小寺真朱

「いくら跡形もなく治るって言っても、痛くないわけじゃなくてね? これ、お返しだよ~!」

「で、誰を見てたの? 元カレ? 俺? 俺の向こうの、俺? ……あはは、そっか~」

背面

【名前】

小寺 真朱(こでら まそほ)

 

【種族/属性】

登場人物・ツゞリ/相棒属性

 

【学年/年齢】

19歳

 

【性別】

 

【性格】

 明るく陽気なお調子者。他者の言動を飄々とかわし、秘密主義のような素振りが目立つが、本人にその気はなく、根は素直であるようだ。ちゃらんぽらんな言動の割に常識はあり聡いので、苦労する役回りに収まってしまうことが多々ある。

 本人は隠し事は好きではないようだが、『伝えない方が良いことは伝えない』主義か、『本当に窮地に立った時に人に頼れない』欠点によって、飲み込んで口にしない気持ちを抱え込んでいる。自分が生まれた理由、叶斗が物語を書き直し始めた理由を薄々察し始めており、『登場人物でしかない』という生まれもってのコンプレックスを受け入れようとしながら、『叶斗の望む真朱』を演じるために努めている。

 

【武具書】

題名:『紫苑の墓標』

著者:加賀美叶斗

概要:いつかのどこかのツゞリ養成学校の物語。旧家見月の後継者見月紫苑は、優れたツゞリを排出するという学校の入学を決める。他者との関わりを拒む者、一見不真面目にしか見えない者、同期には様々な学生がいたが、皆同様の未来を目指し切磋琢磨する仲間だった。長所と短所、人格と好悪が衝突し、投合し、彼らはやがて背中を預け合うようになっていく。見月の静謐の目を通して垣間見るツゞリ養成学校の縮図の物語。

 ジャンルは読み手の認識によって変わるが、現在召喚しているツゞリである叶斗の認識ではノンフィクション。それを認識していなければフィクションである。

 

【装備/能力】

『認識した事象による身体の損傷を瞬時に治癒する能力』

 あらゆる攻撃やそれによる傷を受けても、それを「攻撃を受ける」「怪我をする」など、気付き・認識していた場合においてのみ、それらの損傷がすぐに治る体を持つ。ただし、それ以外においては通常のツゞリや人間同様の身体能力しかなく、気付き・認識していなかった場合は彼ら同様の損傷を受ける。

 攻撃能力を一切持たないため、叶斗に大身槍を用意してもらい、刺したり振り回したり、時に投げたりしている。

 

【備考】

 一人称は俺、二人称は君、あんた。「だよ〜」「だよね~」など、口調は穏やかで乱れることはない。身長は180㎝ほど。

 現時点では本人自身の認識は薄々そう感じる気がする、程度のものだが、加賀美叶斗もとい加賀美叶也の今は亡き友人・小田原辰真を元に作られた登場人物であり、性格や能力は叶斗の認識から形成されている。首吊紐や拘束具のような縄も、彼の認識が影響しているようだ。亡きオリジナルと同様の挙動をするわけではなく、辰真を知っている者からすれば他者であるとすぐに分かる程度の差異はある。やがて真朱が己の生まれた理由を強く察するようになったとき、その差異に酷く悩むことになる。

 己のツゞリである叶斗は『叶斗くん』と呼び、友情に似た好意を向けているように見えるが、その実、紫苑に似た彼とは親しくしそうになるが、ツゞリである彼の望む姿でいたい、といった、友情と畏敬の入り混じった複雑な感情を抱いている。

 

©アヤフミ

最終更新:2020年08月22日 12:57