蒲生公ノ丞英世

「話してみろ。先生やダチに出来ない相談でも、俺なら何か言ってやれるかもしれないだろ」

「助かる可能性があるならそれに縋る……! 有害って指定されたからって、処分させてたまるか! ツゞリになった意味がねえ」

【名前】

蒲生 公ノ丞英世(がもう きみのじょうひでよ)

【種族/属性】

ツゞリ/悪役属性

【学年/年齢】

三年/24歳

【性格】

 粗暴で無愛想に映るが、目つきと言葉遣いがよくないだけで、本人は寡黙で面倒見がよい。少年期の育ち方故か、世間慣れしておらず、どこか他人とズレているところがある。特にツゞリとして、一人の人間としての、武具図書や登場人物への視線は、普段の姿からは結びつかないほど真摯でありながら、同時にそれを他人に押しつけてしまう頑固な過激派。登場人物側からの視線で世の中を見過ぎており、有害図書は全て矯正できると信じている理想主義者。

【武具書】

 未定。師のツゞリが書き終わらずに病死したのを引き継いだ武具書で、英世自身の文才はないに等しいため自動更新型にしてある。

【装備/能力】

 自衛用の鉄の棒を携行することがある。

【備考】

 風紀委員副委員長を務める。一人称は俺、二人称はお前、あんた。公ノ丞英世という名前は、公ノ丞と命名したかった父と英世と命名したかった母の折衷案。蒲生、或いは英世、ヒデで呼ばれることが多い。蒲公英(たんぽぽ)と呼ぶと怒る。身長は183cm。

 やや下級の市民階級の生まれだが、少年期に有害図書に招待され、しばらく出てこられず、神隠しに遭ったとされていた子供の一人(こういった被害者は少なからずいるようだ)。17、8歳で出てきて、以降は師と仰ぐツゞリとならず者集団と共に、有害図書を擁護し、有害図書指定に関しての反抗活動に加わっていた。師が病死してから反抗活動と集団は勢いをなくし、4年前の東京ツゞリ養成学校の大型作戦によって捕縛される。その時のツゞリ見習いの説得により、書きかけの師の武具書を継承し、有害図書指定の解除のため、最終的な悪役の矯正を目指して東京ツゞリ養成学校への入学を決意した。21歳での入学である。

 周囲の者より年嵩での入学、近寄りがたい言動や経歴に加えて悪役属性であるため、周囲と距離を作りやすいが、本人も他者との距離を測り損ねている節がある。家庭で過ごす時間も短かったのでやはり両親との距離を感じているものの家族思い。特殊な経歴故に世間の文化や常識に関する認識がどこかずれている。

 

 生徒会会長である八代縁には敬意を以て接し、八鍬紙平景利のことは信頼している。

 

©アヤフミ

最終更新:2015年08月17日 12:19