昔、ギリシャにパンドラという女性がいました。
ある日パンドラは、神に、様々な贈り物をもらいました。その中には、小さな宝石箱もありました。神はこの箱を指差して言いました。
「この箱を決して開けてはならぬよ。」
パンドラは幾日も箱を前にして悩みました。
そして、ある日のこと、ついにパンドラはその箱を開けてしまったのです。
その途端、箱からは様々な災厄が飛び出しました。
傲慢、嫉妬、暴食、色欲、怠惰、強欲、憤怒……。
災厄は、世界中に散らばってしまいました。
これに驚いたパンドラは、急いで箱のふたを閉めました。
そして箱の中に、きらきらと光る石を見つけました。
その石には「希望」という言葉が書かれていました。
この日から、人々は様々な災厄に見舞われるようになりました。
しかし、人々は希望を持ち続けることで、これらを乗り切ることができるようになりました…。
最終更新:2007年03月13日 18:59