七誌◆7SHIicilOU氏の作品です。
長門が携帯電話を持った
シンプルな型の携帯なのだが
さりげなく最新機種の辺りが長門らしい
きっと新機種が出た日にはそれに変わってることだろう
「ながもん番号教えて~」
そして現在、長門が携帯を所持したことを知った団員達は
みんなで番号、アドレス交換をしだした
ついでに俺の携帯にはすでに入ってる
今朝の段階で本人から着信があって教えてもらったからな
長門は稚拙な指使いでこなたに始まり十人以上の団員に赤外線で番号を送る
「あれ、ながもんのアドレス面白いね?」
あぁ、そういえば長門のアドレスはただの半角英数の羅列だったな
一応全員のアドレスを持ってるが、みんな何かしらの言葉になってる中
長門のアドレスは非常に浮いているといっていいだろう
「はい有希、これが私の番号とアドレスね」
「あれ、柊の携帯結構ふりーな」
「うっさいわね、私はものを大事にすんのよ」
みると確かにかがみの携帯は多少古い型のものだった
常に新しいものに釣られる女子高校生にしては珍しいが
俺としては好感が持てるな
「みんなはどれくらいで携帯を買い換える?」
ふと興味を持って聞いてみた
俺はこの携帯とそろそろ1年の付き合いになるか
「私も最近はキョンキョンと同じくらいのサイクルで変えてるかな?」
「一年の時は携帯を携帯してすらなかったのにね」
「うるさいな~、逆じゃないだけいいだろ~」
こなたはかがみの突っ込みに頬を膨らませて
ぶーぶーと唸ってる
「私は半年位! じゃねーと電池がすぐ切れるんだよ」
「あんたは使い方が荒いのよ、私はこの携帯二年使ってるけどべつに問題ないわよ?」
「おー、二年とか言ってアンティークじゃん」
…アンティークの使い方間違ってるだろ
ただ言いたいだけじゃないだろうな? うん?
「いやぁ、べつにそんなわけないじゃないか!」
「…そういやつかさもその携帯結構長いよな?」
「えっ? うん初めて買ってもらった携帯だしね、やっぱり思い入れがあるから」
…思い入れね
確かにこの携帯にたまってる団員達からのメールは結構大事な思い出だし
全員で撮った写真とかもかなりの量になるな…
「なぁ写真撮ろうぜ」
「うん? どしたのキョンキョン」
「いやさ、ふと思い入れって言葉で思ってさ
何気ない一コマだって写真、撮っておけば大事な思い出になるだろ?」
「ん、そうねいいんじゃないの? 私は賛成よ」
「おーいいじゃんいいじゃん」
「じゃあ全員本棚に背中向けて並んでくれ」
長門の指定席が丁度本棚の中心なので
椅子に座ったままの長門を挟んで全員が並ぶ
俺は自分の携帯を机において、タイマーをセットする
「よし」
角度をうまく調整して、俺も端に入る
数秒後にシャッター音がする
中心の長門に寄せるようにみんなが一つに収まった写真
みてるだけでなんとなく笑みがこぼれるような写真
「キョンキョン、私に送って!」
「あぁ私も!」
「あぁ、全員に送るよ」
「…私にも」
「…あぁもちろんだ長門」
そこには、ぎこちないながらも笑みを浮かべる長門がいた
最終更新:2008年02月23日 11:53