97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 08:19:23.22 ID:4Lm93hnm0
保育園からの帰り道、なんか変な格好した人が倒れてました。
「あんな組織…こちらから願い下げだ…」
「僕の目指す崇高なる悪とは程遠い…」
ぶつぶつおかしな事を言っていたのでちょっと危ない人かなと思ったんです。
関わり合いになっちゃいけないと思って素通りしようとしたんですけど、
その時グーッてその人のお腹が鳴って「駄目だ…死ぬ…」って呟くのを
聞いちゃったらどうしてもほっておけませんでした。
「おじちゃん、大丈夫?お腹空いてるですか?」
わたしはおじちゃんを家に連れて帰ってごはんをあげる事にしました。
なさけはひとのためならず、ってお母さんも言ってましたから。
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 08:22:59.51 ID:4Lm93hnm0
幼「あそこがわたしのおうちです」
幹「凄くボロ…いや、風情のあるアパートだな…」
幼「狭いけど住み心地は悪くないです。他の住人さんたちもとってもいい人たちだし」
幹「ふうん」
幼「あ、お姉ちゃん、こんにちは」
仮「こんにちは~」
幼「あの人は1階に住んでるです。わたしの部屋は2階です。さ、どうぞ」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 08:26:52.23 ID:bCTGwhk9O
女「最近の流行りがよく分からん」
ラ「女さん制服かだいたい着回しですもんね」
女「仕方ないだろう。金もなけりゃそんな事に気を回す余裕もない」
ラ「もったいないですね」
女「そう言われても分からないもんは分からん」
ラ「……行き倒れとかどうです? 流行ってるかもしれませんよ」
女「流行ってたまるか、んな事。お前みたいな変人相手で苦労するのは私だけで充分だ」
ラ「なんという独占欲」
女「今すぐ出ていくか?」
ラ「わたしを おいだすなんて とんでもない」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 08:28:30.36 ID:vEwB/hcy0
仮「男さんは彼女さんがいますか?」
男「はぃ?」
仮「彼女さんです」
男「えーっと、お昼に何か見た?」
仮「んと、こたえてちょーらい……だっけかな?」
男「ふむ、とりあえず、2時から3時の間は掃除か、特訓を命じます。ドラか、ドラマが付くようなヤツは見ないように」
仮「はーい」
男「で、さっきの質問ですが。……居たら、お前かくまう事できないだろがよ」ボソボソ
仮「ん?」
男「いや、仮は幸せもんだな」
仮「??」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 08:29:34.87 ID:4Lm93hnm0
幼「いらっしゃいませー」
幹「お、お邪魔します」
幼「えっと確か、冷蔵庫に朝ごはんの残りが…座って待っててください」
幹「では失礼して…」
幼「あった!これをレンジでチンして、と」
幹「なあ…ちょっと気になったんだが、お前の母君は何処に?」
幼「お母さんは仕事でいないです」
幹「ああ、共働きか」
幼「ううん、違うです。お父さんとお母さんはずっと前にリコンしちゃったから」
幹「!…すまん」
幼「何で謝るですか?それよりお食事の用意が出来たですよ」
幹「これは美味しそうだ。この匂い、食欲をそそるな。それに盛り付けも…」
幼「さっきからおじちゃんのお腹グーグー鳴って大変です。早く食べてください」
幹「…いただきます」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 08:33:52.20 ID:/TR7aDMBO
ヒーローと悪の組織が集う場所。互いに正体を知らず、仲睦まじいご近所付き合い。
ここは、いつも平和です
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 08:35:05.61 ID:4Lm93hnm0
幹「ごちそうさまでした」
幼「おそまつさまでした」
幹「ふう、生き返ったよ」
幼「それは良かったです。じゃあ食器洗いますね」
幹「あ、それなら僕が…」
幼「駄目です。おじちゃんはお客さまなのです。座っててください」
幹「いやしかし…あ、行ってしまった」
幼「~♪~~♪」
幹(楽しそうだな…)
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 08:37:56.42 ID:bCTGwhk9O
ラ「大変です、殿」
女「申してみよ」
ラ「天井から今日はやたらと埃が降ってきます」
女「ほぅ、珍しいな」
ラ「心あたりが?」
女「まぁね。上の床が許容重量ギリギリになるとああして天井の隙間から降ってくんだよ」
ラ「えぇと……?」
女「さて、誰が入ってきたのやら」
ラ「しかしこれは由々しき問題! アスベスト的な意味でヤバいのでは?!」
女「お前は何を改造されてきたんだ。後俺は女なんだから殿じゃなくて姫だろう」
ラ「……姫(笑)」
女「オーケー、久しぶりに百叩きだ」
ラ「しまった、ハメられた?!」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 08:39:40.87 ID:vEwB/hcy0
仮「あ、男さぁん。今日、幼ちゃんに会いましたよ」
男「ん。どうしてた?」
仮「なんか、遊んでたみたいです。元気いっぱい良いですね」
男「そっか。よかったな」
仮「うん」
男「なるべくなら、仲良くしてくれ」
仮「??」
男「仮を正義のヒーローと見込んでお願いだ。正義のヒーローはたくさんの笑顔を作るんだろ」
仮「えと、男さんが言うんだったら、わかった!」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 08:44:37.12 ID:4Lm93hnm0
幼「おじちゃん、このあと暇ですか?」
幹「暇…確かに暇だな…このあとと言うよりずっとだが…」
幼「じゃあわたしと遊んでください!」
幹「え、ええ?僕がか?」
幼「駄目ですか?」
幹「駄目…ではないけれど…そうだな、ご飯のお礼に付き合うよ」
幼「やった!じゃあ特撮ごっこするです!」
幹「…女の子なんだからおままごととかにすべきでは」
幼「わたし女幹部やるです!」
幹「聞いてないな。しかも何故その配役を選ぶんだ」
幼「ナイスバデーなのです!ボンキュッボンなのです!」
幹「まあいいか。で、僕は何をすれば良いんだ?」
幼「おじちゃんは女好きでお調子者のブルー役です」
幹「なるほど戦隊ものか」
幼「そして女幹部の色香に惑わされてチームの絆にヒビを入れてしまうのです」
幹「…お前の特撮知識はとても偏っている気がするよ」
幼「女幹部なのです!鞭でピシーッなのです!言う事聞かない奴はお仕置きです!」
幹「おい。何だその危ない台詞は」
幼「いつも下の部屋から聞こえてくるです」
幹(大丈夫か?ここの住人…)
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 08:44:42.22 ID:bCTGwhk9O
女「おい」
ラ「はい」
女「お前といると疑問が尽きないんで今日も質問タイムだ」
ラ「受けてたちましょう」
女「お前、ライダーってからにはバイクは乗れるんだよな」
ラ「人並みには」
女「……人並みなのか。免許は?」
ラ「……」
女「肝心のマシンは?」
ラ「……」
女「お前は今自分の名前の意味を真っ向から否定しかねない状態だな」
ラ「遺憾ながら」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 08:50:24.64 ID:vEwB/hcy0
ラ「い、( ゚Д゚)_σ異議あり!!」
女「ん、なんだいきなり」
ラ「>>14にあるのは『仮面ライダー』っぽいのであって、ライダーと名乗っているのは便宜上なのです!それ故、乗れなくても不思議じゃなぁい」
女「……」
ラ「ふ、不思議じゃなぁい」
女「……」
ラ「スイマセンでした」
女「……この鞭を見てくれ、どうおもう?」
ラ「な、なんか、ものすごく、痛そうです・・・アッー!」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 08:54:53.34 ID:4Lm93hnm0
幹「ありがとう皆!俺、目が覚めたよ!もう騙されないぞ女幹部!」
幼「おーほっほっほ!仕方ないわね!戦闘員!やっておしまい!」
幹「…………」
幼「おじちゃん、何してるですか。戦闘員の出番ですよ」
幹「あれ?僕はブルーだったのでは?」
幼「女幹部以外は全部おじちゃんがやるです」
幹「それはまた…忙しいな」
幼「続けるです。…さあやっておしまい!戦闘員!」
幹「えーと。ヒーッ!ヒーッ!(いつも見てた感じではこうだったかな?)」
戦闘員たち「HUUUU!!」訳:違う!まるで様になっておらんぞ!
幹「!?ちょ、ベランダに変な人達がいるぞ!?」
幼「あ。あの人たちはお隣さんです」
幹「ええ!?」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 08:56:12.25 ID:bCTGwhk9O
女「ところでお前、最近児童の安全登校運動やら空き缶拾い運動に参加してるらしいな」
ラ「小さな事からコツコツと。ヒーローですから」
女「そうだな」
ラ「あれ、珍しくバカにしないんですね」
女「バカにするかよ。お前はそれでいい。誰かの為に振えるのは力だけじゃない」
ラ「……」
女「そうだろ、ヒーロー」
ラ「です、かね」
女「子供達にとっちゃ、立派なヒーローだよ」
ラ「……はい」
女「という訳でヒーロー」
ラ「はい?」
女「醤油切れた。買ってきて」
ラ「……は、はい」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 08:58:23.57 ID:vEwB/hcy0
仮「なんか、上の人たち騒がしいですね」
男「でも、良さ気な人たちだったよ?引越しの挨拶に行ったときは」
仮「幼ちゃんと遊んでるんでしょうか?」
男「あ~、そうかも。ときどき、幼ちゃんと散歩してるの見てるし、おままごとにでも付き合ってるのかもね」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 09:03:04.93 ID:vEwB/hcy0
仮「今日はお鍋~」
男「お鍋~」
仮「ということで、いろいろ具材かってきました」
男「あとは、鍋張って、入れるだけ・・・ん?醤油がない」
仮「あ~、私買ってきます?」
男「よぅし、行ってくるんだ、我が家のヒーロー」
仮「はぁい!行ってきます」
仮「す、すいませ~ん。財布忘れてました~」
男「……ご近所のヒーローにはなれそうだわな」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 09:03:20.87 ID:4Lm93hnm0
幹「それにしてもお前の母君はいつになったら帰ってくるんだ?」
幼「お母さんはいつも夜遅くまで帰ってこないです」
幹「お前を置いてか?随分酷い母親なんだな」
幼「むー」(ポカポカ)
幹「痛いぞ。何故叩く」
幼「謝ってください。お母さんは酷くないです。お仕事が大変なんです」
幹「…………」
幼「お母さんは…いつもクタクタになって…わたしの為に一生懸命…だから…」
幹「分かったよ。僕が悪かったよ。謝るから泣くな」
幼「もうお母さんの事悪く言わないですか?」
幹「言わないよ」
幼「じゃあ許してあげるです」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 09:04:43.83 ID:4Lm93hnm0
幹「でも、寂しくないか?いつも一人なんて」
幼「一人じゃないです。いつもはお隣さんや下に住んでる人達が遊んでくれてるんです」
幹「そうなのか」
幼「今日はおじちゃんの相手をしてあげなくちゃいけないですから」
幹「そりゃ悪かったな」
幼「皆、いつもとっても優しくしてくれるです」
幹「…………」
幼「だからわたしはこのおうちが大好きです!」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 09:05:34.75 ID:bCTGwhk9O
ラ「すみません、クリーニングのものとってきてもらっちゃって。後お帰りなさい」
女「いいよ、帰り道だし。そんでただ~ま」
ラ「おお、綺麗になってる」
女「さすがはクリーニング屋だよな。ところでなんで俺のまで出しててくれたんだ?」
ラ「いやね、あまりにも私のベルトが臭くって。こう、あるでしょ? ちょっとえっちな本を買う時、普通の本と一緒に買っちゃうアレ」
女「いや俺買わねぇし。っていうか待て、つまり私が臭いと店員に思われてんじゃないかよ」
ラ「残念ながら」
女「そういやなんかやたら店員に白い目で見られたけどこれか!」
ラ「のようですね」
女「どんだけ臭かったんだよお前のベルト!」
ラ「……剣道の小手で雨に濡れた犬と牛乳を拭いたような」
女「お前……」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 09:11:17.04 ID:bCTGwhk9O
女「正直浮いてるよな、うちら」
ラ「そうですね。明らかに色物ですし」
女「お前のせいだぞ」
ラ「明らかに半分は女さんかと」
女「んな訳ないだろー」
ラ「本気で言ってるなら間違いなく病院へ行ったほうがいいかと」
女「よし、病院送りにされたい訳だな」
ラ「ひぃぃ?! そ、そういうとこじゃないですか!?」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 09:11:32.10 ID:vEwB/hcy0
仮「え”、意外と醤油の種類多い・・・」
仮「えっと、どうしよ」
仮「こ、これかな?」
仮「煮物用とかじゃない・・・と思う」
仮「なんか、これだしが入ってるとか・・・、ん~」
ラ「ま、いつもの丸大豆でいいでしょ。うわ、微妙に高いのはこだわりなのかなぁ」
仮「・・・。えっと、丸大豆?」
ラ「そうそう、なんていうか、うちの家主って貧乏性な癖して、変なこだわり多いって言うか。ん?」
仮「・・・」
ラ「・・・」
仮・ラ「こんばんわ」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/11/01(木) 09:12:12.51 ID:8fsweTIl0
助手「大変だ博士!!」
博士「どうした助手くん」
助手「僕らの出番が無いよ」
博士「流石の私も顔を出していいのか分からないよ」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 09:14:47.15 ID:bCTGwhk9O
ラ「ところでテストどうだったんですか?」
女「おかげさまでいつも通りは取れたよ」
ラ「お~、ではお祝いしましょう、お祝い」
女「正直に言え。何が食いたい」
ラ「寿司を……」
女「粕汁な」
ラ「ちきしょおおおおお!!!」
女「けどまぁ」
ラ「?」
女「ケーキくらいなら用意してやるよ」
ラ「うひょおおおお!!!」
女「ハハハ、こやつめ」
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 09:17:34.11 ID:4Lm93hnm0
幼(うつら…うつら…)
幹「おい、舟を漕いでるぞ。そろそろ寝た方が良いんじゃないか?」
幼「嫌…です…お母さんが帰ってくるまで…起きてるです…」
幹「仕方ない奴だな」
(ガチャ)
母「ふう、ただいま…」
幼「!!!…お母さん!お帰りなさいです!」
母「まだ起きてたの。ごめんね、遅くなって。先に寝てても良かったのに…あら?」
幹「どうも…」
母「こちらの方は?」
幼「道端でお腹が空いて死にそうになってた可愛そうなおじちゃんです!」
幹「お前…もっと言い方があるだろ…」
幼「それでここに連れて来てご飯を食べさせてあげたです!」
母「まあ、偉いわ。とっても良い事をしたわね(ナデナデ)」
幼「えへへー」
幹「ちょっとお母さん。それで良いのか?僕は見るからに怪しい人なのに」
母「いいえ。人類皆兄弟。困っている人を助けるのは当たり前の事ですわ」
幹「駄目だこいつ…早くなんとかしないと…」
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 09:18:53.21 ID:vEwB/hcy0
ラ「いいねぇ。なんか、大切に思われてそうで」
仮「あ、そうなんでしょうか。なんか、そういうのわからなくて」
ラ「いや、なんていうか、正義のヒーローじゃなくても、守ってあげたいもんw」
仮「そ、そうですか。・・・たぶん、実際守られてると思います」
ラ「そっか。幸せだね」
仮「で、でも、私も正義のヒーローみたいに男さんを守ってあげたいんです」
ラ「うん。それが難しいよね。守っているはずなのに、守られてる感覚」
仮「助けたいのに、こっちが助けられてる感覚」
ラ・仮「はぁ~」
ラ「あ、そろそろ、家主もうるさいと思うし、急いで帰らなきゃ」
仮「あ、ありがとうございました」
ラ「こちらこそ。煮物にも、普通のにも使うんなら醤油は濃い口が無難かもよ」
仮「ど、どうもです」
ラ「それじゃ」
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 09:22:02.82 ID:4Lm93hnm0
幹「まあとにかく母君が帰ってきて良かったじゃないか。じゃあ僕はこれで…」
幼「ええー!帰っちゃうですか!?」
幹「帰る場所も無いがな…」
幼「?…ね、おじちゃん!今日は泊まっていくですよ!」
幹「は!?無茶言うなよ…」
母「まあ!それはとっても良い考えね!」
幹「アンタまで…」
母「幹部さん。宜しければ泊まって行って下さらないかしら?無理にとは言いませんけれど」
幹「無理にとはとか言いつつ是が非でも放さないこの手は何だ」
母「あの子もあなたにとても懐いていますの。ね、お願い。この通りですわ」
幹「良いのか?僕がここに居て…」
母「勿論ですわ!良かったわね、幼!」
幼「わーいわーい!おじちゃん、今日は一緒に寝るです!」
幹「ハア、やれやれ…」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 09:28:06.50 ID:bCTGwhk9O
ラ「すみませんすみませんすみません」
女「誰が煮物を作るっつったよ、なんでいつもの買ってこなかった? あぁ!?」
ラ「いやそれはとあるお嬢さんが」
女「ほほぅ、お前は醤油の買物ついでに女をひっかけてた訳か」
ラ「あいや決してそんな訳では……」
女「座れ」
ラ「座ってます」
女「正座」
ラ「ひぃ」
女「……ま、お前がそんなタマじゃないのは分かってる」
ラ「あ、じゃあ」
女「だがなんかむかつくのでくらえ漬物石」
ラ「はんぎゃああああああああ?!」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 09:28:39.97 ID:4Lm93hnm0
幼を挟んで右に幹部。左に母親。川の字になって寝る三人。
幼「すー…すー…」
幹(よく寝てるな)
母「幹部さん、まだ起きてますか?」
幹「起きてるけど」
母「今日は幼の面倒を見てくださってありがとう。本当に感謝していますわ」
幹「いや。元はと言えば僕が助けてもらった訳だしな…」
幼「むにゃむにゃ…おとう…さん…」
母「この子はあなたに父親を重ねていたのでしょう。顔も覚えていない父親を…」
幹「僕はまだ20代だぞ。後半だが…」
母「あら、私だって同じですわ」
幹(若いとは思っていたが…)
母「ねえ幹部さん…良かったら、ずっとここに…」
幹「…………」
母「いえ、何でもありませんわ。もう寝ましょう」
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 09:32:05.26 ID:4Lm93hnm0
幼「むにゃ…おはようございます」
幹「遅いぞ。いつまで寝てる気だったんだ」
幼「あれ?お母さんは?」
幹「もう出掛けた。随分と朝早いんだな」
幼「そう…ですか…」
幹「……。いやー!お前の母君が作った朝餉、素晴らしい味だ!流石だな!」
幼「あ!おじちゃんずるいです!わたしの分まで食べちゃ駄目ですー!」
幹「フハハハハ!お前に足りない物、それは!情ね(r!そして何よりもー!速さが足りない!!」
幼「もー許さないですよ!おじちゃんの分の味噌汁はわたしが飲んじゃうもんねー!」
幹「あっ!お前!」
幼「えへへへ!」
幹(ああ、そうだ…お前はそういう顔をしていれば良いんだよ…)
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 09:32:51.52 ID:vEwB/hcy0
男「あ、コレコレ。よくわかったな」
仮「親切な人が教えてくれました」
男「ちゃんとお礼言ったか?」
仮「はい。それもヒーローの務めです」
男「・・・」
仮「・・・」
プッ・・あはははは
男「よし。外寒かっただろ?飯食うべ」
仮「は~い!」
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 09:37:51.90 ID:4Lm93hnm0
幼「光のオーロラ身にまとい~♪」
幹(何故僕はわざわざコイツを保育園まで送ってやってるんだ…)
幼「おはよーございますっ!ボランティアのお兄さん!」
ラ「やあ幼ちゃん。おはようございます。今日も元気だね」
幼「朝からお仕事ご苦労様ですっ!」
幹「何か見た事あるなこの人」
幼「うちの下の部屋に住んでるお兄さんですよ」
幹「あ、そう…。いやそういう訳じゃなくて何か別の所で見た気が…」
幼「ばいばーい!お兄さん!」
ラ「車には気をつけるんだよ~」
幹「そう言えば最初にアパートで見た少女も見覚えあるな。うーん…」
幼「あのお兄さんはねえ、醤油を語らせたら世界一なんですよ!」
幹「ああそう…どうでもいいね…」
幼「どうでも良くないですよ!凄いですよ!」
幹「そんな事より聞きたいんだが。何故アイツは“お兄さん”で僕は“おじちゃん”なんだ」
幼「ふえ?」
幹「見た感じそう年は変わらないと思うが」
幼「えーと……あっ、遅刻しちゃうです!早く保育園に向かわなきゃ!」
幹「逃げやがったな…」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 09:39:40.06 ID:bCTGwhk9O
女「もしもさ」
ラ「はい」
女「俺と100人の人質がいたとするぜ」
ラ「つまり100人の人質を女さんは取ると。いけません、犯罪ダメゼッタイ」
女「お前は俺を何だと思っている」
ラ「1号=女さん>悪の組織>カマドウマ=2号」
女「どこからつっこめば……いやだから、俺と人質、どっちかしか助けらんないとするぞ? そしたらどっちを選ぶ」
ラ「人質100人です」
女「ほぅなかなか合理て……」
ラ「そしてそれも助けて女さんも助けます」
女「……」
ラ「じゃなきゃヒーローじゃないです」
女「……なるほど、正論だ。だが現実は厳しいぞ」
ラ「それでもです」
女「……よく言った。かっこいいぞ。かっこいいけど内職の手は止めるな」
ラ「はい」
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 09:41:10.99 ID:vEwB/hcy0
>>129
なんつー新設定wwww
ラ「いや、私は醤油を語らせたら世界一とか、そんなんじゃなく、女さんの下に居たら、意地でも覚えなくちゃ」
女「・・・」ピクピクッ
ラ「あはは~、醤油を語らせたら世界一のおにいさんだよ~!」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 09:45:20.69 ID:bCTGwhk9O
女「お前醤油語れるのか」
ラ「任せてくださいよ。人間特技の一つや二つなければね!」
女「自慢の特技がそれとかどうよ。つぅか前は芋について語ってたじゃないか」
ラ「いやね、その前の日にみのさんが語ってたんで」
女「お前の特技じゃねぇじゃん」
ラ「え?」
女「なんで不思議そうな顔してるんだお前は」
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 09:53:05.34 ID:daLs/ZOc0
吉「総統」
総「なんだね、吉田くん」
吉「また道に怪人が捨てられてました」
チワワ「クゥーン」
総「チワワの怪人…… いったい何を考えてこんな怪人を作ったんじゃ」
吉「借金の回収の為じゃないでしょうか」
総「まったく! どこの組織か知らんが、こんな使えもしない怪人ばかり作りおって」
総「それで、いらなくなったら、お払い箱。世知辛い世の中になったもんじゃ」
チワワ「クゥーン」
吉「総統、この怪人うちで保護しましょうよ!」
総「駄目じゃ、駄目じゃ! うちは吉田くんと菩薩峠くん、あと博士で精一杯じゃ」
吉「えぇ~、そんなぁ! ほら、チワワも総統に飼ってほしそうにしてますよ」
チワワ「クゥーン」
総「こ、こらっ! そんな目でワシを見るな! そんな目で見られたら……」
総「…… しかたないのう」
吉「やったぁ! さすが総統!」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/01(木) 09:56:58.22 ID:4Lm93hnm0
幼「じゃ、おじちゃん。行って来るです!」
幹「ああ」
幼「帰りも迎えに来てくれるですよね?」
幹「いや…それは…」
幼「絶対待ってるですから!それじゃね!」
幹「おい…!…行っちまったか」
幹「……。さて…僕は根無し草に戻るか。一時の甘い夢だったな」
幹「僕は悪の幹部だ。…元、だけど。お前みたいな純粋な奴の傍に居ると眩しくてかなわん」
幹「じゃあな…」
最終更新:2007年11月02日 04:53