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携帯?フラグ? まとめてクラッシュ!

七誌◆7SHIicilOU氏の作品です。


放課後、こなたとゴセロをボーッとやりながら
リバーシとオセロと、その辺で売ってる白黒ゲームってその差はなんだろうと思案していた
「はい、キョンキョンの負けー」
おや、もうそんなに打ったか? と思ってると
ただ単に俺の色(白)が無くなって、赤と黒と黄色と緑が争うように板に乗っていた
「…正直これ負けても悔しくないし、勝っても嬉しくないだろ」
というか、むしろこの理不尽なゲームの仕様その物に怒りを感じるぞ俺は
「私としては十分満足」
「へん、棘バットでも振り回してろ」
まぁその場合振り回されるのはこなたの小さい体躯のほうだろうがな
「あれ~? キョンキョンなんかいった?」
こなたが空々しい笑顔を振りまき俺に接近しようとすると
バタンといつもより大き目の本を閉じる音が聞こえた
これを帰りの合図としてる俺達はその音に反応して各々動き出す
俺もこれ幸いとばかりにこなたから距離をとる

「長門、サンキュ」
「構わない」
言葉数は変わらないものの、最近は行動がはっきりしててかわゆい奴だ

…帰るか


雪がちらちらと降ってる
SOS団の活動内にずいぶんと積もったようで、ノーマルスニーカーには荷が重い
坂を下り終わり、なんとなく普段と違う道で帰りたくなった俺は
いつもより一本奥の道を曲がってみた
そして、つかさに声をかけられた
「あ、キョン君」
「おぅつかさ、どうした?」
普段と違う道を通ってすぐ見知った顔に会うのはどうなんだろうか?
多少頭にクエスチョンマークを、幼児のメリーのように浮遊させながら答える俺
「うん、散歩かなっ!」
散歩ね、まぁ人間たまにはそういう行動をとりたくなるときがあるさ
「あっ! これみて、さっき買ったんだけど!」
つかさが携帯を取り出してぶら下がってるストラップを見せようとして




ボスッ、音を立てて携帯が雪にめり込んだ
それを見たつかさが呆然と硬直している
ストラップが雪だるまなのが余計哀愁を誘うな、なんて場合じゃない
雨の日の水溜りほどじゃないが、これはこれで精密機械にはデンジャーな状況だ
雪が無くてコンクリに直接ぶつけるのとどちらが危険かはわからんが
少なくとも落とした後も常に危険であり続けるのは今回のパターンだろう
本体の熱が原因で周囲の雪がゆっくり溶けてる
「……わっ、わーっ!」
一拍どころか、五拍程度遅れてつかさが携帯を雪から救出する
さながら雪崩に巻き込まれた要救助者をヘリが引き上げるようだった
…よくわからんが、とりあえずつかさが自分の携帯を雪から引き上げたことだけ理解できればそれでいい
「はぅ、冷たい」
「当たり前だろ、ったく大丈夫かよ?」
「うん、大丈夫だよ」
…俺は携帯のことを言ったのだが伝わっただろうか?
まぁいい、伝わってようとなかろうと多分同じことだろうさ
俺は先ほど自販機で買った、ホットココアをつかさに渡す
「いいの?」
「カイロ代わりだ、構わない」
それに相手が谷口とかならまだしも、つかさはか弱い一少女だ
見捨てるわけにもいくまい、まして自分になんとかする手段があるのだからな
「はぅ、でも携帯は大丈夫じゃないかも…」
あ、やっぱりわかってなかった



両手で包むようにして結構濡れてる携帯を持つつかさ
ほんのりなきそうなのは俺の気のせいかもしれないが、つかさの性格を考えると十分ありそうだった
こういうとき下手に慰めるより、予想外の行動をとって意表をついたほうが泣き止ませやすい
俺は妹とその同級生を相手にしてるおかげでこの手のことには多少強い
少し思案して俺は、すっとつかさの携帯を取り上げて
服で軽く拭いてからカメラを起動して

パシャ

つかさの肩に手を回しツーショット写真を撮ってみた
これはかなり意表をついただろう、正直自分でもよくやろうと思ったもんだと驚く
写真確認画面のままつかさにそれを渡して
「おいおい泣きそうな顔になってるぞ」
平然と指摘してみる、と思ったとおりつかさはみるみる顔を紅くしてしまった
やはり泣き顔をみられるのは女の子にとって恥ずかしいのだろうな
携帯を持って俺に背を向けて何事か操作している
まぁ写真を消してるのだろうが、泣き止んだようでよかった
俺としても、女子とのツーショット写真は少々恥ずかしいので保存されてもこまる

「あ、あの! キョン君私いまからいかなくちゃいけないところが」
恥ずかしさのあまりかずいぶんと顔が紅くなってるつかさは慌てながら
俺によくわからんことを言い出した、鈍い奴はわからんだろうが
こうも修羅場をくぐった俺にはわかる、やはり恥ずかしさのあまり俺から逃げようと思ってるのだろう
だが何も言わずに走り去っては俺に悪い印象をつけると思って、弁明をしてるのさ
大丈夫だつかさ、俺にはすべてわかってるさ
「わかった、また明日な」
「うん、また明日ね」
ふむ、まったく真っ赤になりつつも別れ際の言葉もキチンと残すあたり
つかさの性格のよさがにじみ出てるな…


次の日、なぜかこなたやかがみに一緒に写真を撮ろうと誘われた
仕方ないので携帯を使ってそれぞれと一緒に撮ったのだが

まったく偶然ってのもあるんだな






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最終更新:2008年02月18日 23:42
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