指示形容詞2008/10/01 (水) 11:16:41のコピー
三人称のtuとleは名詞の前にきて、「この」「あの」の意味を指す形容詞となる。
tu
miik(このリンゴ)
le miik(あのリンゴ)
また、名詞が有生の場合、指示形容詞はlu, la を使う。
lu
fian(その女の子)
la fian(あの女の子)
新生への改訂に際し、指示にtu, leだけでなくlu, laも使うのは面倒という批判があった。
指示はtuとleだけでよいではないかという批判である。
例えば日本語の場合、「このリンゴ」とも「この少女」とも言う。連体詞「この」には有生と無生の区別がない。
だが、アルカの場合は、有生にtuをつけるのほうがむしろ違和感がある。
la et ne? in, le fian(あの子誰?ほら、あの女の子)
――のように、指示形容詞のときだけla fianでなくle fianにすることになるが、このときla et ne?ではleでなくlaを使っているので、ちぐはぐになる。
●指示形容詞が前置される理由。
指示形容詞と名詞は結びつきが強い。
だがfian
sor laの場合、fian la sorとはできない。
laは「背の高い少女」にかかるから、修飾の外側に出す必要がある。つまりsorより外側になくてはならない。
fisn sor
tinka laの場合、fianとlaが離れすぎ、fianとlaの結びつきが弱くなる。
だが意味的にlaを内側に入れることはできない。
そこで指示形容詞については前置すれば、修飾がいくら長くなっても問題がなくなる。
la fian sor tinkaのように。
最終更新:2009年11月14日 21:16