訖
総画:10画
字義:①おわる。物事がいくところまでいきついて、おわりになる。また、物事をおえる。
〈類義語〉了。「清訖セイキツ(清算しおわる)」
②とまる。いきついてそこにとどまる。〈同義語〉迄。
③いたる。そこまでおよぶ。〈同義語〉迄。
④ことごとく。残らず。
⑤ついに。とうとう。
音読:(キツ)
訓読:(いた・る)(お・わる)(や・む)
熟語:
訐
総画:10画
字義:あばく。人の秘密・悪事をあきらかにして、面とむかっていう。
音読:(ケツ)
訓読:(あば・く)
熟語:
訌
総画:10画
字義:①なかま同士でいい争うこと。うちわもめ。「内訌ナイコウ」
②みだれる。組織などが内部からくずれる。もめる。
音読:(コウ)
訓読:(うちわもめ)(みだ・れる)(も・める)
熟語:
訝
総画:11画
字義:①むかえる。人を出むかえる。出むいてあう。
②いぶかる。あやしむ。うたがう。「怪訝ケゲ・ケゲン」
音読:(ガ)(ゲン)
訓読:(いぶか・る)(いぶか・しい)
熟語:【怪訝】カイガ あやしむ。ケゲン〔国〕不思議で、なっとくがいかないさま。
訥
総画:11画
字義:話し方がなめらかでない。どもりである。口ごもる。にぶい。〈同義語〉吶。
音読:(トツ)
訓読:(くちべた)(ども・る)
熟語:【訥訥】トツトツ 口べたなさま。
訶
総画:12画
字義:①しかる。大声でどなってしかる。のどをかすらせてどなりつける。
〈同義語〉呵。〈類義語〉喝カツ。「詆訶テイカ」
②せめる。とがめる。「譴訶ケンカ」
③はっと強い息を出すさま。「訶訶カカ」
音読:(カ)
訓読:(しか・る)(せ・める)
熟語:
詛
総画:12画
字義:①のろう。のろい。恨みのある人に、災いがふりかかるように、ことばをとなえて神にいのる。
また、のろうこと。のろいのことば。「呪詛ジュソ」
②ちかう。ちかい。こまごました事がらをちかう。また、そのちかい。ちかいのことば。
▽大きな事がらをちかうのを盟という。
③そしる。他人のする事をことばでじゃまをする。〈類義語〉阻。
音読:(ショ)(ソ)
訓読:(うら・む)(そし・る)(ちか・う)(ちか・い)(のろ・う)(のろ・い)
熟語:
詆
総画:12画
字義:①そしる。人を悪くいう。相手をつきつめてけなす。はずかしめる。「詆辱テイジョク」
②なじる。つきつめてとがめる。
③こじつける。おしつける。また、あざむく。
音読:(テイ)
訓読:(あ・てる)(あば・く)(し・いる)(しか・る)(そし・る)(はずかしめ・る)
熟語:【詆訐】テイケツ ①欠点をあばいて、とことんまでつきつめる。
▽「訐」は、面とむかってせめる。
②そしる。人のことをばかにする。
詈
総画:12画
字義:①ののしる。けなす。悪口をいう。「罵詈バリ」
音読:(リ)
訓読:(ののし・る)
詭
総画:13画
字義:①きつくせめ求める
②変な計略を用いて人をだます。悪だくみで人をあざむく。こじつける
③ふつうの姿や道理と異なる
④ふつうのものとちがうさま
音読:(キ)
訓読:(そむ・く)(あざむ・く)(いつわ・る)(あや・しい)
熟語:【詭怪】キカイ 普通とちがっていてあやしいこと。『詭異キイ・詭譎キケツ』
【詭詐】キサ いつわりあざむく。うそをいってだます。
【詭随】キズイ 人の善を悪くいい、人の悪にしたがう。
【陰謀詭計】いんぼうきけい
詬
総画:13画
字義:①はずかしめる。はじ。きたない悪口をあびせる。また、はじ。はずかしめ。悪口。
②けがす。口ぎたなくののしる。
音読:(ク)(コウ)
訓読:(そし・る)(ののし・る)(はじ)(はずかし・める)
熟語:【詬恥】コウチ はじ。恥辱。
誦
総画:13画
字義:①となえる。声を出してよむ。また、よくわかるように説明する。
②そらんずる。その物を見ないで、記憶によって声を出していう。「暗誦アンショウ」
③よむ。ふしをつけてよむ。
音読:(ショウ)(ジュ)
訓読:(そら・んずる)(とな・える)(よ・む)
熟語:
誅
総画:13画
字義:①ころす。罪をせめてころす。死刑
②ほろぼす。罪のある者に関係している者をすべてころす。一族を皆ごろしにする。
皆ごろしの刑罰。「誅伐チュウバツ」
③せめる。責任や罪を数えたててせめる。とがめる。「筆誅ヒッチュウ」
④草木を切り払い除く。
音読:(チュ)(チュウ)
訓読:(う・つ)(ころ・す)(せ・める)(のぞ・く)(ほろ・ぼす)
熟語:【誅鋤】チュウジョ ①草木を根から掘りとって除く。
②罪をせめてすべてをほろぼしつくす。
誂
総画:13画
字義:①いどむ。ことばで相手をひっかけ、応じさせるようにしむける。さそいをかける。
〈類義語〉挑チヨウ。
②からかう。相手をからかってひっかける。からかってなぶる。「誂弄チヨウロウ」
③〔国〕あつらえる。あつらえ。とりあわせてこしらえる。注文してつくらせる。
また、注文してつくらせたもの。
音読:(チョウ)
訓読:(あつら・える)(あつら・え)
熟語:
誨
総画:14画
字義:おしえる。物事をよく知らない者をおしえさとす。
音読:(カイ)
訓読:(おし・える)(おし・え)
誑
総画:14画
字義:①たぶらかす。あざむく。でたらめなことをいってあざむく。だます。「欺誑キキョウ」
②でたらめなことば。うそ。「誑誕キョウタン」
音読:(キョウ)
訓読:(あざむ・く)(たぶらか・す)(たら・す)(だま・す)
熟語:【誑語】キョウゴ でたらめなごまかしのことば。
【欺瞞】ギマン いつわってだますこと。また、いつわり。『欺誑キキョウ』
諍
総画:15画
字義:①あらそう。いさかいをする。いいあらそう。論争する。〈同義語〉争。
②うったえる。うったえていいあらそう。〈類義語〉訟。「諍訟ソウショウ」
③いさめる。きつくいさめてやめさせる。〈類義語〉諫カン。「諍臣ソウシン」「諫諍カンソウ」
音読:(ショウ)(ソウ)
訓読:(あらそ・う)(いさ・める)(いさか・い)(うった・える)
熟語:
諚
総画:15画
字義:じょう。主君・上位の人の命令。おおせ。
音読:(ジョウ)
訓読:(おお・せ)(おきて)
熟語:
諂
総画:15画
字義:①へつらう。人の気に入るようなことをいってこびる。おもねる。
②よこしまなことをする。
音読:(テン)
訓読:(おもね・る)(こ・びる)(へつら・う)
熟語:【諂諛】テンユ
①やわらかくみせて、相手にへつらう。
②こびへつらう者。諂人テンジン。『諂佞テンネイ』
諛
総画:15画
字義:へつらう。ことばを曲げて相手のすきにつけこむ。
人のきげんをとるようにこびる。おもねるさま。「阿諛アユ」
音読:(ユ)
訓読:(へつら・う)
熟語:【諂諛】テンユ
①やわらかくみせて、相手にへつらう。
②こびへつらう者。諂人テンジン。『諂佞テンネイ』
諳
総画:16画
字義:①そらんずる。そらで口ごもりながら小声でとなえる。また、そらでおぼえる。
〈同義語〉暗。「諳記アンキ(=暗記)」
②さとる。そらでおぼえるほど、熟達する。
音読:(アン)
訓読:(さと・る)(そら・んじる)(な・れる)
熟語:【諳練】アンレン =諳錬。じゅうぶんに練習して、よくのみこむ。
諱
総画:16画
字義:①いむ。ぶつからないようにさける。口にすることをきらう。隠してふれない。
②いむ。いみな。死後、その人を生前の名で呼ぶことをさける。死んだ人の生前の本名。
▽死んだ人を、その諡おくりなで呼ぶのが礼であって、本名で呼ぶことは避ける。
③「不諱いまず・フキ」とは、死のこと。
音読:(キ)
訓読:(い・む)(いみな)(はば・かる)
熟語:【不諱】フキ・いまず
①忌みはばかることをしない。上位者に思ったとおりを述べること。
②主君や父の名を避けないで用いる。
▽死んだ人の生前の本名は避けて用いない習慣があった。
③死ぬこと。▽死は人が避けることのできないものであることから。
【諱忌】キキ さけていわない。おそれはばかって触れない。
謔
総画:16画
字義:①たわむれる。たわむれ。おどけて冗談をいう。また、おどけ。たわむれ。「諧謔カイギャク」
②「謔謔ギャクギャク」とは、わいわいと騒ぐさま。盛んではげしいさま。
音読:(ギャク)
訓読:(たわむ・れる)(ふざ・ける)
熟語:【謔笑】ギャクショウ 笑いふざける。ふざけ。
諷
総画:16画
字義:①うたう。声をふるわせて朗読する。ふしをつけてとなえる。「諷誦フウショウ・フジュ」
②いさめる。それとなくたしなめる。また、ことばで人の心を動かす。
〈同義語〉風。「諷刺フウシ」「諷諫フウカン」
音読:(フウ)
訓読:(あてこす・る)(そら・んじる)(ほの・めかす)
熟語:【諷刺】フウシ それとなく非難する。遠まわしにあてこする
謖
総画:17画
字義:①たつ。おきあがる。
②「謖謖ショクショク・シュクシュク」とは、
(イ)高くそびえたつさま。(ロ)松にあたる風の音の形容。
③「謖爾ショクジ」とは、えりをたて、衣服をかきあわせるさま。
音読:(シュク)(ショク)
訓読:(おきあ・がる)(た・つ)
謐
総画:17画
字義:しずか。ぴったりと音をさえぎったさま。転じて、やすらかなさま。しずかで平隠なさま。
音読:(ヒツ)(ビツ)
訓読:(しず・か)(やす・らか)
熟語:【静謐】セイヒツ 静かでひっそりしている。
謗
総画:17画
字義:そしる。あばいていいひろめる。悪口をいう。悪口。「誹謗ヒボウ」
音読:(ホウ)(ボウ)
訓読:(うら・む)(そし・る)(そし・り)
熟語:
謦
総画:18画
字義:せきばらい。酋ガイ(重いせき)に対して、ケンケンという、甲高いせき。軽いせき。
音読:(ケイ)
訓読:(しわぶき)(せきばら・い)
熟語:【謦咳】ケイガイ ①せきばらい。②せいたり談笑したりする日常の暮らし。
謫
総画:18画
字義:①せめる。つみする。罪をせめる。また、罪をせめて罰する。
②官職をおとして地方の役人にしたり、辺境の防備につかせたりする。
また、官職をおとされて地方に流される。「流謫ルタク」
③つみ。とがめ。
音読:(タク)(チャク)
訓読:(せ・める)(つみ・する)(とが)(なが・す)
熟語:
譏
総画:19画
字義:①そしる。鋭いことばで非難する。つめよる。「譏笑キショウ」
②とがめる。問いつめる。細かくとり締まる。
音読:(キ)
訓読:(せ・める)(そし・る)
熟語:【譏刺】キシ きつく相手の欠点をつく。
譛
総画:19画
字義:①そしる。そしり。じわじわと悪口をいう。中傷のことば。
②細かい手くだで事実をかくす。いつわる。いつわって真心がない。
音読:(シン)(セン)
訓読:(いつわ・る)(うった・える)(そし・る)
譟
総画:20画
字義:さわぐ。がやがやとさわぐ。また、さわがしい。〈類義語〉騒。
音読:(ソウ)
訓読:(さわ・ぐ)(さわ・がしい)
熟語:【喧噪】ケンソウ =喧譟。
騒がしい。また、やかましく騒ぐ声。『喧騒ケンソウ・喧聒ケンカツ』
譴
総画:21画
字義:①せめる。とがめて退ける。罪をせめとがめる。
②せめ。つみ。とがめ。おしかり。
音読:(ケン)
訓読:(せ・める)(とが・める)(とが・め)
熟語:
讒
総画:24画
字義:そしる。すきまにわりこんで人の悪口をいう。中傷する。つげぐち。
〈類義語〉譖シン。「讒言ザンゲン」
音読:(サン)(ザン)
訓読:(そし・る)(つげぐち)(へつら・う)(よこしま)
熟語:
最終更新:2009年01月14日 22:50