Now1

Now 匣の中に潜む者。

『我ガ名ハ、ダークゼロ』
「…ダーク…ゼロ…?」
カービィは黒ずんだ色のドロッチェを見上げた。
『ククク…心地良イ…実ニ心地良イゾ!!!』
「…ショートケーキじゃ…なかったの!?」
カービィは匣の中身の正体に愕然としている。
「クッ…だから開けるなと言ったんだ!」
メタナイトは叫んだ。
「だ…団長!!!」
スピンがダークドロッチェに駆け寄った、が。
『邪魔ダッ!!!』
放たれた光線に弾き飛ばされた。
「うわっ!!」
「スピンッ!!!」
ストロンがスピンを受け止める。
「だい…じょぶか?」
「うぅっ…団長が…団長がぁ…!!!」
スピンはカービィを見た。
「…お願いだよ…アンタ…団長に勝ったんだろ…?だからお願いだよ…団長を…俺たちの団長を助けてよ…!」
「…わかった。やってみるよ」
カービィはパンッ!とシャボンを割り、トルネイドをコピーした。
「ダークゼロ…だっけ?今すぐその人の体から出て行け!!!」
『断ル!幾千年振リニ肉体ヲ手ニ入レタノダ…』
ふわりと、ダークドロッチェは地面に降り立った。
その体の回りを覆っていた黒い靄は消えている。
…完全に憑依したのだ、ドロッチェの、その体に。
『…そう簡単に…手放せるはずもなかろう?』
彼は微笑んだ。
「君たちは離れてて!!!」
カービィは叫んで回転し、ダークドロッチェに突っ込んだ。
「団長ぉ…」
スピンは…泣いていた。
「…スピンや。まずはその怪我をなんとかせにゃならんのぉ」
ドクが彼の傷を見た。
「ドロッチェの奴が正気に戻ったときに…御主が傷ついとったらきっと奴は自責の念にかられるぢゃろうて」
「ドクぅ…団長…どうなっちゃうの…?あの…黒いのは何?」
「…そいつは儂にも分からん」
ドクはそう言ってスピンの傷を消毒した。
『食らえッ!!!』
ダークドロッチェの放った太い光線がカービィを掠めた。
「うわぁあっ!?」
『…貴様…なかなかやるな?…何者だ?』
「カービィ…僕の名前はカービィだ!」
『…カービィ…か、覚えておこう。もしかすると貴様の方が、我が器に相応しいかもしれんな…!!!』
続いて無数の星がカービィを襲う。
「そんなの願い下げだよ!トルネイド!!!」
カービィの体当たりが、ダークドロッチェにヒットした。
最終更新:2010年02月19日 15:32
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