双真ルダ

「バカにすんなよクソガキが! こう見えておまえたちよりずっと長い間カミモリやってきてんだからな!」
「『誰かを傷付ける前にお前が傷付け』……ってな。おれの作者の言葉だが、何かを守りたいなら何かを差し出さなけりゃならねえ。それが最小限で済む方法を、おれが教えてやる」

【名前】
双真 ルダ(そうま ー)

【種族/属性】
怨鬼/相棒属性

【学年/年齢】
教師/15歳

【性格】
がさつでぶっきらぼう、怒りっぽくすぐ手や足が出るものの、教師という立場に相応の厳しい振る舞いをしているだけ。長年召喚されているために大人びた思考を得、そういった行動が可能になっているが、元は年相応のいたずら好きで甘えん坊な少年。人なつっこい面が教師としての幅広い面倒見の良さに繋がっている。

【武具書】
題名:『妖怪異聞 桔梗原外伝』
著者:寿一(ことほぎ はじめ)
概要:妖怪が見える女子高生と彼女に心を開いていく鴉天狗の現代和風ファンタジー『妖怪異聞』の外伝作品。『妖怪異聞』に登場する悪役の双真シダ・ルダ双子を主人公に据え、彼らの父や双真一族を通して、『妖怪異聞』の世界を描写した。作品中の時系列では『妖怪異聞』の過去の作品。
尚、言祝朔人が生前にこの武具図書から召喚した登場人物が未だに残っており、実践科目教師のルダ、座学科目教師の千早、体育科目教師の宗一、保健教師のみこと、救護員のシダなどが東ツに務め続けている。

【装備/能力】
『桔梗原の怨鬼の子』
怨念を込めた青い炎を手のひらから出し、それを操ることが出来る。ひとたび着火すれば本人の意志によって鎮火するか、対象を燃やし尽くすまで消えないという。鬼であるために身体能力が人間よりも高い。
尚、シダ・ルダは双子とされているが、正確には"本来一人として生まれるはずだった二人"であるため、合体することで本来の能力を発揮する。
また、父・千早の脇差を拵えを改めて腰に下げている。

【備考】
実戦演習・討伐任務を担当する教師。一人称はおれ、二人称はおまえ、あんた等。身長は165cm(角含めず)で細身。
東ツの設立者である言祝朔人のパートナーの一人。ツヅリは失ったが、彼の遺志を継ぎ、東ツの学生の教育に勤しんでいる。二十年に上るカミモリ戦闘経験をスパルタ教育で叩き込む。彼の演習はツヅリ、登場人物のどちらかが肉弾戦の上達を望む場合によく選択されるらしい。
早期にツヅリを失ったためか、教え子のカミモリたちにはなるべく長く親しくいてほしいようで、登場人物目線ではあるがしばしばペアの事情に首を突っ込む。また、経歴も相まってか実戦における無理・無茶は断固として許さず、必要と見えたら鉄拳制裁も厭わない。とにかく手や足が出る。
東ツ近郊にある言祝朔人の実家に登場人物総出で住み込み、稼ぎは家に入れている。家族との仲は良好。


『妖怪異聞 桔梗原外伝』の続編『妖怪異聞』上巻終盤において死亡し、その後のシダはルダを忘れているため、『妖怪異聞』本編からは現在召喚されているようなシダ・ルダを召喚することは不可能。言祝朔人はルダを死なせるつもりはなかったようだが、『妖怪異聞』執筆途中に凶悪な有害図書に遭遇し、ルダを"現実においても""作品中においても"殺されてしまう。そのショックによって『妖怪異聞』のシダも有害図書になりかねない状態であったため、「ルダの死亡の瞬間にルダを忘れ人間として生きることになる」という展開によって『妖怪異聞』のシダの精神を守った。
言祝朔人は登場人物に甚大な被害を受けた『妖怪異聞』を使い続けることは断念し、己の卒業制作であった『妖怪異聞 桔梗原外伝』の再使用を決断。この図書のシダ・ルダは『桔梗原外伝』以降の記憶を持っておらず、『妖怪異聞』の自分たちがどうなったかを知らなかった。しかし、周囲の情報から「双真ルダは既に殺された」「物語中において殺されることが確定している」ということをシダが知って発狂してしまうことを防ぐため、朔人はルダに全てを話す。シダ以外の召喚している登場人物に「シダが発狂しないための情報統制」を敷いたのだった。
復讐に燃える朔人が立てた有害図書捕縛大型作戦において、宿敵は現れなかったが、やがて東ツに入学することとなる蒲生公ノ丞英世と出会い、ほんのわずかな期間であるが彼と共同生活をしたことがある。
その年に宿敵の有害図書と相まみえることに成功するが、父・千早を庇って受けた重傷が元で、朔人は帰らぬ人となる。
彼の遺体は彼の望みもあり、千早によって燃やされ、東ツの門や敷地の四隅に撒かれたという。

©アヤフミ

最終更新:2020年08月22日 12:51