著者は鷹見一幸、角川スニーカー文庫刊、全16巻(本編13巻、短編集3巻)。イラストはChiyoko。
―ストーリー―
カネなしコネなし色気なしの帝国のビンボー貴族。それがぼく、マイド・ガーナッシュ。士官学校を卒業し薔薇色の未来にいざ出陣…のはずが!なぜか!配属されたのは宇宙の果ての惑星国家アウトニアだった。ほのぼのした国民風土にして、その艦隊は宇宙一へなちょこ。しかもぼくは、その最弱艦隊を指揮して強大な敵に立ち向かわなくちゃならないのだっ!痛快ポップビート・スペースオペラ、始動。
『でたまか』は全三部からなるスペースオペラ。
第一部では主人公マイド・ガーナッシュによる一人称視点で物語は進んでいき、第二部以降は『でたまか』世界全体を三人称視点で語られていくことになる。
『ええかっこしい』と『やせがまん』を信条とした人々が既存の利益のみを保持することに必死な無能なお偉方達との対立がベースとなっている。
第一部では主人公が配属された辺境の惑星を守るために敵対国と数少ない戦力でいかに乗り切るかが見所、そして3巻ラストでは衝撃の結末が待っている。
(第二部以降のあらすじは壮大なネタバレとなるのでぜひ自分の目で確かめてもらいたい)
この作者の作品間でのちょっとしたクロスオーバーも魅力の一つだと思うので興味を持ったらぜひ。
『でたまか』と同一の世界観をもつ作品
『時空のクロス・ロード』
『ネオクーロン』
『ガンズ・ハート』
『銀星みつあみ航海記』
既刊
本編(全13巻)
アウトニア王国奮戦記(第一部)
『問答無用篇』
『奮闘努力篇』
『純情可憐篇』
アウトニア王国再興録(第二部)
『英雄待望篇』
『天地鳴動篇』
『天下大乱篇』
『驚天動地篇』
『青天霹靂篇』
アウトニア王国人類戦記録(第三部)
『黄昏落日篇』
『霜降暗夜篇』
『漆黒無明篇』
『群青黎明篇』
『長嶺来光篇』
短編(全3巻)
アウトニア王国拾遺録
『青雲立志篇』
『天壤無窮篇』
『終劇追幕篇』
ちなみに『でたまか』は第一部で一度打ち切りとなった後読者アンケートによる希望で復活を遂げたという希有な例。
最終更新:2008年01月26日 14:19