天の川町のごみ捨て場、まだ買ってもらったばかりと見える人形が捨てられていた。そしてその人形の
周りには、その人形ほどではないが、まだ、使えそうなストーブ、冷蔵庫、おもちゃパソコンなど、色々
のものが捨てられていた。
「このうらみ晴らさずてはおかぬぞ。」
 そう言うと人形は大きく目を見開いた。
     
      天の川小学校

「みなさ~ん、知ってますか、なんと、ごみ捨て場に捨てられていた、粗大ゴミが全て一夜の内に無くなった
と言うんですよ」
 そう言ったのは自称校内一の心霊研究家の、柿ノ木レオだった。
「知ってるに決まってるだろ、今日の一大ニュースだぜ、知らないほうが馬鹿だっての。」
 そう言い返したのは、レオの幼馴染の青山ハジメだった。
「それもそうですがね~」
「あれ?」
 レオが、疑問のようなことを呟いた。
「なんだよ、レオ。」
「はい、さつきさんがいない気がしまして。」
「本当だな、まあ、あいつのことだからそのうち来るだろ。」
 そうハジメは言い切ったが、さつきはその日、学校には来なかった。
「おい、青山、お前、宮ノ下の家の近くだろ、悪いがこのプリント届けてきてくれないか。」
 そう言って、先生は、ハジメにプリントを手渡した。
「それにしても、さつきさん今日はどうしたんでしょうね~」
 レオは、まだその疑問をもっていった。
「そんなもの知るかよ、まあ行けばわかるんじゃないのか。」
 そう言って、ハジメは、歩き出した。最初は、二人とも元気だったが、さつきの家に着いたとたん、その元気はなくなってしまった
いや、着いたとは言えないだろう、さつきの家は、跡形も無く無くなってしまっていた。
「お、おいいったいどうなっているんだよ。」
「ハジメ朝来たとき、気が付かなかったんですか?」
「朝は、ちゃんと有ったんだよ、でもいきなりどうして。」
 そのハジメ達の頭上には、人形が浮かんでいた。
「くくく、お前達も復讐の世界へと。」
 人形がそう言ったとたん、ハジメ達の周りを光が包んだ。
「うわー何なんだ。」

ハジメが目を覚ましたとき、目の前にはさつきがいた。
「さつき、大丈夫か、おいさつき。」
 ハジメの呼びかけにさつきが目を覚ました。
「私は、大丈夫でも、パパと敬一郎が、」
 見ると敬一郎と礼一郎が、倒れていた、
「大丈夫ですか!?」
「ああ、敬一郎も無事だ。」
「良かった。あれ、レオがいない。」
 レオは、たくさんの人形達に追いかけられていた。」
「うわー助けてくだサーい。」
「大丈夫か、レオ。」
「くくく、お前もすぐに同じようにしてやるよ。」
 上空から、さっきの人形が叫んでいた。
「すべての恨みを晴らす!!」
 そのとき、ひとつの人形が叫んだ。
「やめて、人形さん」
 そう叫んだのは、あのメリーさんだった。
「まだ新しいのに捨てられて怒ってるのはわかるは、でも、八つ当たりはやめて、さつきちゃんは関係ないd所。」
「そうだな、やめよう。」
 そう言うと、人形の周りが、光り始めた。
「さようならさつきさん。」
 そう言うと人形は消えていった、それと同時にほかの物も、その世界も消えていった。

 さつき達が気が付くとそこは、さつきの家だったちゃんと元どうりの、でも、さつき達はそれまでのことを忘れていたいた、
「あれ、私たちなんでこんなところにいるの?」
「さあ、不思議ですねえ~」
「まあいいじゃないか。」
「そうね。」
 空を、夕焼けが、包んでいた。

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最終更新:2007年04月17日 16:07