有害図書やバケモノから、図書や市民を守るためのツゞリは、基本的に京都府に位置するツゞリ組合本部に所属し、そこから道府県に点在する支部に配属される。武具図書の多くはツゞリ組合本部に隣接する帝国図書館にあり、ツゞリの殆どがそこで武具図書を借りるが、各支部にも(帝国図書館と比較して)小さな図書館が併設されている。
ツゞリ養成学校は、ツゞリ組合支部がなかったり、支部一つでは補いきれない広さの道府県にいくつか置かれ、教師や学生たちが支部のツゞリと同じ働きを果たす。
ツゞリ養成学校入学志望者が全員受けることになる試験。教員及び風紀委員の監督下で、主人公、ヒロイン、相棒、悪役、その他どのような登場人物を召喚しても害のない絵本の武具書を、志望者に触れさせ、ツゞリの力の有無と属性を調べる。登場人物が召喚できなかった者に入学権は与えられない。また、己の属性を知ることになるのは入学後であるが、悪役属性であった場合は属性を伏せて入学を勧められる(野放しにして有害図書の原因とさせないため)。
受験は基礎教育学校を卒業してさえいれば、十八歳から可能。
一般生徒の制服は『色付き帽子、白シャツ+白和服(上衣)+黒羽織、色付き和服(下衣)』、風紀委員の制服は『色付き帽子、黒シャツor和服+白羽織+腕章、色付き袴』。
学年ごとに学年色が分けられており、学年色は在学中変わることはない(持ち越される)。舞台となる年の学年色は、『一年:深緑、二年:濃紺、三年:臙脂』である。



主柱は座学、体育、実践活動の三つ。座学のうちの文学や史学に表現創作、体育、実践活動のうちの演習、討伐任務(※詳細別記)などは必修で、その他様々な分野の授業を選択して受講することが出来る。大学や総合高校のような修学形態。身体強化のための体育は、追加でレクリエーションスポーツや武道の受講も可能。
また、部活動も許可されている。
学生の多くは徒歩通学が容易い範囲に住んでいないため、安く利用できる学生寮が併設されている。二人一部屋の相部屋が殆どだが、武具図書の登場人物のことも考慮されて一室は広め。
・男女別棟
・和風の布団部屋、洋風のベッド部屋と二種類がある
・簡素な台所、便所付き
・風呂は共同浴場(一年と二年は時間が決められているが、三年は自由)
・寮に食堂はないが、学校校舎内にある食堂は朝から夜まで営業
・親睦目的に毎年同室者の変更が行われる。
学生たちの中でも、物語の完成度が高く、登場人物の強さとそれを支える安定性を誇る優秀な学生が選抜される役職。そのため、自然と三年が務めることになる。基本的には教師の指名による編成となる。
主な仕事は生徒会のように学校運営に携わったり、適性検査や後輩指導の補助、教師の活動の補佐などがある。また、広域に渡るなどの大がかりな討伐任務作戦において、各学年や属性から編成された部隊を各々指揮したり、強力な有害図書が出現した際の討伐部隊に教師同様編成されることがある。
ツゞリとして一定の年数以上の実戦経験があり、適性と希望があれば就職することが可能。主に実践活動を担当するが、優れた教師の場合は体育も担当することがある。悪役属性の教師はその他属性の演習の相手を務めることが多い。