姫子の完全計画 ◆Jm1JXqj74c氏

神無月の巫女 エロ総合投下もの

姫子の完全計画 ◆Jm1JXqj74c氏

 

七月七日、明日は村のふもとで七夕祭りが開催される。
そして来栖川姫子は前日に早乙女マコトと大神ソウマから祭りへ誘われた
しかし姫宮千歌音に誘われることはなかった。
千歌音は性格上、自分から誘ったりはしない、待ちのタイプである。
それに千歌音は付き合い出したいまでも姫子の幸せを尊重しているのだ。
姫子自身は運命の想い人であり恋人の千歌音と行きたい
あの交差点で再会して以来姫子の心は千歌音でいっぱい
しかし姫子の性格上、2人の誘いを断れず引き受けてしまった
それにマコトやソウマのことも大好きなのでこれは仕方ないことだそう。
しかしこのままでは2人が鉢合わせになってしまうし千歌音とは行けない。
というわけで考えた姫子は・・・1時から3時近くまでマコトと遊ぶ
そして3時から5時までソウマと、そしてその後は・・・愛する千歌音と・・・。
「うん、ごめんねマコちゃん、じゃあ・・・そういうことで」
3時から用事があるとマコトに伝えた。
七夕祭りは1時から7時まで、丁度遊べる・・・。
姫子は笑みを浮かべた。
「うふふ・・・マコちゃんは楽しければいい子、大神君は私のキスに弱い人、千歌音ちゃんは私と一緒にいられさえすれば幸せな子」
3人の性格上や行動など分析しこまめにチェックする。
姫宮邸を出る際、千歌音にはマコトと出かけると伝えて行こう。
ソウマと出かけると伝えると千歌音がまた悲しい表情を何処かで見せるだろうからだ
それにマコトと出かけると言えば大親友同士ということで怪しまれる可能性は低い。


祭り当日の午後、千歌音はマコトと出かけるという姫子に浴衣を用意してくれた
「乙羽さん、これを来栖川さんに・・・」
「かしこまりました、お嬢様」
2人の声は耳に届かない
まずはマコトだ、次はソウマ、そして・・・。
今夜は愛する人と一緒に過ごす・・・胸の鼓動が治まらない

「じゃあ、千歌音ちゃん・・・行ってくるね」
「ええ、行ってらっしゃい」

姫宮邸門前、千歌音に見送られ姫子は屋敷を出る。
千歌音に手配された車に乗り込む。
マコトとは祭り会場で待ち合わせしている。
午後1時だから充分に余裕がある。
姫子は胸を膨らませていた
また千歌音を独りぼっちにしてるような気がする
でも今夜は千歌音と夜のお祭りを楽しむ、いまは我慢・・・。
それに男と行こうとすれば千歌音も寂しい思いをするだろうけど
マコト、つまり女の子と行こうとするなら千歌音はなにも思わないだろう
「・・・(ごめんね千歌音ちゃん)」
姫子がそんな考えに浸ってる間にも祭り会場は近づいていた。


「お~姫子!!遅いぞ!!」
「え~時間ピッタリだよ」
「わかってないな~人と待ち合わせするときは早めの時間に来るのが常識」
マコトはいた、そう・・・そこに。
「天の川・・・見るか?」
「え・・・ううん、私、マコちゃんとこうして一緒に歩くだけでいいの」
そんな悠長な時間はない。
マコトと出店を見て回る
村では滅多にない祭りだけあり賑わっている
夏祭りだけではなく七夕祭りでも出店が並ぶ
マコトと金魚すくい、綿菓子など食べながら楽しい時間を過ごす。
「姫子どした?あんたさっきから時間ばっか気にしてるね」
腕時計ばかり目をやっている姫子に対して怪訝そうに訪ねるマコト。
「う、ううん・・・なんでもない」
3時には大神神社でソウマと待ち合わせしてるのだ。
マコトも思ってもみないだろう、姫子がこの後ジン様と約束してるなどと。
「マコちゃん、もうそろそろいいかな?私用事あるし・・・」
「あ、うん、そうだったね、すっかり忘れてたわ、ごめんごめん」
と、祭り会場を後にした。
マコトは楽しければなんでもいいのだ、姫子は扱いやすい子だと思った。
いつも護ってもらう身でありながらこう思うのも変かと思うが。
以前はルームメイトでもあったが交差点で千歌音と再会して日常が変わった。
マコトが乙橘学園寮に戻っていくのを確認した姫子は大神神社へ急ぐ。
3時近いからだ、まあ祭り会場から神社へはそう遠くない、苦労することなく行けた。


ソウマは大神神社前のそこにいた、特に待ちくたびれた様子はない。
マコトと別れた姫子は大神神社へ直行した。
ここは以前巫女の儀式を行った場所。
アメノムラクモを蘇らせた場所
でもいまは自分の首筋に陽の刻印はない
オロチとかはもう終わったこと、過去の出来事
千歌音の記憶が消えた以前の出来事、もう忘れたい。
いまは千歌音を愛している、それだけ。。。
「大神君、待った?」
「いや、時間ぴったしだ」
とソウマは笑う、この男は扱いやすいと姫子は思った。
なぜなら自分にほれているから、心の中でくすっと笑う。
「じゃ、行くぞ」
「うん」
とソウマの原付バイクにまたがる。
「しっかりつかまってろよ、来栖川」
と猛スピードで大神神社を後にした。
はっきりソウマの背中は温かい、
でも千歌音の胸の中にいるほうが温かい。
姫子はそう感じた。
あと2時間だ、もう少しだ。。。


マコトのときと同じように金魚すくいや綿菓子
やきとりなど食べながら雰囲気を楽しむ
ソウマはこうして自分といれば楽しいのだ、利用価値がある。
とうもろこし、射撃当てなど楽しむ。
お好み焼きをおごらせてやった。
まあ男が女におごるのは当然だ。
ソウマだってそのために小遣い持ってきただろうし。
まあそれなりに楽しい、ソウマも楽しそうだ。
しかし楽しい時間は早く過ぎるものでそうこうしてる内に4時半を回っていた。
このまま歩いていても無駄な時間が過ぎるだけ
姫子は思い切って声をかけた
「あの・・・大神君」
「ん、どうした?」
「あの、大神君、テニスの練習は?」
「え、いやいいんだ、今日は休むよ」
「だ、駄目だよ休んじゃ、私はいいから・・・ね?」
「来栖川・・・なにか予定あるのか?」
「ううん、そんなんじゃないけど、早く帰らないと千歌音ちゃん心配するし、それにね・・・」
「それに?」
「テニスが強い大神君、私好きだよ、頑張ってほしいの、だから・・・今日は・・・ね?」
「・・・あ、ああ、分かった、学校に戻るよ」
「うん♪」
この男はほんとに単純だと姫子は改めて思った。


バイクで姫宮邸まで送ってもらう。
ほんとに利用しやすい男だ。
「今日は楽しかったよ」
「うん、私もだよ、とても楽しかった」
「来栖川、俺やるよ、強くなって、お前がびっくりするくらい」
「うん・・・」
「またな、来栖川」
「うん・・・あ、大神君」
姫子は少し背伸びするとソウマに頬に軽くキスした。
紅潮したソウマに無邪気な笑顔で声をかけた。
「大神君、頑張ってね」
「来栖川・・・ああ!!」
バイクに跨るとソウマは姫子を振り替えった。
「姫宮によろしく・・・また明日学校でな」
「またね~大神君」
姫宮邸から走り去るソウマのバイク。
彼が通り過ぎるのを待ってから作り笑顔を消す姫子。
そして口の箸で・・・妖しく微笑した。
髪を揺らしきびすを返すと
屋敷の門を開け、一時帰宅だ。


「お帰りなさいませ・・・来栖川様!!」
姫宮邸内入り口で使用人の挨拶される、乙羽も同じように頭を下げていた。
「た、ただいま・・・」
つい笑顔が引きつる、何度してもこの出迎えは苦手だ。
そうこうしていると2階からゆっくりと階段を降り・・・千歌音が姿を表す。
「お帰りなさい、来栖川さん」
「うん、ただいま・・・千歌音ちゃん」
月のお姫様のような優しい笑顔でそう告げる千歌音に姫子はお日様の笑顔で精一杯に返した。


「姫子、お屋敷門前に大神さんがいたけれど・・・大神さんとお祭りに行ってたのかしら?」
姫子の自室でそのことについて問われた
窓から見ていたのだろうしかし、姫子は冷静に答えた。
「うん、マコちゃんとお祭りから帰るときにね、偶然大神君にばったり会っちゃって、送ってもらったの」
「そう・・・」
千歌音が姫子に対して疑いの目を向けることはありえない
心から信じてくれた様子だ。
「今日は疲れたでしょう、ゆっくり休むといいわ」
と告げ部屋を出ようとした千歌音に姫子は声をかけた。
「千歌音ちゃん・・・」
「どうかしたの」
「あの・・・お祭り行こう?」


「え・・・私と?」
姫子の提案に千歌音は戸惑っている様子だ。
まさか誘われるとは思ってもいなかったのだろう。
姫子は祭り会場にいても苦しかった
いまこうして遊んでる間にも千歌音は孤独なんだと
もちろん乙羽や使用人はいるけれどほんとに意味では誰もいないのである。
だからなんとしても誘いたかった。

「うん・・・私ね、千歌音ちゃんと一緒に行きたいの」
「そう・・・でも私は」
「一緒に行こ?ね、千歌音ちゃん、大好きな人とお祭りに行かないだなんて・・・きっと罰が当たるよ」
「姫子・・・わかったわ」
そう告げた千歌音は立ち上がる。
「そうね・・・私も着替えてこようかしら」
その表情はどことなく嬉しそうで・・・それでいて楽しそうで。
うん、これで以前は後悔したかた、同じ過ちは二度と犯さない
もう千歌音に寂しい思いはさせない、姫子は心にそう誓ったのだ
千歌音は一度姫子を部屋を出ると、自室で乙羽に浴衣を用意させた。


一度シャワーを浴びた千歌音は乙羽の手によって浴衣を着せられていた
シャワーを一緒に浴びている間、千歌音が着替えている間。
姫子はその美貌に改めて酔いしれていた
「・・・(いつも観てるけどなんでこんなにドキドキするのかな、肌も白くて胸も大きくてスタイルも良くて・・・女の子同士なのに見とれちゃうよ)」
こんな綺麗な人と愛し合っていることに再び喜びを感じる。
「・・・(うわぁ・・・綺麗)」
千歌音の浴衣姿に見とれてしまう、なんでこんなに不公平なのかと姫子は思う。
なにを着ても千歌音は絵になるのだ、ほんとモデルのよう。。。
千歌音は顔も美人で頭も良くて優しくてピアノも弓道も乗馬もテニスもバイオリンもなんでも凄くて・・・。
でもほんとは気が弱くて怖がりで嘘つきで・・・そんな千歌音が姫子は大好きだ。


「来栖川さん、車の用意ができたわ」
「うん、行こ?」
「ええ、それじゃ乙羽さん、行ってくるわね」
「はい、お気をつけて行ってらっしゃいませ」
乙羽の声と同時に2人はお屋敷を出た。
そして車に乗ると祭り会場へ向かった。


もう夜の6時だ、流石に辺り暗い・・・でもそれが良かった。
千歌音の浴衣姿は祭り会場のどの女性よりも一際目立っていた。
いや、一番輝いていた、流石は宮様。。。
そして一番楽しそうだ、金魚すくいをしてるとき、りんご飴を舐めるとき
綿菓子を食べてるとき、とうもろこしを口にしてるとき
心の芯から楽しんでいる、以前にはなかった光景
姫子はこれが見たかった、千歌音の本当の笑顔。

「千歌音ちゃん・・・楽しめてるかな・・・?」
「ええ、とっても楽しいわ」
「そう、良かった・・・うん」
「でもね・・・それはこの雰囲気だけじゃないの」
「え?」
「姫子が・・・姫子がこうして側に居るから楽しいの・・・」
「千歌音ちゃん・・・」
「姫子、誘ってくれてありがとう、とても嬉しかったわ・・・」
そう囁いた千歌音は月のように輝いていた


「千歌音ちゃんにこんなに喜んで貰えて・・・ほんとに良かった・・・」
姫宮邸門前、夜7時、この時点で姫子の完全トリプルデート計画は成功を迎えた。
七夕祭りもお開きを向かえ帰る2人、
「そうね・・・ほんとに私・・・ありがとう」
「千歌音ちゃん?」
「ごめんなさね、私・・・」
と嬉しさの余り涙を流す千歌音。
「ううん、ずっとだよ、ずっと私が千歌音ちゃんのハンカチになるから・・・ね?」
「ええ、そうね、貴女がお日様のハンカチになってくれるんですもの、平気よ・・・」
「千歌音ちゃん・・・キスして」
お屋敷門前で見つめ合う
立ち止まった姫子は千歌音の側にそっと寄り添い千歌音を見上げると静かに瞳を閉じた。
「姫子・・・いいのかしら?」
「うん、千歌音ちゃんとならしたいよ、お願い・・・」
そっと千歌音の唇が重なる、それから抱き合う
姫子もほっとした、こうして千歌音とキスしていると・・・今日の苦労が全て報われる。
「ごめんなさい・・・」
「どうして謝るの?私がしたいんだから、ね・・・千歌音ちゃん」
「姫子・・・ええ・・・」
再びキスした。


完全計画成功だ、姫子は自室で微笑んでいた。
計画は全て完璧に成功した、1日で3人とデートした。
それも全員に怪しまれることなく。
もう既に入浴し浴衣からパジャマに着替え済みだ。
「ふふ・・・楽しかったよ」
呟く声と同時にドアノブを叩かれる。

「来栖川さん・・・入るわ」
千歌音の声だ、この瞬間姫子の鼓動が再び高まる
「千歌音ちゃん・・・」
ベッドに腰掛けている姫子に寄り添う。
「姫子、今夜は誘ってくれてとても嬉しかったわ」
「ううん、私がしたかったことだもん、千歌音ちゃんはそれに応えてくれただけだよ」
「姫子・・・」

千歌音にゆっくりと押し倒される。
そしてそのままキスしたきた。
姫子は静かに目を閉じると千歌音の背中に両腕を廻す。
千歌音の長い舌が姫子の口内に侵入を開始する。

ちゅ・・・んん・・・はあ・・・はあ・・・・。

姫子はそれに逆らうことなく舌を合わせ絡める。
べとべとになるまで絡めると千歌音の右手が姫子の胸付近を触り始めた。


「ん・・・」
千歌音のリーチの長い細腕が姫子のパジャマを脱がしていく
そして下着が肌蹴た姫子の胸元に顔を埋めた。
「姫子・・・姫子・・・好き、好きよ・・・はあ」
千歌音から発せられる声に姫子は満足そうに目を閉じた。
下着を脱がされ両胸を揉まれ舐められ、首筋を舐められてもされるがまま
「ん・・・」
そしてそのまま千歌音の顔が下半身に移動されるが姫子は目を閉じたまま
愛している人にはなにをされても幸せだと悟っているから
「・・・千歌音ちゃん、優しくしてね」
千歌音の長い黒髪が肌に触れわたるなかそう呟く
「ええ・・・姫子」
姫子のアソコにつっこむ・・・そして液が流れ込み・・・千歌音はそれを舐め続けた。
「・・・(私、いま千歌音ちゃんに抱かれてるんだ)」
天井を見上げる姫子、完全計画は成功、そして運命の想い人に体を捧げる
これ以上ない七夕祭りになったとそう思った。
「・・・(マコちゃんも大神君もありがとうね・・・)」
首につけている二枚貝のネックレス、そう千歌音とお揃いのネックレス
姫子が千歌音に本当の意味での処女を捧げながら握り締めていた
世界でたった1人私のことだけを待ってくれた人
好きな人と一夜を過ごす、それは完全計画成功より嬉しいものだった

              
                 END

 

最終更新:2007年04月29日 17:53
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