バンドミーティングの人


律「バンドミーティング」シリーズの執筆者。
音楽に対する造詣が深く、SSの所々に音楽ネタが散りばめられている。
SS投下後に、イメージ元となった音楽の紹介もしている。

 文体は特徴的で、感情に訴えかけるような地の文や台詞回しに趣がある。
音楽の話や史実、時事ネタと絡めて多用された比喩が、
場面に沿った雰囲気を効果的に作品へと添えている。

 投下作品の傾向として、バンドミーティングシリーズに限らず、唯達の卒業後を扱ったものが多い。
それも大抵は、社会的マイノリティの立場から書かれている。
シリアスな場面を多々交えつつも、最終的にはハッピーエンドに至るので、シリアスというよりは感動系に近い。
彼女達の絆も強調されているので、けいおんらしさも見出す事ができるだろう。

 一方、SSの世界観がけいおんアニメや原作と乖離しているとして、批判的に見る読者も多い。
唯達が薬物に手を出す事も多く、そういったアウトロー的な描写が作り出す独特の世界観を好めるかどうか、
そこが評価の別れる要因であり、勧められるかどうかの岐路でもある。





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最終更新:2013年03月01日 00:00