あーたーらしーい あーさがきた きーぼうのあーさーだ♪
太陽の光がフィールドを静かに照らす、朝の六時ジャスト。
ビルの屋上から、廃墟から、市街地の施設から、森の木の上から、温泉旅館のスピーカーから。
会場中にとりつけられた放送用の拡声器から、現代日本に生きる者なら誰でも知っている、ラジオ体操のあの曲が流れだした。
だが最初のさわりだけでいきなり音楽が止むと、続いて場違いなほどに陽気な男の声が聞こえてきた。
「皆さん、おはよーございます。
人呼んで感電ラジオ、第一回チキチキ定時放送in書き手ロワイアル2nd~ドンドンパフパフ。
と、まーやっぱ朝といったらラジオ体操だよね。そーゆーわけで流してみました。さわりだけ。
さーて、皆さん殺し合いで忙しいだろうから、手短に業務連絡いくよー。
では死者の発表デース。
以上24名でーす。
流石だねー、ペース速い、速いよ!
あ、そうそう、実は君らに地図を支給するの忘れてたんだけどね。ジェバンニが一晩でやってくれました。
皆さん右手をご覧くださーい。いまから転送しまーす。
……はい、皆行き届いたかなー?行き届かなかった子は、隣の人に見せてもらいなさいネー。
禁止エリアは最初だから無難にいこうと思います。
一時間後にA-1、三時間後にF-9、五時間後にI-9です。
それじゃあ皆頑張ってー。じゃあねー愛してるよー♪」
ブツッ ザーッ ザーッ ザーッ
最終更新:2008年04月05日 23:37