346 :風と木の名無しさん:2007/08/21(火) 23:59:35 ID:OV8NwYlu0
心身ともに清廉潔白で朴訥そうな伝統武術で妄想してみた
※伝統武術・伝統芸能の道場と稽古場は同じ敷地内だよ設定
(伝統武術、玉砂利の上でじっと瞑想している)
(伝統芸能、咲き初めの梅の枝を手折ろうと庭に下り、伝統武術の姿に目を留める)
(伝統武術、スッと目を開き即座に抜刀、居合い抜きやら何やら型を始める)
(伝統芸能、まるで舞うような伝統武術の動きに思わず見惚れる)
(伝統武術、その視線に遠く佇む伝統芸能に気が付く。いつもは薄く笑みを浮かべている
人形のような細面の顔が、見慣れぬ真剣な眼差しで自分を見つめていて思わず動揺する)
(二人の間に時が止まったような静寂が訪れる)
(伝統芸能、弟子の呼び声にハッと我に返る。弟子を振り返るその顔は常と変わらぬ美しい微笑を湛え、
伝統武術を見つめていた表情は少しも残っていない。稽古場に戻る間際、未だ立ち尽くす伝統武術にそっと
目を細めると、静かに一礼しその場を立ち去った)
「……。」
(残された伝統武術、脈打つ胸をぐっと押さえ、いつまでも伝統芸能が佇んでいた先を見つめていた)
最終更新:2011年12月11日 22:04