「アッチャーン! お腹空いたよォ! カレェ食べよ、カレェ~!」
「ヒカゲミドリの刀とはオレのコト! オレはオレを知らねども、切れ味だけは分かるってなァ! キレーだからって油断すると、ケガするよォ?」
【名前】
フェイジン(緋景)
【種族/属性】
登場人物・鉱物の精霊/相棒属性
【学年/年齢】
不明
【性格】
天真爛漫、笑顔と口数が多く楽しいことが大好き。自分の実力には自信があるようだが、やや淋しがり屋で、登場人物でしかない、人間ではない、という一種の遠慮のようなものを抱えている。それが原因で明守から距離を置いてしまうこともしばしば。
実年齢は不明なものの、目覚める前の記憶を殆ど失っているため、年不相応に幼くわがまま。いたずらなども好む悪ガキだが、言うことは素直に聞く根はいい子。
【武具書】
題名:『皇刀幻記』
著者:小柄明守
概要:中華ファンタジー。その昔、広大な国土を統べた皇帝がいた。彼が愛刀を掲げれば、人々は諍いを止め、手を取り合ったという。彼の死後、まもなくして太平の世は崩れ、再び乱世へと戻り、"戦を断つ刀"も行方知れずとなった。そんな荒れた世を束ね上げんと、大志に燃える少年李邦(リーバン)が立ち上がる。大帝になる術を求めて村を出た彼は、翠緑の鉱石から出てきた記憶喪失の少年緋景(フェイジン)と共に、"戦を断つ刀"と緋景の記憶を探す旅を始めることとなる。
【装備/能力】
『自由自在に姿を変える能力』
物語中の能力である。本来の姿は巨大な翠緑の原石であり、それ以外の姿をしているときはこの能力を使っている。少年の姿、翠緑の大刀、翠緑の複数の小刀、巨大な翠緑の原石などから、他者に合わせた鎧や盾、槍だの小型の家屋だのまで、様々なバリエーションを持っている。元の体積を越さない程度ならばあらゆる形に変化出来ると言っても過言ではない。
激しく消耗や負傷した場合は原石に戻る。少年形態を取るのに特別な労力を必要とする様子は見せないが、原石形態は楽らしい。
【備考】
一人称はオレ、二人称はキミ、アンタ。「~だよォ」「~だってばァ」など間延びした口調。人型時の身長は160㎝程。
作中ではリーバンに合わせたサイズの刀となって戦うことが多いが、召喚時は特に使い手がいないため、様々なサイズの刀に分裂し、それらを操り射出し降らせるなどして戦う。しかし決してそれらは本業ではなく、大刀形態となり、相応の刀の使い手に使ってもらう方が強いと本人は豪語する。使われる誇りというのもそれなりにあるようで、友誼のある相手か自分が認めた剣士にしか身を委ねない。
己のツヅリである小柄明守には全幅の信頼を寄せ全身の愛情を表現するが、己は登場人物でしかないという遠慮があり、甘えたいけど我慢をしている、という状態。つかず離れずを繰り返し、フェイジン側の不安が漠然と存在するという問題点さえ除けば、明守との絆は強固。アッチャンと呼び慕っている。
鉱物の精霊であるため、食事や排泄などの必要はないが、食事の楽しさやおいしさを学んで以降、(空腹感は存在しないため)疲労や消耗を感じると「お腹空いたァー!」と口走り、(満腹感も存在しないため)満足すると「お腹いっぱい」と話すようになる。
©アヤフミ