乙羽の部屋に入っていく千歌音の後をそっとつけた。
姫宮邸深夜、トイレに起きてきた姫子は自室を出て行く千歌音を遠くから目撃した。
恋人の行動に気になり後をつけると・・・千歌音が目指した先には侍女の部屋が待っていた。
なぜこの時間に乙羽の部屋に入る必要があるのか。屋敷内は薄暗く怖いほど静かだ。
「乙羽さん・・」
乙羽の部屋に入った千歌音はベッドの上で静かな寝息を立てている侍女に静かに駆け寄る。
その千歌音をドアを少し開け伺う姫子。
「!?」
姫子は驚愕した、なんと・・千歌音は眠りについてる侍女の前で着ているネグリジェを脱ぎ始めたのだ。
ピンク色の透明なネグリジェを恥ずかしげもなく素早く脱いでいる。
「ごめんなさい・・」
言葉とは裏腹にブラジャーやショーツも脱ぎ捨てまたたくまに全裸になる。
裸だろうが千歌音は綺麗だ、肌が真っ白で胸も大きくスタイルも良い
相変わらずモデルのような美貌だが・・・普段はクールで清楚な千歌音の淫らな行動に姫子は目を疑った。
自分が犯されたときは千歌音は演技だったからだ。
だからこそ納得もした、自分のためにしてくれたことだと聞いていたときは嬉しくもあった。
しかしいまは明らかに違う、この世界にオロチは存在しないし巫女の運命に巻き込まれてもいない
現に巫女の刻印も2人にはない、つまりいま千歌音が行っていることは完全な自分の意思によるもの。
芝居でもなんでもない、乙羽を普通に襲おうとしている、それだけだ。
姫子の前で千歌音は眠りについている乙羽のベッドに駆け上がる。
そして覆いかぶさるとそっと乙羽の唇に自分のを近づける。
そして緩むことなく触れる。乙羽の顎を掴みしっかりとキスしている様子だ。
千歌音の行動に戸惑いながらも、パジャマのポケットに忍ばせておいたミニカメラで撮る。
「はあ・・・乙羽さんっ!!ふふ、貴女の唇・・・とても甘いわね」
千歌音の囁き声はこちらまで聞こえるほどだ。
乙羽の唇をペロペロと舐めたりしていた千歌音。
が、それに飽きたのか再び乙羽の唇を塞ぐ。
閉じたままの乙羽の口を無理矢理あけると素早く舌を口内へ侵入させる。
・・・んんっ・・・はあ・・・ちゅ・・・
眠っているメイドの舌へ無理矢理絡める。歯茎、下顎、上顎など嘗め回す。
そして、乙羽の唾液をそのまま吸い込む。
「はあ・・・美味しいわ」
独り言を呟く千歌音、だがドア先から眺めていた姫子は緩むことなくカメラのシャッターを押し続ける。
メイド長に対してしている恋人の行為に動揺を隠せないが・・・姫子はなぜか口元で笑みを浮かべていた。
千歌音の行動は続いている。乙羽の唇を犯したがそれだけに満足などせず、乙羽のネグリジェに手をかける
そして千歌音は乙羽を抱きかかえネグリジェを脱がし始めた。
「うふふふ・・・いい体してるわね、乙羽さん」
不気味な千歌音の独り言、だが姫子は気にせず運命の想い人の行為を撮り続ける。
美人で頭がよく、運動神経抜群で学園全生徒の憧れの存在だった宮様こと姫宮千歌音。
強くて優しくて、でもほんとは嘘付きで怖がりで・・・そんな千歌音を心から愛している姫子。
しかしいまの千歌音はその面影など微塵も感じさせない・・・千歌音はそっと乙羽からネグリジェを脱がし取る
そして床に投げ捨てた、相変わらず静かに寝息を立てている乙羽。
そのまま乙羽の胸を揉み、舐め、首筋を舐めたりと乙羽に淫らな行為を行っている千歌音。
その行為に対して平然とカメラを取り続けた姫子は千歌音に気付かれないようにそっとその場を離れた。
「千歌音ちゃん」
「どうしたの、姫子」
「うん、これなんだけどね、見てくれるかな」
と昨晩撮った写真を千歌音に見せる姫子。
「なにかしら・・・っ!?」
姫子が見せた数枚の写真に絶句する。そして絶望感に包まれたような表情になる千歌音。
その写真はあまりにもおぞましく目を覆いたくなるような光景だった。
乙羽に一方的な激しいディープキス、胸を揉み、嘗め回し・・・犯した写真だ。
普段はクールで清楚な千歌音のあまりにも激しい動揺に微笑む姫子。
「ひ、姫子・・・これは」
「ふふ、千歌音ちゃんもお嬢様って顔してやることは大胆なんだね」
と千歌音のお尻を触る姫子。
「千歌音ちゃんも顔に似合わずとってもエッチなんだから、ふふ」
「姫子・・・こ、これは違うの!!」
必死に弁解する千歌音に対して妖しく微笑む姫子。
「なにが違うのかな~?浮気はいけないよ千歌音ちゃん」
「姫子違うわ、違うの・・・」
「言い訳はいいよ、それより乙羽さん、気持ちよかった?私より気持ちよかった?」
いつものお日様の笑顔で無邪気にそう告げる姫子に千歌音は押されっぱなしだった。
「違うわ姫子・・・私・・・」
縮こまる千歌音に微笑みながら駆け寄ると抱き寄せ千歌音の腰を撫でる
「やっ!!・・・やめてっ・・姫子」
「うん、千歌音ちゃん、服を脱いでくれるかな?いいよね?」
「え?」
「服を脱いで、ね、千歌音ちゃん、この写真乙羽さんが見たらどう思うかな?」
「ぬ、脱げばいいのね、ええ・・・わかったわ」
乙羽含めた使用人共に白い目で見られる光景を頭に描き、慌てて首を振る千歌音。
もし乙羽を犯したと知られてば使用人全員から白い目で、いや哀れな目で見られるのは必須だ。
千歌音に嫌気が差し屋敷を出て行くという使用人も出ないとは限らない。
お日様の精一杯に微笑みかける姫子に恐怖を懐きながらも、いそいそと制服を脱ぎ始める千歌音。
いまの姫子には逆らえない、そう直感したから。
静かに姫子の前で制服を脱ぎ捨てる千歌音。姫子の指示通り下着も過ぎ捨てた
「うん♪綺麗だよ千歌音ちゃん・・」
目を閉じたまま全裸で立ち続ける千歌音を眺めながら満足そうに囁く姫子。
「ふふ、胸触ってもいいよね」
「え、ええ・・・構わないわ」
無防備な千歌音の両胸を触る、何度も触る、そして揉む・・・。
「やぁっ・・・あっ・・・んん・・」
「とっても柔らかいよ、ふふ・・」
全裸という最も無防備な状態を晒している千歌音。
胸に飽きた姫子は小さく背伸びし千歌音にキスした。
それも軽く触れるのではなく強く押し付けるほうだ
「ん・・・」
抵抗は許されないものだと悟っているためされるがままを続けている千歌音。
姫子にキスされても、首筋を嘗め回されても
胸をいい様に遊ばれようとされるがままにするしかない千歌音。
「うん、もとはといえば浮気した千歌音ちゃんが悪いんだからね」
「わ、わかってるわ」
昨日の千歌音は少し酔っていた。
乙羽を襲ったのは酔った勢いもあった、最近姫子が冷たく、ストレスが堪っていたのも事実。
あの交差点で姫子と再会してから愛し合いすぎたのだ、それがいまの結果に繋がっている。
しかしどんな理由があろうと使用人を襲うなどあってはならないこと。
千歌音はただ目を閉じ、姫子の行動を我慢し続けた。
いまの千歌音は全裸、つまりあの場所も筒抜けだということだ。
そう、姫子は千歌音の下半身のあの場所をじっくり眺める。
「ひ、姫子・・・」
「うふふ、千歌音ちゃんは私のものなんだよね」
その言葉と同時に姫子は千歌音のそれを舌で優しく舐め始めた。
宮様のあの場所を舐めたものなどこの世では姫子しかいない。
いや、姫子でしか舐められないし許可もされないだろう。
「や、やだっ!!姫子いや・・・やめてっ・・・」
その台詞は千歌音から犯されたときに姫子が叫んだ台詞と似ていた。
「っ・・・あっ!!」
感じているのか立ったまま悲鳴に近い呻き声を上げ続ける千歌音。
「うん、流石は宮様だね、あの場所も美味しいよ、うーん、マコちゃんのより少し甘いかな」
「うう・・・ひ、姫子、まさか貴女早乙女さんとこういうっ・・・ああっ!!」
「うーん、千歌音ちゃんが私にそんなこと追求できる立場なのかな?」
姫子は舐め続けたが少し飽き、今度は穴に指をつっこむ
「やぁっ!!・・・ああ・・・いっ・・・ううっ!!」
そのままねじくりまわし千歌音の声を遮り続けた。
「姫子もうやめて!!・・・あっ!!」
「ごめんね千歌音ちゃん、私・・・もう我慢できないよ」
そのまま穴の奥に指がつっこんで・・・。
その瞬間、千歌音の股間から滝にように液体がなだれこみ・・・千歌音はその場に倒れた。
「浮気は駄目だよ千歌音ちゃん・・・」
「ええ、わかったわ」
力なく呟いた千歌音を背後から抱き寄せると耳元で囁く姫子。
「愛してるよ千歌音ちゃん、ふふ・・・大好き♪」
あんなに欲しかった姫子、でもいざ手に入ると。姫子の怖い一面を知った千歌音であった。
もしソウマを姫子が選んでいたら、ソウマもこんな目に?いや、それは宮様にも月の巫女にもわからないが。。
END