烏焉魯魚 うえんろぎょ


    意味:文字の書き誤り
      (「烏」と「焉」、「魯」と「魚」はそれぞれ字形が似ていて誤りやすいことから)

    出典:『事物異名録』<二〇>

    類義語:魯魚之謬 ろぎょのあやまり
        魯魚亥豕 ろぎょがいし
        魯魚陶陰 ろぎょとういん
        魯魚帝虎 ろぎょていこ
        烏焉成馬 うえんせいば
        魯魚章草 ろぎょしょうそう
        亥豕之譌 がいしのか
        焉馬之誤 えんばのあやまり
        三豕渡河 さんしとか


羽翮飛肉 うかくひにく


    意味:小さなものでも数多く集まれば大きな力になるということ
       (「翮」は羽軸のことで、「飛肉」は(鳥の)肉体が飛行すること
        軽い羽が集まって鳥の体を飛行させることから)

    出典:『漢書』<景十三王伝>

    類義語:群軽折軸 ぐんけいせつじく
        叢軽折軸 そうけいせつじく
        積羽沈舟 せきうちんしゅう
        積水成淵 せきすいせいえん
        積土成山 せきどせいざん


于公高門 うこうこうもん


    意味:陰徳を積む家の子孫は繁栄することのたとえ
       (「于公」は中国、漢代の丞相、于定国の父のこと)

    訓読:于公、門を高くす

    故事:漢の于定国の父は裁判官として公平に獄を治め陰徳を積んでいたが、
       その村の門の修理の時、陰徳を積む家の子孫は繁栄するであろうと、
       その門を高官の乗る車が入るように高大に造ったという故事から

    出典:『漢書』<于定国伝>

    同義語:陰徳陽報 いんとくようほう


禹行舜趨 うこうしゅんすう


    意味:禹や舜の表面上の動作をまねるだけで、実質的な聖人の得を備えていないこと
       (「禹」「舜」いずれも中国古代の伝説上の聖天子
         禹が歩き、舜が走るのをまねるだけで実質が伴わない意)

    出典:『荀子』<非十二子>

    類義語:禹歩舜趨 うほしゅんすう 


右顧左眄 うこさべん

    ※左眄右顧、左顧右眄とも

    意味:右を見たり左を見たりためらい迷うこと。情勢を気にして決断できないこと。
       (「顧」は見回す、気にかける意。「眄」は横目でちらちら見ること)

    類義語:左顧右盼 さこうはん
        右顧左顧 うこさこ
        左右傾側 さゆうけいそく
        首鼠両端 しゅそりょうたん    


迂疎空闊 うそくうかつ


    意味:まわりくどく実際に適応できないこと。事情にうとく実際に役に立たないこと。


鬱肉漏脯 うつにくろうほ


    意味:腐った肉や腐ったほじし。
       (「鬱」も「漏」もくさいこと。「脯」はほじし、薄くのして干した肉)

    出典:『抱朴子』<外篇・良規>


鬱塁神荼 うつりつしんと


    ⇒神荼鬱塁 しんとうつりつ


禹湯文武 うとうぶんぶ


    意味:夏・殷・周三代の始祖の名。
       (「禹」は夏王朝の禹王、「湯」は殷王朝の湯王、「文」「武」は
         周王朝の文王と武王のことで、いずれも中国古代の聖天子)


烏兎匆匆 うとそうそう

    ※烏兎怱怱とも

    意味:歳月が早く過ぎ去るたとえ。
      (太陽には三本足の烏がすんでおり、月にはウサギがすんでいるという
       古代中国の伝説により、「烏兎」は歳月、月日を表す。
       「匆匆」はあわただしいさま)

    類義語:兎走烏飛 とそううひ
        露往霜来 ろおうそうらい


嫗伏孕鬻 うふうよういく


    意味:鳥や獣が子を生み育てること
       (「嫗伏」は鳥が翼で卵を覆いあたためること、
        「孕鬻」は獣が子を孕み産み育てること)

    出典:『礼記』<楽記>


禹歩舜趨 うほしゅんすう


    ⇒禹行舜趨 うこうしゅんすう


紆余委蛇 うよいだ


    意味:山や林などがうねうねと屈曲しながら長く続くさま

    出典:司馬相如の「上林賦」

    類義語:蜿蜒長蛇 えんえんちょうだ


紆余曲折 うよきょくせつ


    意味:曲がりくねること。また、事情が込み入り複雑なこと。

    類義語:曲折浮沈 きょくせつふちん


盂蘭盆会 うらぼんえ


    意味:仏教で七月十五日に祖先の霊をまつり冥福を祈る行事。


雨霖鈴曲 うりんれいきょく


    意味:唐の玄宗の作った楽曲の名。

    出典:『明皇雑録補遺』  


雲雨巫山 うんうふざん

    ※巫山雲雨 とも

    意味:男女の情交をいう。
       (「巫山」は中国湖北省の山の名で、神女が住んでいたとされる)

    故事:戦国時代、楚の懐王が高唐に遊び昼寝をしていた時、その夢の中で
       巫山の神女と情を交わし、別れるとき神女が「朝には雲となり夕には
       雨となってここに参りましょう」と言ったという故事から

    出典:宗玉の「高唐賦」

    類義語:巫山之夢 ふざんのゆめ
        巫山之雨 ふざんのあめ
        雲雨之夢 うんうのゆめ
        朝雲夕雨 ちょううんぼう
        尤雲殢雨 ゆううんていう


雲烟過眼 うんえんかがん

    ※雲煙過眼とも

    意味:物事に深く執着しないたとえ。
       (雲や霞が目前を次々に通り過ぎてゆく意)

    出典:蘇軾の「王君宝絵堂記」


雲烟万里 うんえんばんり

    ※雲煙万里とも

    意味:非常に遠く離れていることのたとえ。


雲烟飛動 うんえんひどう

    ※雲煙飛動とも

    意味:筆勢が躍動して力強いことのたとえ。
       (雲や霞が飛び動いて一時もとどまらない意)


雲烟縹渺 うんえんひょうびょう

    ※雲煙縹緲とも

    意味:雲や霞が遠くたなびくさま
       (「縹緲」は遠くかすかなさま、ほのかに見えるさま、遥か遠いさま)


雲遊萍寄 うんゆうへいき


    意味:物事に執着せず、自然のままに行動すること。
       また、諸国を修行してまわる僧のこと。
       (「萍」は浮き草の意)

    類義語:一所不住 いっしょふじゅう
        行雲流水 こううんりゅうすい


雲容烟態 うんようえんたい

    ※雲容煙態とも

    意味:空の様子が様々に変化するさま。



最終更新:2008年11月26日 19:15