討伐任務について

●討伐任務について

 実践活動の授業内容の中には、討伐任務も含まれる。一年の後半から入ってくるようになり、一年次では弱いカミクイの退治や大型作戦の補助、二年次からは対象が弱いユガミやヒトガタに広がり、大型作戦の重役を担う者もちらほら出てくる。三年次では大型のバケモノや弱い有害図書も対象に入り、大型作戦の中枢を担ったり、指揮を執るようになる。それらより強力と判断されたものは、教師と風紀委員の選抜編成で臨むか、大型作戦として準備が始まる。

 補足されていないバケモノや有害図書の被害が確認されると、緊急討伐任務が発生する。弱いユガミやヒトガタが対象であった場合、二・三年の担当となり、有害図書であった場合は、三年か選抜編成の担当になる。

 

*基本的な動き

 どの学年であれ、任務ごとに部隊が組まれ、隊長、副隊長が決められる。対象が有害図書であった場合、その有害図書と同じジャンルや正反対、隣り合ったジャンルの武具書を持つ者など、不測の事態に臨機応変に対応できるように幅広いジャンルで編成を組むことが多い。任務ごとに組まれる部隊は、一学年のみであったり、ものによっては学年混成部隊であることもある。

 

*有害図書討伐任務

 二年の一部と三年が担当することとなる任務。ツゞリを殺すか、ツゞリに手放されたかして単独で悪事を働く登場人物の武具図書、或いは悪事を企むツゞリと共に悪事を働く武具図書などが標的となる。ツゞリと共にいないものは、別のツゞリが召喚したか、召喚されてそのままの場合が多い。また、ユガミの影響を受けていることがあるため、基本的には処分よりも、矯正や修正を視野に入れて捕獲される。

 任務の流れとしては、所在地の補足→有害図書本体の捕獲→学校への帰還が主である(処分か矯正・修正かは教師やツゞリ組合本部で話し合われる)。しかし、多くは有害図書から召喚された登場人物の反抗を受けるため、補足と捕獲の間に闘争が入る。

 有害図書のジャンルにもよるが、登場人物の戦闘能力が高い場合、そのまま現実世界での戦闘に入る。戦闘能力がそう高くないか、彼らの思考次第で、彼らは『本の世界』に連れ込むという手段を取る。この『招待』能力は、通常の登場人物は知らないか、知っても物語の改変が起こるために使わないが、勝利と生存に貪欲な有害図書が使うことがある。舞台が自分の世界となるため、ことを有利に運べるのが一番の理由である。

 『招待』された側は、元からその世界にいた登場人物たちを、終幕やその章の終わりまで導かなければ本の世界から脱出が出来ない。戦闘ものならばその章のボス、恋愛ものならば対象の恋愛の成就や失恋、推理ものならば事件解決、などである。様々なジャンルでの部隊編成が望まれるのは、カミモリにも得手不得手があり、戦闘もののカミモリに恋愛ものの攻略は出来ないためである。

 脱出さえ出来れば、その頃には登場人物が疲弊しており、捕獲はしやすいという。

 

*大型作戦

 多数のバケモノや有害図書が同時に補足された際に発足する、複数部隊による討伐任務。全体の指揮は教師か風紀委員が執り、主要部隊は風紀委員を中心にして編成される。隊員には二年までが駆り出されるが、ごくまれに一年が編成されることも。作戦の内容としては、複数ある討伐任務を各部隊で連携してこなしたり、強大なバケモノや有害図書を複数部隊で同時や連続して討伐に当たる任務など。様々な様相を呈するが、一、二部隊以上の部隊が動き、教師か風紀委員が関わる任務を呼ぶ。

最終更新:2015年02月15日 17:52