「千歌音ちゃんの日記」その6~10

神無月の巫女 ハアハアスレ投下もの

「千歌音ちゃんの日記」その6~10

「千歌音ちゃんの日記」より その6

姫子がとても嬉しそうに帰ってきた
聞けば仕事の関係で「大好きな 『私の』レーコ先生」に逢えるそうだ
パキッ…
「千歌音ちゃん…どうして、矢をへし折ってるの?…握力凄いんだね…」
いいえ、姫子…気にしなくてもいいのよ
あなたが漫画家のレーコの大ファンであるという事は知ってるわ
ただ…日本語の使い方が間違ってるような気がするの
『私の』は余計だと思うわ

そう…出版記念パーティーに出席できるのね
良かったわね、出版業界に勤めていて…
相変わらずミーハーなのね まだサインが欲しいなんて…私のサインはいかが?「姫子命」

「千歌音ちゃん…なんでパーティー会場にいるの?」
姫子、心配しなくてもいいのよ レーコが契約している出版社を軽く買収しただけだから
さぁ、レーコのサインが欲しいのなら何百枚でも書かせるわ…あなたの為に

しかし、このレーコという漫画家…暗いし無愛想ね
姫子がこんなにも感激しているというのに、あの冷めた態度はなんなのかしら?
あなた…もしかして…ついこの前までいろんな人を地獄に流してた少女じゃなくて?
不気味だわ…大沢事務所にクレーム入れるわよっ

何はともあれ、姫子はレーコに逢えてサインも貰えたことだし、とても喜んでるから今回のことは良しとするしかないわね
私は姫子の笑顔を見ているだけで幸せになれるから

でも…明日から少し国語の勉強しましょうね…『私の』の後に続く名詞は必ず『千歌音』なのだから

 


「千歌音ちゃんの日記」より その7

今日、レーコが突然、友達を連れて我が家に遊びに来た
…ていうか、いつの間にか姫子とそんな親しい仲になってたの?
とりあえず弓を構えて威嚇してやったら相当ビビっていたわ

レーコはおとなしくお茶を飲んでいたけれど、友達のコロナって子はうるさいったらありゃしない
いきなり歌いだして踊り狂っていたわ…ま、誰も見てなかったけれどね
コロナ…あなたって…もしかしたら「特定種族」でぺとってた子?
私、漫画の事は良くわからないから気のせいかもしれないけれどね
しかしあなた…その年でまだアイドルって…フッ しかもまた69位なの?
しょうがないわね、オリコンも買収してあげようかしら…

姫子…あなたもう少しお付き合いする友達を選んだ方がいいと思うわ
次はどんな変わり者が訪ねてくるかと思うと、少し欝になるわ

「千歌音ちゃんの日記」より その8

もうじきクリスマスだというのに姫子が風邪をひいてダウンしてしまった
なんだかここ数日、毎晩遅くまで私に隠れて何やらコソコソやってたからよ…姫子、何をしていたの?

私は姫宮家お抱えの医師団から厳選して(当然女医よ…男なんかに姫子の肌は晒せないもの)往診させた
女医はいいとして、一緒についてきたナースなんだけれど…ネコ耳と尻尾がついていたわ ビックリね
こいつ…秋葉原から来たのかしら?
ニャーニャー五月蝿いし、甲高い声もウザイ
ああ、ダメよヒメコ…そんなわけのわからない者に懐いちゃ…ネコじゃらしなんかで釣られないで…
こらっ、そこのネコ耳!!勝手に人の家の菓子を喰うんじゃないわよっ
まったく油断も隙もないわね
あっ、このバカ 姫子の尻にそんなバカデカい注射を打とうとするんじゃないわよっ
何を考えてるのかしら…まったく
でも…姫子の尻が見れてちょっと興奮…
さあ、診察終わったらとっととお帰りっ (・∀・)カエレ
チッ 結局、菓子をゴッソリ持っていかれたわ

姫子、もう大丈夫よ
薬を飲んで安静にしていればすぐに良くなるわ
安心して…今日は私がつきっきりで看病してあげるからね

「千歌音ちゃん…あの…風邪うつっちゃうよ」
姫子…優しいのね いいの、あなたはそんな心配しなくて
私は大丈夫だから…あなたの看病をさせて
「あの…だから…その…何で千歌音ちゃんが裸になって添い寝してるの?」

……そして私も風邪をひいた

 


「千歌音ちゃんの日記」より その9

風邪も治って久々に姫子と二人だけでゆっくりと過ごす休日のある日
そろそろクリスマスだわね、姫子
ふたりだけで過ごす特別な日に私の胸の鼓動は今からもう高まりっぱなし…
プレゼントは何にしようか、まだ迷っているの
やぱり…自分にリボンかしら…ふふ

「みんなでクリスマスパーティーしようよ 乙羽さんやマコちゃんや大神くんも呼んでっ きっと楽しいよ」
私の妄想を打ち破る姫子の言葉
パキッ…。
「千歌音ちゃん…どうしてまた矢をへし折ってるの?しかも今度は二本だよ…凄すぎない?」
いいえ、姫子あなたが悪いわけじゃないのよ
私はあなたがしたい事を決して止めたりなんかしないわ
そう…じゃあパーティーに必要なものを買出しに行きましょうか?

駐車場に向かう途中で、何やら目つきの鋭い男が絶叫してたわ
「ソウマぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!」
しっ…姫子、目を合わせてはダメ…他人のフリをするのよ…他人だけれど
ヤク中かしらね、完全に目が逝っちゃってるわ
「ソウマを知らないか?」
殺すわよ…
この清清しい休日にその忌々しい名前を口に出すんじゃないわよっ
さあ、姫子早く車に乗りなさい
振り返って見てはダメよ
ふっ・・・大神ソウマなら今頃早乙女さんとよろしくやってるはずよ・・・色々と仕込んでおいたからね
残念だったわね このホモ野郎

姫子とのお買い物は楽しいわ
さあ、パーティーグッズを選びましょうね
そうそう、肝心なものを手に入れておかないとね
姫子を魔の手から守る為には用意周到でなければね

「あの・・・千歌音ちゃん・・・何でそんなものがパーティー必要なの?」
サバイバルナイフ・ショットガン・マグナム・アサルトライフル・ロケットランチャー…
「それって武器だよね?バイオハザードごっこでもするの?」

 


「千歌音ちゃんの日記」より その10

「あなたが好きなの。あなたの瞳が好き。春の銀河のようにきらめく瞳が、春の日差しのような優しい眼差しが好き…」
さて、今日の分も終了したわ
後はこの熱烈ラブレターを姫宮精鋭部隊がそれぞれの元に配達して…
こう毎日、「今世紀最高の愛の名台詞」が詰まったラブレターを貰ったらさすがに心も動くはずよ
そろそろ進展があっても良いはずなのだけれど、精鋭部隊からの報告はまだ無いわね
何をモタモタしてるのかしら、大神ソウマと早乙女さんは…早くくっつきなさいよ

「あのね、千歌音ちゃん…相談があるんだけど」
なあに?姫子 あなたからの相談になら喜んでのるわ
相談どころか、姫宮の総力を結集して100㌫解決してあげるし…
「マコちゃんのところに大神くんから凄く『気持ちの悪い』内容のラブレターが毎日のように届くんだって…」
「……」
「大神くんからも相談されたんだけど、マコちゃんの名前で『不幸の手紙』みたいなラブレターが毎日届くって…
ふたりとも困ってるらしいんだけど、どうしたらいいと思う?」
「……」
…どうやら第一の作戦は失敗したようね

次の作戦を考えなくてはならないわ
それにしてもあの二人…あの言ってるこっちが恥ずかしくなるような、
聞かされた姫子もビビるような、
きっとお茶の間のみなさんもひいちゃったであろう『愛の名台詞』に対して何て失礼な評価を…
パキッ…

「千歌音ちゃん…また矢をへし折ったの?三本の矢はまとめると中々折れないらしいけれど…千歌音ちゃんって本当に凄いんだね」

最終更新:2007年05月24日 17:21
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