14世紀のフランス。フランスのある場所に一つの木材作りで少し古びた5階建ての大きな屋敷があった。この屋敷は昔、ある貴族が住んでいたが、今じゃその貴族もいない。ここにはネズミと蜘蛛しかいなかった。

すると、2階のある部屋の壁を、誰かが壊して部屋に入ってきた!
部屋には2人いて、2人とも武器を持って戦っている。1人は男で、黒い帽子に黒いコートを着ていて、レイピア、サーベル、ボウガン、ナイフ、ピストル等の武器を持っていた。
そして、もう一体は人間のような姿をしていた。しかし、顔は人間には程遠い、どんな動物にも似ていない顔だ。上半身は何も着ていないが、体に血がついている。下半身はどんな素材でできているかわからないズボンをはいている。皮膚は生肉のような色をしている。武器は刀一本しかない。
男はレイピアでこの怪物の刀の剣技に対抗している。しかし、段々とレイピアにヒビができてきた。怪物が持っている刀の硬度は、レイピアよりも強いらしい。
ついに男が持っているレイピアが折れた。狂戦士がそれを見て、醜く笑った。しかし、男は2本のナイフを怪物の首に刺した。怪物は少しひるんだが、乱暴にそのナイフ2本を抜いた。
男は怪物がナイフを抜いている間にサーベルを抜き、怪物の攻撃に備える。すると、男が持っていた小型の通信機から声がした。その通信機は機械でできていないようだ。

ハンター「こちらレップス。ヴァンサー、応答しろ!」

男はヴァンサーと言われているらしく、怪物と戦いながら応答した。

ヴァンサー「こちらヴァンサー、ただいま『狂戦士』と戦闘中。レイピアが折れました、どうぞ!」
レップス「スマン、戦闘中だったか。今ハンター数名を連れてそちらに向かっている。そちらの生存者は?」
ヴァンサー「俺一人だ。残りのハンターは『狂戦士』に殺された。仲間の生首見せられた時は少し苦笑いしたけどな」
レップス「そうか・・。では、俺達が来るまでに生き残ってくれ!」
ヴァンサー「悪い。こいつはお前らが来る前に俺がしとめる。通信を切るぞ」
レップス「えっ!?ちょっとま・・・」

ヴァンサーは通信を切り、狂戦士と言われる怪物との戦いに専念した。すると、ヴァンサーは左側のポケットから小さい玉を取り出した。そして、それを地面に落とした時、煙幕が起きた。どうやら、煙玉だったらしい。
狂戦士は煙幕で見えないため、乱暴に刀を振り回した。しかし、段々と狂戦士の身動きがとれなくなっていった。煙幕がなくなると、狂戦士は太いひもに両手、両足、腹付近を縛られていた。このひもを解くのに少し時間が掛かりそうだ。

一方、ヴァンサーは狂戦士を縛り、1階に来ていた。ヴァンサーはポケットから銀色の十字架を取り出していた。

ヴァンサー「(くそっ!ピストルの弾も切れた。刀もしばらく手入れしてないからもうボロボロだ。それに小道具も使い切った。もうこれしかないか・・)」

すると、1回の隅っこの部屋に入り、十字架を握り、何かを唱えだした。

ヴァンサー「我、ヴァンサー・ブレイスの名、そして、命を懸け、『狂戦士』にこの十字架を命とせん」

ヴァンサーはそう言い放ち、床に倒れた。そして、もう二度と、立つことはなかった。十字架はヴァンサーの腕の中で、虹色に光っていた。
ヴァンサーが倒れて少し経ち、狂戦士がヴァンサーがいる部屋に来た。狂戦士はヴァンサーが死んでいるとわかると、狂戦士いきなり消えた。そして、ここには二度と来なかった。

ハンターの援軍は少し遅れてやってきた。ヴァンサーが持っていた十字架を見つけたとき、この十字架をハンター達の本拠地に持ち帰った。その十字架は破壊することはなかった。
その後、ハンター達は解散し、十字架は行方がわからなくなった。しかし、狂戦士は以後来なかったため、十字架の存在は忘れ去られていった。
狂戦士のことは次第に忘れ去られ、月日が経った。

ある出来事が起こるまでは・・。


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最終更新:2007年06月18日 18:22