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24=Last みさお 焼肉 『Last Order』

七誌◆7SHIicilOU氏の作品です。


本日のSOS団の予定『打ち上げ』
場所、焼肉店
もちろん俺の奢りなどではない
少なくとも俺の財布にこの人数の食費を賄う能力は無い
…というかそもそも何の打ち上げなのかすら俺は知らない
最近なんかしらの行事があったわけではないのに
一体全体この普遍的な一般の休日に焼肉店で打ち上げとは
まったくいつもながらハルヒの行動は理解できない

「焼肉をー、食うぞー!」

うるさい、普段からうるさいがハルヒとかに比べるとまだマシの部類に入るみさお
だがしかし、食い物のことになるとトップクラスのうるささを誇ってやがる
しかも良識が無い、普通の焼肉店で叫ぶなんてことは流石のハルヒやこなたもしないだろう

「とりあえずお前が喜んでるのは理解できたが、場所をわきまえろ馬鹿」
「ふぎゅ!」

頭を上から右手で抑え付けて無理やり黙らせる
途中へんな泣き声が聞こえたが気にしない方向で話を進める
俺は両手をじたばたさせて逃げようとするみさおと水面下で奮闘しつつ
コンビの片割れであるあやのに声をかける

「なぁ、結局今日ってなんの打ち上げだ?」
「えっと、実は私も知らなかったり…」

あやのも知らないのか、あやのが知らないのならこいつも知らないだろうが
まぁ何事も万が一、念のためってな

「お前はなんか話し聞いてるか?」

顔面ではなく頭頂部にかましていたアイアンクローの圧力を下げつつ
俺はいまだに諦めずにじたばた暴れる野生児にもついでに問う

「んにゃ、知らん」
「そうか…、ってかいい加減静かにしないとお前絶対鉄板で火傷するぞ」

いくらミートボールが好きでも自分がなるのをよしとするはずもなく
みさおは俺の発言に一旦動きを止めた後

「もう暴れないから離してください」
「よろしい」

俺が開放してやるとみさおは俺を涙目ながらに恨めしそうに見たが
約束通り暴れずに静かに座敷に座った
……

「なぁこなた、お前鉄板に手、届くか?」
「ぬぅ……失敬なと言う所だろうけど、実際届かないっぽい」

こなたは下に足をおろしてしまうと
その特殊な体躯からして手が届かない状況になっている
いや、無理をすれば届くだろうがその場合手首を火傷するのは逃れられそうにない

「はぁ、私が取ってあげるわよ」
「おぉかがみん、流石持つべきものは親友だね、心の友よ」
「無駄に大仰に言うと、冗談にしか聞こえないわよ」

かがみは袋に入ったお絞りでこなたの頭を軽く叩いて言う
…まったく仲のいい事で、微笑ましいね

「しかし、ことの発端のハルヒはなにやってんだ?」
「呼んだ?」
「ぬぉ!」

いつの間にお前はアサシンスキルを獲得したのだ
一体なぜ俺の真後ろに居る?

「たまたまタイミングがよかったんでしょ?」

俺の同様や疑問はくだらない些事であるかのようにあしらい
ハルヒは団員達を一瞥し、座敷に仁王立ちして
高らかに言う

「みんな! 今日は本当にお疲れ様!」

さっきいくらお前でも店内で大声を出すことは無いだろうと
俺が影ながらしたフォローを踏み潰すように
ハルヒは腰に手を当てて、よく通る声で言った
…そして同時に気付く
この『打ち上げ』の意味、なにの打ち上げなのか

「店員さん! ジャンジャンお肉持ってきて頂戴!」

ハルヒは太陽よりも激しく月よりも綺麗な満天の笑みで言う
こんなに騒いで煩いだろうに
店員はむしろ楽しそうにハルヒの注文を受けて言ってしまった

「あれ? キョン笑ってんのか?」
「は、俺がなんで笑ってるんだよ?」

紛れもなく俺は誰かさんにつられて笑みを浮かべていたが
みさおに指摘されたのがなんとなく気に入らず
誤魔化すように俺はアイアンクローをかます

「あはは、いてぇ!」

さっきと違い笑ってそれを受けるみさお

「っは! ははは!」
「あははは!」

声を出して笑うのは久しぶりだった
心の底から笑い声が出た、それこそさっきのハルヒやみさおに匹敵するぐらい
それを見て周りが不思議そうに言う

「キョンキョンが笑うの珍しー」
「おやおや」
「…もぐもぐ」もぐもぐ

そしてハルヒ

「ちょっとあんた達! なにやってんのよ、私も混ぜなさい!」


俺達は答える

「いいとも」

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最終更新:2008年02月23日 21:11
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