哀毀骨立 あいきこつりつ
意味:①親との死別などによる悲しみでやせ細ること
②また、そのような非常な悲しみのこと
(哀毀・・・喪に服してやせ衰えること)
(骨立・・・痩せて骨が浮き立つこと)
出典:『世説新語』<徳行>
曖昧模糊 あいまいもこ
意味:はっきりとしないさま。あやふや。不明瞭。
(「曖昧」も「模糊」もぼんやりとしている様子を表す)
類義語:朦朧模糊 もうろうもこ
対義語:明明白白 めいめいはくはく
哀鳴啾啾 あいめいしゅうしゅう
意味:鳥や虫が悲しげに鳴くさま
(哀鳴…鳥や獣の鳴くさま)
(啾啾…虫や鳥が低い声で鳴くさま)
握髪吐哺 あくはつとほ
鴉雀無声 あじゃくむせい
意味:ひっそりとして声のないこと。静寂。
(鴉はからすのこと)
訓読:鴉雀(あじゃく)声(こえ)無(な)し。
出典:蘇軾『絶句-詩』
鴉巣生鳳 あそうせいほう
意味:①愚鈍な親がすぐれた子を生むたとえ。
②貧しい家からすぐれた人が出るたとえ。
(直訳はカラスの巣に鳳(おおとり)が生まれるという意味)
訓読:鴉巣(あそう)に鳳(ほう)を生(しょう)ず
出典:『五灯会元』<一二>
遏悪揚善 あつあくようぜん
意味:悪事を禁じて善行をすすめる
訓読:悪を遏(や)め、善を揚(あ)ぐ
出典:『易経』<大有>
類義語:勧善懲悪 かんんぜんちょうあく
蛙鳴蝉噪 あめいせんそう
意味:(蛙や蝉がやかましく鳴きたてる様子から)
① 無意味な騒がしさ
② ①が転じて、無意味な議論、下手な文章
出典:蘇軾の詩
阿爺下頷 あやあがん
意味:物事の見分けがつかない愚か者のこと。また、間違いのこと。
故事:戦死した父親の遺骨を捜しに行った愚かな息子が、戦場に落ちていた馬の鞍の一部を
父親の下顎の骨と思い込んで、大切に持ち帰ったという故事から
(阿爺=父親、下頷=下顎)
出典:碧巌録
阿諛傾奪 あゆけいだつ
意味:身分や権勢のある者におもねり、他人の地位を傾け奪うこと。
出典:亀谷省軒の文
類義語:阿諛追従 あゆついしょう、阿諛奉承 あゆほうしょう
阿諛追従 あゆついしょう
意味:相手に気に入られようと、こびへつらうこと
出典:『漢書』<匡衡伝>
類義語:阿諛追従 あゆついしょう、阿諛便佞 あゆべんねい、
阿諛追随 あゆついずい、世辞追従 せじついしょう
阿諛便佞 あゆべんねい
意味:口先でへつらって、人の気に入るようにずるがしこく立ち回ること。
(便佞は口先だけで誠意がないこと、またそのような人のこと)
類義語:阿諛追従 あゆついしょう、阿諛曲従 あゆきょくしょう
世辞追従 せじついしょう
阿轆轆地 あろくろくじ
意味:①物事が滞ることなく上手く回転すること。
②次から次へと言葉が発せられること。
(轆轆は車が回転する音の形容で、車が回転するように停滞しないさまをいう)
類義語:転轆轆地 てんろくろくじ
晏嬰狐裘 あんえい(の)こきゅう
意味:上に立つものが倹約に努めて、職務に励むこと。
(晏嬰は中国春秋時代の斉の宰相、狐裘は狐の腋の下の白い毛を集めて作った衣)
故事:中国春秋時代、斉の宰相 嬰は倹約力行を旨とし、たった一枚の狐裘を
30年もの間着続けて、国を治めるのに励んだので名宰相と言われた
出典:『礼記』<檀弓・下>
安閑恬静 あんかんてんせい
意味:安らかでゆったりとして静かなこと
(「安閑」「恬静」ともに安らかで静かなさま)
暗香蓊勃 あんこうおうぼつ
意味:どこからともなく香りが盛んに漂いくるさま
(「暗香」はどこからともなく漂う良い香り、「蓊勃」は物の盛んなさま)
類義語:暗香不動 あんこうふどう
晏子高節 あんしのこうせつ
意味:中国春秋時代、斉の晏嬰(あんえい)が臣下としての節をまっとうしたこと
故事:斉の崔杼(さいちょ)が斉の君主荘公(そうこう)を殺し、
王室にくみする者を次々に殺して、晏嬰を「ともに斉の国に尽くそう」
と脅迫したが、晏嬰は「無道の者は必ず天罰を蒙るであろう」と
断固として受け付けなかったという故事から
出典:『晏子春秋』<雑・上>
類義語:晏嬰脱粟 あんえいだつぞく
按図索驥 あんずさくき
意味:理論だけで実際は役に立たない考えや意見のこと
(馬に乗ったこともないのに絵や書物の知識だけで名馬を見つけようとすることから
「驥」とは一日に千里走るという名馬のこと)
訓読:図(ず)を按(あん)じて驥(き)を索(もと)む
出典:『漢書』<梅福伝>
類義語:按図索駿 あんずさくしゅん
按図索駿 あんずさくしゅん
⇒按図索驥 あんずさくき
最終更新:2008年12月17日 15:26