総画:4画
  字義:①かたむく。片方に寄る。また、そのさま。「傾仄ケイソク」
      ②いやしい。片方に寄って狭い。「仄陋ソクロウ」
      ③わきから寄るさま。〈同義語〉側。「仄聞ソクブン」
      ④「仄声ソクセイ」とは、漢字の四声のうち、上声・去声・入声ニッショウのこと。
      ⑤〔国〕ほのか。かすか。
  音読:(シキ)(ショク)(ソク)
  訓読:(いや・しい)(うらがえ・る)(かたむ・く)(かたわ・ら)(そばだ・つ)
      (ほの・か)(ほの・めく)(ほの・めかす)

  熟語:【仄日】ソクジツ 夕方のかたむいた太陽。夕日。



仞/仭


  総画:5画
  字義:深さや高さの単位。一仞は、周代の七尺(一尺は二二・五センチメートル)にあたる。
  音読:(ジン)
  訓読:(はか・る)(ひろ)

  熟語:




  総画:6画
  字義:①よい。おおきい。すぐれていてりっぱなさま。「价人(徳のあるすぐれた人)」
      ②下男。下僕。
      ③よろいをつけた兵士。〈同義語〉介。
  音読:(カイ)
  訓読:(よ・い)(よろ・う)

  熟語:【延佇】エンチョ =延竚。
           ①待ち望んではるかかなたをながめる。
           ②いつまでも長々とたたずむ。




  総画:6画
  字義:①対等の相手。転じて「伉儷コウレイ」とは、夫婦のこと。
      ②まっすぐにたつ。広く、ひるまずにたち向かう。
       また堂々と相手する。〈同義語〉抗。
  音読:(コウ)
  訓読:(おご・る)(たぐ・い)(つよ・い)(なら・ぶ)

  熟語:【伉儷】コウレイ 夫婦。




  総画:7画
  字義:①するりと抜けて姿を消す。広く、俗世間から抜け出す。また、そのさま。
       〈同義語〉逸、軼。「佚民」
      ②抜けてなくなる。〈同義語〉逸、軼。「亡佚ボウイツ」
      ③しまりがないさま。のんびりしているさま。
       ▽わくをゆるめて気を抜かすことから、ゆるやかでしまりのない意となる。
       〈対語〉窮。「安佚アンイツ」
      ④物事のちょうどよい程度をこす。また、そのさま。「佚蕩テットウ」
      ⑤ポストから抜け出て入れかわる。▽更迭の迭に当てた用法。
  音読:(イツ)(テツ)
  訓読:(あそ・ぶ)(うしな・う)(うつく・しい)(たが・いに)(たの・しむ)
      (のが・れる)(やす・んずる)(ゆる・い)





  総画:7画
  字義:背が┓型に曲がって、小さいさま。また、そのような人。「佝僂クル」
  音読:(ク)(コウ)
  訓読:(おろ・か)(ま・がる)

  熟語:【佝僂】クル 背がカギ型に曲がって小さいこと(人)。




  総画:7画
  字義:たたずむ。じっと一か所にたちどまる。〈同義語〉竚、躇。「佇立チョリツ」
  音読:(チョ)
  訓読:(たたず・む)(たちど・まる)(ま・つ)

  熟語:【延佇】エンチョ =延竚。
           ①待ち望んではるかかなたをながめる。
           ②いつまでも長々とたたずむ。




  総画:8画
  字義:たとえ。間諜。風見。うかがい見る。
  音読:(ケン)
  訓読:(うかが・う)(しの・び)




  総画:8画
  字義:①あり余って多い。「侈侈シシ」
      ②おごる。むだづかいをする。ぜいたくな。
  音読:(シ)
  訓読:(おお・きい)(おご・る)(ひろ・い)(ほしいまま)

  熟語:【侈言】シゲン おおげさなことば。大言壮語。
      【驕侈】キョウシ おごり高ぶって、ぜいたくなことをする。『驕奢キョウシャ』
      【放辟邪侈】ほうへきじゃし
      【奢侈淫佚】しゃしいんいつ




  総画:8画
  字義:背の低い人。「侏儒シュジュ(小人)」
  音読:(シュ)
  訓読:(みじか・い)

  熟語:




  総画:8画
  字義:たちどまる。ゆるがないでたつ。
      がっかりしてたちつくすさま、貧困のさまをあらわす言葉に使う。
  音読:(タ)
  訓読:(ほこ・る)(わ・びる)(わび・しい)(わび)

  熟語:待ち侘びる まちわびる
     侘住い わびずまい




  総画:8画
  字義:うわべだけそのように見せかける。ふりをして見せる。〈同義語〉詳。〈類義語〉像。
  音読:(ヨウ)
  訓読:(いつわ・る)(さまよ・う)





  総画:8画
  字義:①きちんとそろったさま。
      ②そろえた短冊。きちんとそろったもの。
  音読:(リン)(ロン)
  訓読:(おも・う)(つい・ずる)

  熟語:



俤 ☆国字☆


  総画:9画
  字義:おもかげ。顔つき。また、想像して心の中に浮かぶ物の像。▽「面おもの影かげ」の意から生じたことば。「幼い時の俤」
  音読:
  訓読:(おもかげ)




  総画:9画
  字義:まつ。止まって何かが来るのをまつ。たち止まる。〈同義語〉竢。
  音読:(シ)
  訓読:(ま・つ)




  総画:9画
  字義:人の形にかたどった人形。死者を葬るとき、いっしょにうずめた。
      ▽死人とともに埋葬するのは、死者の妻や従者が殉死する古い風習の名残である。
       「陶俑トウヨウ(死者とともにうずめた焼き物の人形)」
  音読:(トウ)(ヨウ)
  訓読:(いた・む)(ひとがた)



俣 ☆国字☆


  総画:9画
  字義:また。川筋や道のわかれめ。
  音読:
  訓読:(また)



俎/爼


  総画:9画
  字義:①供物を積み重ねてのせる台。「礼俎レイソ」
      ②まないた。さかなや肉を積み重ねて料理する台。
  音読:(ショ)(ソ)
  訓読:(まないた)

  熟語:




  総画:10画
  字義:①よる。よりかかる。もたれる。〈類義語〉寄。
      ②よる。うしろだてにしてたよりにする。
      ③よる。主となるものをたよりにして調子をあわす。
      ④背をもたせかけるいす。▽椅子イスの椅に当てた用法。
      ⑤片足が不自由なこと。かたよっているさま。▽キと読む。
  音読:(イ)(キ)
  訓読:(たの・む)(よ・る)





  総画:10画
  字義:①おごる。どっかと腰をおろして、偉そうに構える。いばるさま。
      ②尻しりをおろしてあぐらをかく。
  音読:(キョ)
  訓読:(おご・る)

  熟語:倨傲 きょごう




  総画:10画
  字義:ずんぐりして芯シンが強いさま。「倔強クッキョウ」
  音読:(クツ)
  訓読:(つよ・い)

  熟語:【倔強】クッキョウ =屈強・倔彊。
           ①強情で人のいうとおりにならない。
           ②腕力や体力が強いこと。




  総画:10画
  字義:①小さい子ども。〈類義語〉児。
      ②細い末端。細目ですかし見る。〈同義語〉睨。
      ③「俾倪ヘイゲイ」とは、城壁の低くなった所。
        また、城壁の低い垣かきの間から見おろすこと。
  音読:(ゲイ)
  訓読:(かよわ・い)(きわ)(ながしめ)

  熟語:【乾端坤倪】けんたんこんげい
      【端倪】タンゲイ 
             ①物事の糸口を見てとろうとする。
              ▽「端」は、両手でささげて見る。「倪」は、目を細めて見る。
             ②転じて、おしはかる。推測すること。




  総画:10画
  字義:①筒抜けで中身がないさま。愚かなさま。
      ②筒抜けの意から、心も上の空でうろうろするさま。あわただしいさま。「倥偬コウソウ」
  音読:(コウ)
  訓読:(いそが・しい)(おろ・か)(ぬか・る)





  総画:10画
  字義:①身なりを引き締めてととのえる。また、そのさま。
      ②はじめ。物事の小さいおこりはじめ。
      ③こぢんまりと引き締まったさま。女性の姿のととのったさま。
  音読:(シュク)(テキ)
  訓読:(すぐ・れる)(はじ・める)(よい)

  熟語:俶装 しゅくそう
     貞俶 ていしゅく(=貞淑)




  総画:10画
  字義:①すっきりした男。転じて、婿のこと。〈類義語〉婿。「妹倩マイセン(妹の婿)」
      ②笑ったとき、口もとがすっきりと美しいさま。また、いきなさま。
      ③人に代理をたのむ。〈類義語〉請。「倩代セイダイ」
      ④〔国〕つらつら。よくよく。念を入れて。
  音読:(セイ)(セン)
  訓読:(うつく・しい)(つらつら)(むこ)(やと・う)

  熟語:【倩眄】センベン 美人の、愛らしい口もとと、美しい目つき。




  総画:10画
  字義:①ぬきんでた人。
      ②目だつ。目だってすぐれたさま。
  音読:(タク)
  訓読:(あき・らか)(おお・きい)(たか・い)

  熟語:倬詭 たくき




  総画:10画
  字義:①しむ。せしむ。使役をあらわすことば。…させる。
       ▽「俾+A+B」を訓読する場合は、「AをしてBせしむ」と読む。
         もと、人を召して使うこと。〈類義語〉使。
      ②したがう。からだを低めて服従する。「率俾ソツヒ(したがう)」
      ③「俾益ヒエキ」とは、つけたすこと。〈同義語〉裨益。
      ④「俾倪ヘイゲイ」とは、城壁の低い垣かきの間から見おろすこと。
        また、城壁の低くなった所。
  音読:(ヒ)(ヘイ)
  訓読:(しもべ)(たす・ける)(にら・む)

  熟語:




  総画:10画
  字義:ふせる。からだをかがめて、うつむく。〈同義語〉俛。
  音読:(フ)
  訓読:(うつぶ・す)(うつむ・く)(ふ・す)(ふ・せる)

  熟語:【俯瞰】フカン 高い所から下を見おろすこと。〈類義語〉鳥瞰チョウカン。
      【仰観俯察】ぎょうかんふさつ




  総画:11画
  字義:①ふせる。からだを低くしてふせる。「偃息エンソク」
      ②たおれる。低くふせたおれる。
      ③やすめる。ふせる。道具を置いてひとやすみする。
      ④土を押さえかためて水流をせきとめる。▽堰エンに当てた用法。
  音読:(エン)
  訓読:(おご・る)(せ・く)(ふ・す)(ふ・せる)(や・める)





  総画:11画
  字義:①ともに。一緒に。
      ②一緒に行動する。
  音読:(カイ)
  訓読:(とも・に)





  総画:11画
  字義:①仏や仏の教えをほめたたえる韻文体の経文。
      ②高く背を張って強そうなさま。
  音読:(ケイ)(ケツ)(ゲ)
  訓読:(いこ・う)(すこ・やか)(はや・い)





  総画:11画
  字義:あわただしくて、心が落ち着かない。「兵馬倥偬ヘイバコウソウ(戦争で心も落ち着かない)」
  音読:(ソウ)
  訓読:(せわ・しい)





  総画:11画
  字義:①ぬすむ。そっと中の物を抜きとる。人に気づかれないよう手に入れる。「偸窃トウセツ」
      ②すりや盗人。「偸盗チュウトウ・トウトウ」
      ③ひそかに。こっそりするさま。「偸看トウカン」
      ④うすい。うわべだけで軽薄なさま。▽中身を抜きとってあるの意から。「偸薄トウハク」
  音読:(チュウ)(トウ)
  訓読:(うす・い)(かりそめ)(かろ・んずる)(ぬす・む)

  熟語:




  総画:12画
  字義:①大きくて目だつさま。〈同義語〉魁カイ。「傀然カイゼン」
      ②「傀儡カイライ」とは、土の塊を積み重ねて、頭を丸く大きくこしらえた人形。
  音読:(カイ)
  訓読:(おお・きい)(くぐつ)(でく)

  熟語:【傀儡】カイライ
      〈意味〉①あやつり人形。くぐつ。
           ②物事の表面にあらわれ、権力がなくて他人の思うままに
            あやつられて利用される者。ロボット。「傀儡政権」




  総画:12画
  字義:①ならう。まねる。〈同義語〉効。〈類義語〉倣。「倣傚(比べあわせてまねる)」
      ②ならう。他人をまねて学びとる。〈同義語〉学
  音読:(コウ)
  訓読:(なら・う)(まね・る)

  熟語:【倣傚】ホウコウ くらべてまねる。『倣模ホウモ』




  総画:13画
  字義:①何物にもとらわれず、ゆうゆうと楽しむ。またそのような気持ち。
      ②他に目もくれずにえらそうにする。また、相手に負けず堂々としているさま
  音読:(ゴウ)
  訓読:(あそ・ぶ)(あなど・る)(おご・る)

  熟語:倨傲 きょごう
     傲慢 ごうまん




  総画:13画
  字義:①かがめる。まるく曲げる。
      ②「佝僂クル」とは、背の曲がって小さいこと(人)。
      ③「僂羅ロウラ」とは、盗賊の手下のこと。▽もと、腕ききの意。
  音読:(ル)(ロウ)
  訓読:(かが・む)(ま・げる)

  熟語:




  総画:14画
  字義:①よろこぶ。声を出してにこにことよろこび楽しむ。また、そのさま。〈同義語〉喜。
      ②めでたい。〈類義語〉喜、熹。
      ③「僖公キコウ」とは、春秋時代の魯ロの国の王の名。
  音読:(キ)
  訓読:(たの・しむ)(よろこ・ぶ)

  熟語:




  総画:14画
  字義:①不相応に高いことを求める。こい願う。
      ②「僥倖ギョウコウ」とは、思いもかけない、身分不相応な幸い。
        ▽僥倖の僥の場合は、本来キョウと読むべきであるが、今ではすべてギョウと読む。
      ③「〔ショウ〕僥ショウギョウ」とは、やせて色の黒いさま。
        また、中国西南の辺境に住む少数民族の古い名。やせて色の黒い人種。
  音読:(ギョウ)
  訓読:(ねが・う)(もと・める)

  熟語:【僥倖】ギョウコウ =僥幸。
            ①思いもかけない、身分不相応な幸い。
            ②どこまでも利益や幸福を求めること。



僭/僣


  総画:14画
  字義:①目上の人の領分にまでもぐりこんでかってにおかす。また、そのさま。「僭越センエツ」
      ②おごる。身分不相応なことをする。また、そのさま。
      ③そしる。悪口をいって他人の弱点やすきにつけこむ。
       また、ひそかに根回しや、えこひいきをする。〈同義語〉譖。
  音読:(セン)
  訓読:(おご・る)(なぞら・える)

  熟語:【僭越】センエツ 身分・権限以上に過ぎたことをすること。『僭踰センユ』
      【僭賞濫刑】せんしょうらんけい




  総画:14画
  字義:①召使。男のどれい。また、雑用をする小者こもの。
       〈類義語〉豎ジュ、僕、奴。「僮僕ドウボク」
      ②何も知らない子ども。また、無知な者。〈同義語〉童。
       「僮児ドウジ(=童児)」「僮蒙ドウモウ(=童蒙)」
      ③中国の西南部、広西壮チワン族自治区、広東カントン・雲南省あたりに住む
       タイ系の原住民。チワン族。▽現在では、壮と書く。
  音読:(トウ)(ドウ)
  訓読:(おろ・か)(しもべ)(わらべ)

  熟語:




  総画:15画
  字義:すぐれる。ひときわ高く目だつすぐれた人。また、人にまさっているさま。
      〈同義語〉俊、雋。「儁異シュンイ」
  音読:(シュン)
  訓読:(すぐ・れる)(まさ・る)

  熟語:【傑俊】ケッシュン すぐれていてりっぱな人物。『傑儁ケッシュン』〈類義語〉俊傑。




  総画:17画
  字義:「傀儡カイライ」とは、土のかたまりを積み重ねて、頭をまるく大きくこしらえた人形。
  音読:(ライ)
  訓読:(くぐつ)(つか・れる)(でく)

  熟語:【傀儡】カイライ
      〈意味〉①あやつり人形。くぐつ。
           ②物事の表面にあらわれ、権力がなくて他人の思うままに
            あやつられて利用される者。ロボット。「傀儡政権」




  総画:21画
  字義:①二人ならんだ夫婦。「伉儷コウレイ(夫婦)」
      ②なかま。同列にならんだ仲間。
      ③ならぶ。同列にならぶ。「儷行レイコウ」
  音読:(レイ)
  訓読:(つれあい)(なら・ぶ)

  熟語:【駢四儷六】べんしれいろく
      【伉儷】コウレイ 夫婦。




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最終更新:2009年01月29日 22:37