忝
総画:8画
字義:①かたじけない。分に過ぎていて、気がひけるという謙遜の意を表す言葉。〈類義語〉辱。
②かたじけなくする。分に過ぎて、気がひけることをする
③はずかしめる。よけいなレッテルをはる。表面をけがす。
音読:(テン)
訓読:(かたじけな・い)(はずかし・める)
熟語:
忿
総画:8画
字義:①いかる。かっといかる。ぷりぷりいかるさま。〈同義語〉憤。「忿怒」
②いかり。急激ないかり。
③〔俗〕「不忿」とは、なっとくがいかない、腹だたしい。いまいましい、の意。
音読:(フン)
訓読:(いか・る)
怱
総画:8画
字義:①いそぐ。せかせかする。〈類義語〉促。
②あわただしい。そわそわするさま。〈同義語〉匆。「怱忙ソウボウ」「怱怱ソウソウ」
音読:(ソウ)
訓読:(あわ・てる)(いそ・ぐ)
熟語:【怱忙】ソウボウ =匆忙。あわただしいさま。
恚
総画:10画
字義:いかる。心をかどだてる。いかる。〈類義語〉怒。
音読:(イ)
訓読:(いか・る)(うら・む)
熟語:【慙恚】ザンイ はじて、怒る。『慙忿ザンプン・慙憤ザンフン』
【瞋恚】〔仏〕自分の心に反するものを怒り恨む。目をむいて怒る。『瞋怒シンド』
恁
総画:10画
字義:「恁麼ニンマ・ジンモ・インモ」とは、こんな、そんなの意。宋ソウ・元ゲンの俗語。
音読:(イン)(ジン)(ニン)
訓読:(か・かる)(このような)
熟語:【恁地】ジンチ
こんなふうに。どんなふうに。
▽「地」は、副詞をつくる接尾辞。『恁生ジンセイ・インセイ』
惷
総画:13画
字義:①おろか。鈍い。ものわかりが鈍くてのろい。「惷愚シュング」
②うごめく。▽蠢シュン(うごめく)に当てた用法。
音読:(シュン)
訓読:(おろ・か)(みだ・れる)
熟語:
慂
総画:14画
字義:「慫慂ショウヨウ」とは、わきからすすめて、相手の伏せていた気持ちを
そそのかして伸び出させること。
音読:(ヨウ)
訓読:(すす・める)
熟語:
慧
総画:15画
字義:①さとい。細かく心が働き、さかしいさま。気がきくさま。「敏慧ビンケイ」
②さかしさ。「智慧チエ(=知恵)」
音読:(エ)(ケイ)
訓読:(かしこ・い)(さと・い)
慙/慚
総画:15画
字義:①はじる。はじ。心にざくりと切りこみを入れられた感じがする。やられたと痛み入る。
また、申し訳ないと思う。「慙愧ザンキ」
②はじる。ありがたく、申し訳ないと思う。
人の評価・好意に対して、ふさわしくない自分をはじる。
音読:(ザン)
訓読:(は・じる)(はじ)
熟語:
慫
総画:15画
字義:「慫慂ショウヨウ」とは、わきからすすめ、相手の伏せていた気持ちを
そそのかして伸び出させること。
音読:(ショウ)
訓読:(おどろ・く)(すす・める)
熟語:
憖
総画:16画
字義:①ねがう。希望する。そうありたいと思う。
②きずつける。刃を近づけて傷める。損傷を与える。〈同義語〉釿キン。
③いたむ。歯ぎしりする。残念がる。つらい思いをする。
④歯ぐきを出して笑う。また、そのさま。「憖憖ギンギン」
音読:(ギン)
訓読:(し・いて)(なまじ)(なまじい・に)
熟語:【憖憖】ギンギン 笑うさま。うやまいつつしむさま。
憑
総画:16画
字義:①よる。よりかかる。たよりにする。
②よる。たのむ。相手をあてにする。その力をたのみにする。
〈同義語〉馮。「憑付ヒョウフ(たのむ)」
③たよりにする。証拠。あかし。「憑拠ヒョウキョ」「文憑ブンヒョウ(証明書)」
④がむしゃらにぶつかる。▽馮ヒョウに当てた用法。「憑河ヒョウガ」
⑤〔国〕つく。亡霊や魔性がのりうつる。「狐きつねが憑く」
音読:(ヒョウ)
訓読:(かか・る)(かちわた・る)(たの・む)(つ・く)(よ・る)
熟語:
懋
総画:17画
字義:①つとめる。困難をおかして努力する。何かを目ざしてつとめる。
〈類義語〉務。「懋賞ボウショウ(ほうびを目ざして努力する)」
②もとめる。困難をおかし何かをもとめて努力する。
▽貿(もとめる)や冒(おかす)に当てた用法。
③しげる。植木が環境にめげずにはえ伸びる。盛んになる。
また、勢いよく盛んなさま。〈同義語〉茂。
音読:(ボウ)(モ)
訓読:(さか・ん)(つと・める)
熟語:【懋遷】ボウセン 交易につとめはげむ。▽「遷」は、物を持ち運ぶ。
懣
総画:18画
字義:①もだえる。怒りが心の中にいっぱいに詰まる。腹がたって、はけ口がない。
〈類義語〉悶モン。「憤懣フンマン」「煩懣ハンモン/ハンマン(=煩悶)」
②〔俗〕中世の俗文学では、人間の複数をあらわすことば。〈同義語〉們。
音読:(マン)(モン)
訓読:(もだ・える)
熟語:【憤懣】フンマン・フンモン むかむかして、不平が押さえきれない。『憤悶フンモン』
最終更新:2009年01月28日 19:21