御陵藍時

「十一時の方角2kmに大型カミクイが2体、四時の方角1km以内に小型カミクイの群れが……群れの中にユガミを確認しました。編成はどう致しますか、景利様」

「この気持ちは恋などではありませんよ。自分がなりたい、と、憧れる男性像に、あの殿方が合致してしまっただけで……尊敬の気持ちを、恋とは呼ばないでしょう?」

【名前】

御陵 藍時(みささぎ らんじ)

 

【種族/属性】

登場人物・人間/ヒロイン属性

 

【学年/年齢】

18歳

 

【性格】

 器量も愛想も良いしっかり者。面倒見がよく世話焼きで、自分に厳しく他人に優しくを信条とする。自律がきちんと出来、公私をしっかり区別出来る優等生なので、意見はしても自己主張をすることがそう多くない。根を詰めて作業に没頭する性格に写るが、軍人らしく体調管理にも気を付けているため、どこかで取るべき休息もとっている。肩の力を抜けと言われれば真面目に力を抜くことに集中するため意味がない、というようなことが多々ある。よく言えばストイック、悪く言えば真面目すぎる、という性格。

 そのため色恋沙汰や遊戯に関してはひどく疎く、そういった話にはてんで関与も助言も出来ない。

 

【武具書】

題名:『空に咲く』

著者:八鍬紙平景利

概要:架空戦記。時代を超えて時の有力者を支えてきた"千里眼"の継承者御陵家に、かつての繁栄の面影はない。ある世代を境に"千里眼"は衰え始め、次期当主藍時の元には、"千里眼"の名残か、他人より少しだけ優れた動体視力と反射能力程度しか残っていなかった。しかしそれでも彼は、御陵家再興の夢を背負い、帝国軍へと志願する。御陵家の当代唯一の男児であると偽って。

 

【装備/能力】

『千里眼』

 半径40km以内を概観及び透視拡大視することが出来る能力。作中における御陵家の血筋の者が失ったとされる目である。支援や補助に高い適性を発揮し、広い視野は回避には役に立つが、反面、藍時自身の戦闘力は通常の人間と大差ない。

 そのため、細身のサーベルを腰に佩いている。千里眼による広い視野を活かした素早いヒット&アウェイ戦法を得意とするが、戦闘向きの物語の登場人物と比較すると劣る。

 

【備考】

  一人称は私、二人称は貴方。丁寧で物腰柔らかな敬語を崩さず、凛としている。身長は160cmほど。

 作中では小柄な男性軍人を装って男性の中で生きているため、女性として扱われたり、女性と女性らしい付き合いをすることに慣れていない。

 体調管理や整理整頓などが得意で、部屋に放っておくと散らかった物を片付けて整理したり、掃除しておいてくれたりする。料理も作れる品数はそれなりに多いものの、多くが時短料理だったり豪快な料理で、繊細なものはあまり作らない(教えると作るようになるため、単に知らないだけである)。そういったストイックな軍人的なところが目立つものの、字は繊細で優美な楷書を操り、詩歌を書かせたり英文学の訳をさせると優雅な世界観を紡ぎ出す。

 己のツヅリである八鍬紙平景利のことをよく敬い、忠誠を誓っている。彼女自身はそうだと気付いて認めることはないが、その気持ちの正体は慕情である。己の心を欺きながら時を過ごし、物語が進んだ現在、自分を見出し世話してくれた桐島聡一郎(主人公)が、自分が身を委ねる相手なのだと理解しているため、敬う景利が自分のために描いてくれる結末を幸福として受け入れている。同室のツヅリの登場人物であるシキノは数少ない女子友達。

 

©アヤフミ

最終更新:2015年08月17日 13:03