著者は田中芳樹、徳間文庫(絶版)・ノベルズ・愛蔵版・デュアル文庫、創元SF文庫から刊行。
度重なるリニューアルのため、それぞれでデザインや入手難度が大きく違うため注意。(詳しくは後述)
舞台は1500年以上の未来だが、語り部は「後世の歴史家」であり歴史小説を彷彿とさせる作品。(司馬遷の『史記』を参考にしたといわれる)
戦略・政略が複雑に絡んだスペースオペラ。登場するキャラクターも多く、非常に多くの人間を描いた群像劇でもある。
艦隊戦の描写などから「宇宙三国志」と揶揄される事もある。
ファン層は厚く、今でも商品展開されたりする。ファンサイトも多い。
―ストーリー―
人類が銀河にその版図を広げて10世紀の後、銀河は3つの勢力に分かれていた。
ゴールデンバウム王朝によって帝政が敷かれる『銀河帝国』、自由を求めて帝国から脱出した者たちの末裔による『自由惑星同盟』、
150年もの間戦争を続ける両者の間で不穏な動きを見せる『フェザーン自治領』。
帝国と同盟、戦乱の両陣営に二人の天才が出現する事により、停滞していた歴史が動き出す・・・。
帝国騎士の下級貴族の家に生まれたラインハルト。姉が後宮に納められたときから「宇宙を手に入れる」ことを野望とし、親友のキルヒアイスとともに軍人として栄達、国家簒奪を狙う。
歴史家になりたかったのに、何の因果か軍人としての才能を開花させるヤン・ウェンリー。そして彼は、ラインハルトと対極の陣営で歴史を大きく動かす事になる。
徳間文庫(絶版)
本編全10巻、外伝『星を砕く者』一巻。
イラスレーターはいろいろ。
徳間ノベルズ
重版が多く、新品入手は難しい。
本編全10巻、外伝『星を砕く者』『ユリアンのイゼルローン日記』『千億の星、千億の光』『螺旋迷宮』の4巻。
イラストは道原かつみ、笠原彰。
愛蔵版
限定生産なので入手困難。
本編全5巻(各2巻をまとめてある)、外伝も同じようにまとめられ、全2巻。
徳間デュアル文庫
低年齢層向けに文を改めてある。また、挿絵が多い。
本編20巻(それぞれを上下巻に分けた)、外伝はノベルズの4巻を上下に分けた8冊に『黄金の翼』を加えた全9巻。
イラストは道原かつみ。
創元SF文庫
デュアル文庫とは逆に大人向け。というか旧来のファン向け。
現在までに本編全10巻が刊行。
外伝も刊行中。
イラストは星野之宣。
最終更新:2009年02月03日 05:20