七誌◆7SHIicilOU氏の作品です。
深夜
私はいつものようにネトゲでハッスルしていたのだけど
今日はなぜか私の部屋に私以外のお方が来ていらっしゃる
そのお方はわたくしのゲームを現在時刻を考えない音量でやっておいでです
カタカタ、
ピッ、ピッ、
カタカタ、
ピッ、ピッ、
「ねぇゆい姉さん」
「なんだい、こなた」
後ろからするゲームの効果音に気をとられて
普段なら普通に勝てる敵に不覚をとった
だれとも組んでなかったし、目的もなかったから良かったと
私はネトゲを一時中断してゆい姉さんに話しかける
「姉さんって警察官ジャン?」
「もちろん! ばしばし逮捕しちゃうよっ!」
私に手を銃の形にして向ける姉さん
いいけどさ、ばしばしの時にゲームもバシバシやるのやめてね
「で、苗字がなるみジャン?」
「イエス!」
「で、きー兄さんの名前ってきよたかジャン?」
「そうだよ~、どしたのよ当たり前の事聞いちゃって」
ゲームの手をやっと止めて姉さんは不思議そうにこっちを向く
「いや、その状況が非常に私の知ってる漫画に似通ってるのですよ姉さん」
私は椅子から降りて、四つん這いのまま本棚を漁る
え~と、あれはどの辺りにしまってたカナ?
最近読んでないから表に出てる漫画を一回出さなきゃいかんな~
「あった、これこれ」
「はぁんスパイラルねぇ~、推理系とかって私苦手なんだよね」
「ん、知ってる」
私は表紙をちょいと見せてしまう
それぐらいのことはいくら忘れっぽい私だって覚えてる
刑事ドラマとかに一々突っ込みを入れるのだから
この漫画を普通に見れるとは思ってない
正直私だって最初の無理やりな展開には脱力したものだ
…ま、最終的にはそれなりに楽しめたからよかったけどね
「…ねぇこなた」
ゆい姉さんがやけに真剣な感じで私に声をかけてきた
…なんだろう?
「なに? どしたの急に」
「…スパイラルって日本語でなに?」
…そんなことかい!
「螺旋」
「螺旋ってなに?」
「…姉さん本当に高校とか行った? 実は中卒じゃないよね?」
「失敬な! 仮にも公務員の警察官にいう言葉じゃないねっ!」
「…じゃあこれくらい知っててよね、ネジみたいなあぁいうぐるぐるした感じの―」
「あぁ螺旋階段とかいうよね?」
聞いといて、最後まで聞かずに自分で答えだしちゃう人って結構腹立つね
ごめんねキョンキョン、これからはもっとキョンキョンの話を聞くようにするよ
「…ゆい姉さんっていい手本だよね、教師教師」
「んふーでしょでしょ?」
…完璧な反面教師ですよまったく
はぁ、ゆーちゃんに同じに思われないように気をつけよ
「…で、私のどこが手本になった?」
「………そういうところ」
最終更新:2008年02月23日 20:52