七誌◆7SHIicilOU氏の作品です。
朝、いつもと同じ時間
つまりは遅刻スレスレの時間
鞄を机の横のフックにかけて椅子に座る
「ようこなた、今日も眠そうだなネトゲか?」
「やぁキョンキョン、今日はネトゲじゃないのだよ」
まぁなんだっていいさ
俺の理解できない方向性のものであることのなんら変わりは無い
どうせ違ってアニメか漫画かだろう
話を続けようとするこなたを手を振って遮る
同時にガラガラと扉が開く
「…う~す、今日も一日適当にがんばりや諸君」
黒い、もとい黒井ななこ担任は
今日は朝っぱらからずいぶんとテンションが低かった
いつもなら髪の毛が爆発してようと、服がぐちゃぐちゃでも
まったく気にせずに(俺としては多少は気にしてもらいたい所だが)
ハルヒ並みのテンションを維持してるというのに
今日は外見的には、少なくとも俺がいつも楽しみにしてるポニーテールは完璧だというのに
「あぁ、昨日ロッテがボロ負けしたからね~」
こなたが身を乗り出して俺に話しかけてくる
…あぁ野球か
バーガー屋かと思った、えびバーガーが好きな俺
しかし黒井先生は関西圏の上、大阪弁(?)を使うというのに
よく見られる盲目的な阪神ファンではないんだな
まぁそれも一種の偏見なのだろうがな
「ほら~、話とらんで前を向く~」
うむ、叱る声にも覇気がない
今にも教卓に突っ伏してしまいそうだ
まったく野球なんてもんは
俺にとってはあってもいいがテレビで実況するなといった感じで
あんまり、というかほとんど興味のもてないものだ
「んじゃ、HR終わりー」
いつも適当だが、それにしてもあんまりな今日のHRを終えて
黒井先生は教室から出て行った、俺達のクラスはないが
今日黒井先生の世界史があるクラスにはご愁傷様といっておこう
俺は机の中に入れっぱなしの教科書をとりだして
次の授業の準備を淡々と進める
あぁハルヒは俺の後ろの席で一時間目も始まってないのに寝てるさ
「んじゃ諸君! 今日も一日お疲れさん!」
今朝とは打って変わって帰りのHRでは
黒井先生は元気よく教卓に立って
数時間前のローテンションの分を取り戻すかのような
満面の全開笑顔を振りまいていた
いったいどんな心境の変化だろうか…?
「なんか今度の試合のチケットを見るに見かねた岡部先生から貰ったらしいよ」
「…それはそれは重畳だな」
まったく単純なのは美徳だろうか?
何事も一長一短だとは思うが
「しかし、こうも楽しそうなのを見てるのは悪くないよな…」
数日後~黒井先生が見に行った試合は見事にボロ負けで
その日はあった世界史の授業はほぼ自習で終わった
「いやぁ、黒井先生が会場で応援すると必ず負けるってジンクスがあるんだよね~」
…さいですか
最終更新:2008年02月23日 09:58