艾
総画:5画
字義:①よもぎ。草の名。きく科の多年生植物。若葉をかりとって草もちの材料とし、
葉のうらの毛は、もぐさの原料となる。もちぐさ。
②もぐさ。よもぎの葉からつくった、灸キュウをすえるのに使うもの。
③かる。草や邪魔物をかりとる。転じて、事がたえる。とぎれる。〈同義語〉刈。
④反乱や賊を平らげて世の中を安らかにする。やすんじる。おさまる。
「艾安ガイアン」「保艾ホガイ」
⑤「少艾ショウガイ」とは、年が若くて、みめうるわしい者のこと。多くは、少女をさす。
音読:(ガイ)
訓読:(おさ・める)(か・る)(としよ・り)(もぐさ)(よもぎ)
熟語:
芒
総画:6画
字義:①のぎ。草の葉や穀物の先端の細い毛。「稲芒トウボウ(稲のほさき)」
②ほさき。刀剣などのきっさき。ほこさき。〈同義語〉鋩ボウ。
③ひかり。光線の先端。「光芒コウボウ」
④くらい。ぼんやりくらいさま。おろかなさま。〈同義語〉茫。〈類義語〉罔。
⑤〔国〕すすき。秋の七草の一つ。
音読:(ボウ)
訓読:(かす・か)(きっさき)(くら・い)(けさき)(すすき)(つか・れる)(のぎ)
熟語:
【光芒一閃】こうぼういっせん
【芒芒】ボウボウ
①=茫茫。疲れてぼんやりするさま。ぼんやりとして我を忘れているさま。
②=茫茫。広広としてはてしないさま。広遠なさま。
③=罔罔。目がくらむさま。うすぐらくてはっきりしないさま。また、遠くかすむさま。
④=罔罔。秩序がなく乱れているさま。
⑤草木の茂っているさま。
芬
総画:7画
字義:①かんばしい。かおりがよい。草の芽や花が開いて、かおりをただよわすさま。
〈類義語〉菲ヒ。「芳芬ホウフン(よいかおり)」
②かおり。よいにおい。ぷんぷんと発するかおり。「芬香フンコウ」
③かおり。よい評判。名声。「芬芳フンポウ」
④物が入り乱れて多いさま。〈同義語〉粉。「芬芬フンプン(=紛紛)」
音読:(フン)
訓読:(おお・い)(かお・る)(かお・り)(こうば・しい)
苟
総画:8画
字義:①かりそめ。とりあえず小さくまるめて一時のまにあわせにするさま。
また、いいかげんに当座をやりすごすさま。「苟安コウアン」「苟且コウショ」
②いやしくもする。かりそめにする。とりあえずまるめこむ。いいかげんにすませる。
③まことに。そのつどけりをつけて。ひと区切りずつ。
④いやしくも。もしも。万が一にも。
音読:(コウ)
訓読:(いやしく・も)(かりそめ)(まこと・に)
苴
総画:8画
字義:①あさ。植物のあさ。また、あさの実。また、あさの繊維で編んだ衣。
②はき物の中にかさね敷く草。ぞうりのふみしろをつくる草。
③「苞苴ホウショ」とは、つつみ草と敷き草。転じて、贈答品のこと。また、賄賂ワイロのこと。
音読:(サ)(ショ)
訓読:(あさ)(おぎな・う)(くろ・い)(ちり)(つと)
熟語:【苴杖】ショジョウ 喪中に使う、黒い色の竹の杖つえ。〔儀礼〕
茲
総画:9画
字義:①しげる。草木が繁茂する。
②ますます。どんどん増えるさま。〈同義語〉滋。
③わらの敷物。むしろ。〈類義語〉蓐ジョク。
④ここ。ここに。これ。この。〈類義語〉此、斯。
⑤すなわち。前後の節がすらすらとつながることをあらわす。〈類義語〉則。
⑥「今茲コンジ」とは、今年のこと。
⑦「茲其シキ」とは、鋤のこと。
音読:(シ)(ジ)
訓読:(ここ)(ここ・に)(しげ・る)(とし)(ま・す)(ますます)
熟語:
茹
総画:9画
字義:①くう。くらう。かんでやわらかくしてたべる。
②やわらかい野菜。食用にする野菜。
③やわらか。ぐにゃぐにゃしている。「茹魚ジョギョ(くさってぐにゃぐにゃになった魚)」
④やわらかくずるずるとつながる。また、そのさま。
⑤〔国〕ゆでる。熱湯でやわらかく煮る。
音読:(ジョ)(ニョ)
訓読:(うだ・る)(く・う)(くさ・る)(な)(ゆ・でる)
熟語:
荐
総画:9画
字義:①むしろ。物の下にしくむしろや、しき草。
②しく。しきかさねる。「荐居センキョ」
③しきりに。しばしば。かさねがさね。
音読:(セン)(ゼン)
訓読:(あつ・まる)(かわ・ねる)(しき・りに)(しばしば)
熟語:
莚
総画:10画
字義:①草がのびてはびこる。〈同義語〉延。
②むしろ。わらで織った敷物。
音読:(エン)
訓読:(の・びる)(はびこ・る)(むしろ)
熟語:
菲
総画:11画
字義:①野菜の名。かぶらの類。根・葉ともに食べられる。▽粗末な食事にたとえることもある。
②うすい。厚み、重みがない。また、少ししかない。〈対語〉厚。
③うすくする。少なくする。また、粗末な物にかえて倹約する。
④草木が左に右にとはびこるさま。▽平声に読む。「菲菲ヒヒ」
⑤ぞうり。▽去声に読む。
音読:(ヒ)
訓読:(うす・い)(かんば・しい)(つ・まらない)
熟語:
蒿
総画:13画
字義:①よもぎ。草の名。転じて、高くのびる雑草の総称。
牡蒿ボコウ(おとこよもぎ)・白蒿(しろよもぎ)・
茵陳蒿インチンコウ(かわらよもぎ)などがある。薬用。
②水気が蒸して高くあがる。
③つかれる。きえる。消耗して、気力・体力がなくなる。
▽耗コウに当てた用法。「蒿焉コウエン(つかれたさま)」
音読:(コウ)
訓読:(よもぎ)
蒜
総画:13画
字義:①ひる。草の名。葉は細長く、花は白くて、かすかに紫がかっている。
地下茎も葉も食用にする。強いにおいがある。のびる。
②ひる。草の名。からくて強いにおいがある。食用・薬用にする。にんにく。大蒜。
音読:(サン)
訓読:(にんにく)(ひる)
熟語:山蒜 のびる
蓁
総画:13画
字義:①草が盛んにのびて茂るさま。「蓁蓁シンシン」
②くさむら。しげみ
音読:(シン)
訓読:(おお・い)(しげ・み)
熟語:
蔟
総画:14画
字義:①まぶし。蚕具の一つ。よく成長した蚕をとまらせて、繭をかけさせるためのもの。
わらでつくる。えびら。
②動物や植物のむらがった所。むれ。あつまり。
③あつまる。むらがる。〈同義語〉簇ソウ。
④「大蔟タイソウ」とは、音楽の十二律の一番目。
また、陰暦一月の別名。〈同義語〉太蔟。
音読:(ソウ)(ソク)(ゾク)
訓読:(あつ・まる)(まぶし)(むら・がる)
熟語:
蔬
総画:15画
字義:①な。食用になる草の総称。あおもの。「蔬菜ソサイ」
②あらい。粗末であるさま。〈同義語〉疏。
音読:(ショ)(ソ)
訓読:(あおもの)(あら・い)(こめつぶ)(な)
熟語:【蔬飯】ソハン 粗末な食物。または、野菜だけを使った料理。精進ショウジン料理。
薤
総画:16画
字義:にら。草の名。地中にできる卵状の白い鱗茎リンケイは食用とする。らっきょう。おおみら。
音読:(カイ)
訓読:(おおにら)(にら)(らっきょう)
蕭
総画:16画
字義:①茎が細長く葉の小さい草の名。特有の香りがある。よもぎ。
②細長いへい。かこい。
③心細い。ものさびしいさま。
音読:(ショウ)
訓読:(しず・か)(ものさび・しい)(よもぎ)
薦
総画:16画
字義:①すすめる。きちんとそろえて神前にそなえる。
②形をととのえたおそなえ。供物。〈類義語〉饌セン。
③すすめる。よいと思う人や物をえらんで採用するように他の人に説く。「推薦」
④しく。草をしく。しき重ねる。〈類義語〉荐セン。
⑤しきりに。しばしば。なんども重ねて。
⑥神聖な獣が食うという、大きさのそろった草。
また、しき草。草を編んでつくったしきもの。むしろ。〈類義語〉藉、席。「薦席」
音読:セン
訓読:すす・める(こも)(しき・りに)(し・く)
熟語:
薙
総画:16画
字義:①かる。なぐ。草を短くかる。
②そる。髪の毛を短くそる。〈同義語〉剃。
音読:(チ)(テイ)
訓読:(か・る)(そ・る)(な・ぐ)
熟語:【薙刀】テイトウ〔国〕なぎなた。長刀。
藉
総画:17画
字義:①草やむしろをしく。また、下にしいて、その上にすわったり、ねたりする。〈同義語〉籍。
②かりる。よる。下地を設けてそれにたよる。また、かりて用いる。お陰をこうむる。
③かす。かさねてやる。つけ加える。〈同義語〉借。
④下にしくしきもの。〈類義語〉席。
⑤間にクッションをしきこむ。間に理由・口実やゆとりを設けてやわらげる。大目にみる。
⑥たがやす。すきをさしこんで、土をかえす。
⑦ふむ。下にしいてふむ。「狼藉ロウゼキ(おおかみがふみにじったように乱れる)」
音読:(ジャク)(シャ)(セキ)
訓読:(し・く)(ふ・む)(ふみ)(か・りる)(か・す)(かこつ・ける)(むしろ)(よ・る)
藐
総画:17画
字義:①小さくてかすかなさま。「藐小ビヨウシヨウ」
②はるか。とおい。とおくまでほそぼそと続いているさま。
また、とおくにあっておぼろげなさま。「藐然バクゼン」
③かろんずる。小さいものと見なす。目にとめない。軽視する。
音読:(バク)(ビョウ)(ミョウ)
訓読:(うつく・しい)(さげす・む)(ちい・さい)(とお・い)(はる・か)
熟語:【藐然】バクゼン 遠くはるかなさま。孤独なさま。
【藐藐】バクバク ①おぼろげなさま。
②みくびって人の教えを聞かないさま。相手を軽視するさま。
③おぼろげで遠いさま。
藜
総画:18画
字義:①あかざ。草の名。黄緑色の花が咲く。若葉は食用となり、茎はつえとする。
また、その茎を乾燥させ、夜、燃やして明かりをとるのに用いた。
食べられる野草の代表的なもの。〈同義語〉莱。
②くろい。▽黎レイに当てた用法。
音読:(レイ)
訓読:(あかざ)
藹
総画:19画
字義:①樹木がこんもりとふさがって茂るさま。「隠藹インアイ」
②いっぱいにみちているさま。
③和らいで穏やかなさま。〈同義語〉靄
音読:(アイ)
訓読:(あお・い)(おだ・やか)(さか・ん)
蘊
総画:19画
字義:①つむ。たくわえる。中にこもる。ふくむ。〈同義語〉薀。
②心がむすばれる。〈同義語〉薀。
③物事の奥底。極致。「蘊奥ウンオウ」
④「五蘊ゴウン」とは、人体にふくまれて人身を構成するという、
色(肉体)・受(感覚)・想(想像)・行(心の作用)・識(意識)のこと。
音読:(ウン)
訓読:(たくわ・える)(つ・む)
最終更新:2009年01月27日 23:22