代詞2008/10/01 (水) 11:05:25のコピー

代詞は名詞の一種で、代名詞に相当する。
代詞は形容詞にもなるので、代名詞から「名」を取ったネーミングがされている。
代詞は疑問・全体・部分・特定・任意・選択・零・指示に分かれる。
以下に表を記す。指示は別表とする。

疑問 全体 部分 特定 任意 選択
生不定 il すべて ve 一部 xe ある fi 何か wo どれ u ない
有生 ne 誰 illan velan xelan filan wolan ulan
無生 to 何 iltul vetul xetul fitul wotul utul

覚えるべきは赤字の8語。あとは複合語である。
新生アルカは学習効率より運用効率を重視するため、人工言語としてはレアなほど代詞が体系的でない。
以下に代詞の説明を記す。

1:疑問
「誰」「何」にあたる。英語と違って文末は上昇調になることがある。文末に「?」も付く。
しかし、必ずしもtoを含む文に「?」が付くわけではない。
例えばan en ser la sot to(私は彼が何をしたか知らない)の場合、何をしたか自体は確かに疑問であるが、かといってこれは疑問文ではない。この場合は文末に「?」はいらない。

2:全体
「全員」「全体」にあたる。特定か任意かの区別がない。
例:「皆、私のことが好き」:il siina an.

3:部分
「一部の人」「一部の物」にあたる。日本語で「~な人もいる」というのを幻訳するとve や次のxe が現れ、日本語とまったく異なる構文になる。
例:「中にはリンゴが嫌いな人もいる」:ve sin miik.
なお、この代詞は人数の多寡を表わさない。1ではなく全員でもないことしか表わさない。

4:特定
「(特定の)誰か」「(特定の)何か」にあたる。特定はしているがそれを誰だか具体的に言わない場合に使う。それが誰だか知っていても知らなくても良い。客観的に特定されていれば良い。したがって不定ではない。
例:「ある人がそう言った」:xe kut soa.

5:任意
「誰かしら」「何かしら」にあたる。何でもいい任意を表す。
xe alxはある数のこと。決まってはいるが、それがいくつだか知ってても知らなくてもよい。
例えばその数が4と決まっていれば、相手や話し手がそれを知らなくても4のまま変わらない。数学などでよく見られる表現である。

fi alxは任意の数を表わす。4か5か2かといったことは分からないし決まっていない。変数xのようなものである。

ただ、「誰でも」「どれでも」と誤解してはならない。来てくれるなら誰でも歓迎しますという場合の「誰でも」は任意の一人ではない。
ここでfi を使うとある集団のうち、不特定の1人を歓迎するという意味になる。
誰であろうと何人であろうとという場合はnetal、何であろうとどれであろうとはtotal という。

6:選択
「だれ」「どれ」にあたる。ある集団の成員の中からいずれかの成員を表す。
例:「どの野菜が好きなの?」:ti siina we stek?

7:零
「誰もそうでない」「何もそうでない」という否定にあたる。数字の0と同じ。
例:「誰も来なかった」:u lunat.

最終更新:2009年11月14日 21:03