次の日から乙羽と入浴することになった姫子。
不安げな表情で脱衣所に居た
「来栖川様、お嬢様はお上がりになられました、今度は私達の番ですわ」
数人の使用人に連れられ部屋に戻っていく千歌音を見て、そう囁きかける乙羽
「千歌音ちゃん・・・っ・・・は、はい」
千歌音の後ろ姿を不安そうに見つめていた姫子の制服に手をかける乙羽。
「な、なにをするんですか?」
「来栖川様を脱がせようかと、これも使用人の務めでございます」
「い、いえ、これくらいは自分で出来ます・・・」
「いいえ、いけませんわ・・・うふふ、さあっ!!」
「きゃっ!!」
姫子の制服を強引に脱がす乙羽、スカートが落ちる
無理矢理脱がされ悲鳴を上げる姫子
「うふふ・・・」
下着姿にされた姫子は頬を真っ赤に染めた。それを見て微笑む乙羽
「では私も失礼します」
そういうとメイド服を脱ぎ始める乙羽。
「・・・(き、綺麗・・・)」
千歌音には程遠いものの乙羽の美貌に見とれる姫子
ただでさえ乙羽は美人だ、その上、胸も大きい
千歌音には叶わないものの、姫子から見れば羨ましい限りのスタイルだった
自分の小さな胸や体と比べ・・・少し顔をしかめる姫子
全裸になった乙羽は、姫子の下着を見つめた
「では、来栖川様・・・全てお脱ぎになってください」
「は、はい」
見つめられ恥を感じるが・・・ゆっくりと下着を脱ぎ始める姫子
乙羽はそっと姫子に駆け寄ると下着に手をやる
「な、なんですか!?」
「早くお脱ぎください、風邪をひいてしまいますわ」
強引に剥ぎ取られ頬を紅潮させる姫子。
「ふふ・・・来栖川様、可愛いお体・・・」
「・・・あ、あんまり見ないで・・・」
「いいえ、恥ずかしくなんかありませんわ。ほんと可愛い・・・」
そしてゆっくりと入浴場に入る2人、乙羽は脱衣所のドアを閉めた
「では来栖川様、お手伝いしますわ」
「え!?」
浴場に入ろうとする姫子を背後から抱き締める乙羽。
そして肩に軽くちゅっとキスする
「あ、あの・・・?」
姫子は不満げだった
昨日まで入浴時は千歌音と楽しく雑談をしていたからだ
愛する相手と食事もお風呂も一緒というのは姫子にとってかけがえのない幸せのひと時なのである
千歌音は無口なので入浴中も姫子の話を聞いて返事をするだけだ、しかし会話は成立しなくても千歌音と2人でいられる時間は貴重なのだ
この世で一番大好きな千歌音との時間を邪魔されたのだ、姫子は涙したい思いだった
なにより処女を強引に奪われた相手である、気分が悪くなるのも当然ではあった
「では手取り足取り・・・お手伝いしますわ、来栖川様」
そういうと姫子を抱きかかえたまま洗面台へ無理矢理連れて行く
そして石鹸を手に付け姫子の体に塗り始める乙羽
「やぁっ!!ど、どこに塗ってるんですか?」
なんと姫子の股間に塗り始める乙羽
「うふふ・・・感じますか?」
「ふ、ふざけないでください!!私上がります」
と立ち上がった姫子は突然くるっと振り向かされ覆いかぶさるように唇を塞がれた
「ん!?」
引き離そうとする姫子を逃がさないように両腕で姫子の体を絡め固定する乙羽
非力で体も小さい姫子の腕の力などたかがしれている、簡単に押さえつけると再びキスした
「ん・・・」
しっかりと姫子の唇の感触を味わう乙羽。
「い・・・いやぁ!!」
一度は乙羽を突き放す姫子だが、逃げる間もなく唇を再び塞がれる
「んん・・・」
「・・・(ふふ、美味しいわ・・・何度吸っても)」
当然ながらメイド長としてあるまじき行為なのだが・・・。
大人しくなった姫子をキスから解放すると見つめる乙羽
「ふふ、どうでございますか来栖川様、楽しい入浴のお時間は」
「うう・・・(大神君からデートに誘われるくらい悪夢だよ)」
「おふざけはこれくらいにして、普通に背中洗いましょう、なにもしませんから」
「っ・・・はい(あれがおふざけなの!?)」
入浴後、姫子は千歌音に一緒に入るよう強く頼んだ
明日からもこの行為が続いては堪らない、なにより千歌音との時間を大切にしたいからである
千歌音との戯れを終え、1人部屋で佇む姫子
「千歌音ちゃん・・・いまなにしてるのかな」
静かにそう呟いた、相手は屋敷の主人、忙しいのは当然だ
千歌音は生徒会のお仕事、弓道部、お茶会、テニス、ピアノと姫子と違い息つく暇がない
ただでさえ千歌音は宮様と呼ばれ人気があるのだから、姫子と会う時間が限られているのは当然であった
「千歌音ちゃん、愛してるよ、世界が違うとはいえ、以前は私、千歌音ちゃんのこと独りぼっちにしてたから、私ずっと千歌音ちゃんと一緒に居るからね」
1人頬を染め呟く姫子
その姫子をドア越しに見つめる千歌音の侍女、乙羽・・・。
楽しい時間は過ぎるものである
姫子を襲うときをいまかいまかと待ち続ける乙羽だった
千歌音の就寝を確認し、部屋の前で頭を下げる乙羽。
「お嬢様、おやすみなさいませ」
頭を上げた乙羽の表情には笑みが浮かんでいた
「・・・ふふ」
千歌音の部屋からきびすを返す
その数分後。
来栖川姫子の部屋に物音を立てないようにこっそりと侵入する
もう深夜だ、使用人も全員就寝している、つまり屋敷内で起きているのは自分1人だ
部屋に入り込むと・・・足音を立てないように姫子のベッドまで駆け寄った
「来栖川様・・・」
姫子は静かな寝息を立てていた、それにしてもこう見ると姫子はほんとに可愛い・・・
とても千歌音と同じ誕生日で同じ年齢とは思えないくらい・・・幼く無邪気で・・・子供っぽい寝顔だ
才色兼備で非の打ち所のなく、全てにおいて完璧な千歌音から恋をされ
なによりも大切に想われているのはこういう所なのだろうか
いや姫子にはまだなにかあるはず、まだ魅力的な一面があるはずだ
あの千歌音の心を動かすほどなのだから・・・。
静かに寝息を立てている姫子のベッドに音を立てずにこっそり入る
そして・・・姫子の髪を少しかきあげると・・・唇に自分のを軽く触れた
ほんとに美味しい、姫子の唇はとても柔らかくて蜜のように甘い口付けをくれる
「美味しい、さて・・・来栖川様、失礼しますわ・・・ふふ」
そう呟くと姫子に覆いかぶさり
姫子の着ているパジャマに手をかけ・・・ボタンを1つ1つ外していく
1つ1つを外していく、その時姫子は反応する。
「・・・ちか・・・ね・・・・・・ちゃん・・・」
「!?」
姫子の寝顔に敏感に反応する乙羽。
「ちかね・・・・ちゃ・・・・ん・・好・・・き」
ちかね・・・ちかね・・・ちかね・・・ちかね・・・
なんの夢を見ているのだろうか
千歌音と薔薇の園での楽しい会話の夢でも見ているのだろうか
いまから犯されようとしているのにのん気なものだ
乙羽はその寝言に構わずパジャマのボタンを外していき・・・
全て外すと、姫子の上体を抱きかかえパジャマを脱がし取った
そしてそっとベッドに姫子を寝かせる
姫子が下着姿になるのを確認すると今度は自分のメイド服を脱ぎ始めた
全て脱ぎ終えると、メイド服を床に置き姫子に向き直す・・・その時だった。
「・・・ん」
パジャマを脱がされ、肌寒く感じたのか姫子が反応を見せ始める
「うーん・・・」
姫子がごしごしと目をこする。
「・・・?」
パジャマを着ていないことに気付き。慌てて目を明ける姫子
「!?」
真正面に見えたのは人物の顔は千歌音の侍女だった。
「え・・・?あ・・・」
姫子の口を左手で塞ぐ乙羽。そして顔を近づけると耳元で囁いた
「来栖川様、大人しく・・・なさってくださいね」
いま自分がなにをされているか冷静に分析しようとする姫子
下着を脱がされ、千歌音の侍女であり美人なメイド長、乙羽が下着姿で自分を見下ろしている
つまり・・・。
姫子が次の声を発っそうとしていたが・・・乙羽はキスで言葉を封じる
「ん・・・」
慌てて乙羽の唇を振り払い、引き離そうとする姫子の左腕
しかしそれを左手で掴むと手首をシーツに押さえつける
さらに姫子の右腕も自分の右腕で掴み同じようにガッチリ手首をシーツに押さえつけた
ちゅ・・・はあ・・・んん・・・ぷちゃっ・・・
乙羽のキスから必死に逃れようと力を入れ暴れる姫子の両腕、しかし乙羽は身動き1つしない
所詮は姫子の腕の力、対して抵抗は感じない、千歌音が相手だと、こうはいかないだろうが・・・
涙目でこちらを見つめる姫子、そして頬からゆっくりと涙を零す姫子。
しかしかまわず唇を奪い続け・・・満足するとゆっくりとキスから解放する
「うふふふふ、来栖川様、楽しい夜をお届けしますわ」
「いやぁ・・・千歌音ちゃん!!!」
両腕を押さえつけられ身動きは出来ないが必死に声をはじけだす姫子。
しかし乙羽の冷たい一言が飛んでくる
「来栖川様、無駄でございますわ、泣いても叫んでも誰も聞くものなどおりません・・・」
絶望的な表情に変わる姫子。
「お嬢様は今しがたお休みになられたところです、使用人も全員見回りも終わり休んでおります」
「いくらここで叫んでも聞くものなどおりませんわ、来栖川様、このお部屋からお嬢様のお部屋までの距離を考えてみてください」
そう、ただでさえ声が小さい姫子、深夜で静かとはいえ眠っている千歌音の部屋まで聞こえるとはとても思えない
あと使用人の部屋は1階だ、千歌音のお部屋よりも距離は遠い、当然無理だ
つまりここでいくら姫子が叫んでも聞くものなど皆無だ・・・
破壊された世界ではソウマが助けてくれただろうがこの世界にはオロチなどというものは存在しない
そもそも乙羽はオロチではないが。。。
それに普段からデートの誘いをことごとく断っているソウマに助けられても姫子も喜ばないだろう
最近の姫子はソウマに冷たい、もはや眼中にすらないといったところか、いまの姫子はもう千歌音しか見えないのである
ずっと待ち続けた運命の想い人なので当然ではあるが、少しソウマが気の毒にも・・・・・・・・・ならない。
当然いまの世界では姫子は陽の巫女でもないのだから無力だ・・・つまり絶体絶命だった
犯されるのは時間の問題である。
「無駄な抵抗はおやめください、来栖川様・・・あまり叫ぶと、お仕置きが必要と判断させていただきます」
乙羽の忠告で体全体が凍りつく姫子
「うふふ・・・好きですわ、来栖川様・・・」
「や、やめてください(千歌音ちゃん、マコちゃん、ユキヒトさん、カズキさん・・・・・・・大神君でも・・・いいから誰か・・・)」
最後に名前が出るところがソウマの辛さが伺える。
乙羽は姫子の下着を力尽くで剥ぎ取ると床に投げ捨てた
そして姫子の胸を両腕で揉み始める
そして姫子の首筋を舐め廻す乙羽。
「ん。。。い、いやぁ!!」
そしてそのまま唇に移動する
悲鳴を上げる姫子の声を遮るようにキスをする
そして素早く舌を口内へ強引に忍び入れる
口内の奥底に隠れていた姫子の舌と無理矢理絡め合う
逃げようと舌を交わす姫子だが強引に絡めると口内で一方的気味なダンスを踊る舌と舌。
・・・ちゅちゅ・・・はあ・・・ちゅぱっ・・・んん・・・
その内、体力が落ちてきたのか両手首の抵抗力がゆるんでいく姫子。
構わず乙羽は姫子の唾液を飲み続けた、そして姫子の口内から舌を脱出する乙羽。
「来栖川様の唾液・・・とても美味しい」
「はあ・・・うう、な、なんでこんなことを・・・(大神君とのキスもこんな感じだったよ)」
「さてと、今夜のキスは終わりですわ・・・では本番に♪」
そう囁くと同時に乳首を舐め始める乙羽。
姫子は抵抗も忘れ・・・感じるだけだった
「やっ・・・・・・やめっ・・・」
「うふ、来栖川様、好きですわ・・・」
「や、やめてください、千歌音ちゃん・・・いやぁ!!」
涙目で叫ぶ姫子・・・に冷静に呟く乙羽。
「来栖川様、貴女は私だけのもの・・・誰にも渡しません、千歌音お嬢様にも渡しません、私だけのものなのです」
絶望的な表情で天井を見上げる姫子
「貴女は私だけのもの、ですから・・・大人しくすればよろしいのです、ふふふ」
乙羽に恐怖感を懐く姫子。
「姫宮邸、この屋敷は男子禁制でございます、ですから・・・私と愛し合いましょう来栖川様、踊りましょう・・・体のワルツを」