされてるし
結構な種類のゲームが並んでいる
「じゃあ繋げるよ?」
「あぁ、任せる」
結構わくわくする俺、この手の音楽ゲームは非常に好きなのだが
ダンレボ、つまりダンスダンスレボリューションはコントローラーでやってもつまらないし
家で一人でやるもんでもないと、買ってないのだ
(ゲームセンターという選択肢は、俺の選択肢に最初から存在していない)
それをこの間ポツリともらしたときに、こなたが所有していて最近使ってないので部室に持ってきてくれる
いつかの昼休みにそう約束したのだった
「はいできたよキョンキョン、かがみもやれば? ダイエットになるよ?」
「うっるさいわね! いい加減その手のことでいじるのやめなさいよ!」
当たり前すぎて誰も止めやしない言葉の応酬
「まぁ実際かがみもやったらどうだ? この手のを一人でやるのは気恥ずかしいぞ」
だからこそこういう場に持ってきてもらったというのに
これではむしろ多人数に見られることになり、本末が転倒しかねない
「…あ、うん、じゃあやるわ」
ずいぶんとあっさり承諾されてしまった
言ったはいいが、かがみはこういうのあまりやらないかと思ってた
得意なのはシューティングと言ってたしな
「じゃ、最初は最初らしくこれね」
こなたが慣れた手つき(足つき?)でマットを操作して簡単な曲を選ぶ
「んじゃ、ミュージックスタート!」


SSS、一応説明するとトリプルエスで最高ランクだ
まあ当然だな、簡単な曲だったし
太鼓の達人やら、パラッパラッパーとか色々音ゲーはやっている
最低限のやり方がわかればできもするさ
「んじゃ次いってみよー!」
こなたが無意味に高いテンションで続け、俺とかがみがそれをこなす
ある程度の曲ができるようになると
途中でこなたがかがみとチェンジして、一気にハイレベルの曲をやらされた
まぁ当然、こなたはそれを完璧にクリアして俺はぼろくそだった
その後古泉と俺が交替し、こなたがつかさと交替し
二人そろって底辺の数値をたたき出したりした
古泉、運動神経は悪くないのにゲームというだけでこの結果
これもあるいは一つの超能力じゃないのかと真剣に悩んでくるぜ
「あら、面白いもんやってんじゃない」
誰かなんて説明いるとは思えんが、ハルヒだ
ハルヒは堂々と歩いてきてゲームを眺める
古泉は自分の最低ランクのスコアを眺めるハルヒに場所を譲り俺の横に座る
「いやぁ、難しいものですね」
「あそこまでミスってるのに、楽しそうである意味羨ましいぜ」
会話になってるようで、噛み合ってない気がするが無視
ハルヒはしばらくマットと画面を眺め、その後こなたとアイコンタクトをし始めた
そして横に並ぶ二人、煩さのツートップが最高レベルの曲に挑戦するらしい
ハルヒの方は初めてらしいが、まぁ結果がどうなるかは目に見えてる
どうせこなたと同じようにフルコンボを簡単に決めてしまうのだろう
俺は肘をついてしっかりと眺めさせてもらうことにしよう
ハルヒがちらっと俺を見たのはなぜだろう?



…おや、ミスった
またミスった、ハルヒらしくもない
いや、むしろ初めてやる人間としては出来る方だろう
最高レベルの曲でまぁまぁの結果を得てるのだからな
「あぁ! こなた、もう一回よ」
「オーケイ!」
しかしそこはハルヒ、完璧じゃなければ気が済まんのだろう
もう一回やるようだった
すると、チラッとまた俺の方を見た
ハルヒは、一瞬静止したあと
「もう!」
といって手首から黒ゴムを取って髪の毛を後ろ手に縛った
いつかよりも多少伸びてる分、ちょんまげにはなってなかったが
それでもポニーにはまだ短い
しかしハルヒはそれで満足のようでマットに向かった
…またこっちをチラッとみたのだがなぜだろう?

 

結果、ハルヒは見事二回目にしてこなたと同じくフルコンボを決めた
…だからなぜ俺を見るのだろうか?




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最終更新:2008年02月16日 13:41
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