5.5話妄想

神無月の巫女 ハアハアスレ投下もの

5.5話妄想

5.5話より もしもこんな「愛のオロチ懺悔室」があったら

「迷える子羊たちよ 入りなさい」
「さあ、神の前で汝の罪を告白なさい」
「ちょっとお尋ねしたいのですがさっき、ここに鼻の下を伸ばしたエロい中年オヤジが可愛い女の子を追っかけてやってきませんでしたか?
そのオヤジは顔は私に似ているのですが、とにかくエロくて大事な大事な『私の姫子』にチョッカイ出しやがる不届き者で、『結婚しよう』だの
『一緒にフロ入ろう』だのふざけた事ばかり言いやがるので、一度ヌッコロしてやろうとは思っているのですが、財産分与の件で迂闊には手を出せ
ないので、いずれ精鋭部隊に暗殺させようとは思っているのですが、そのうち姫子の下着を盗んで(*´Д`)ハァハァするんじゃないかって、
それは私の趣味なので絶対にさせるかって!!姫子の匂いを嗅いでいいのは私だけなのよっ!!
…こんなとんだ変態オヤジを追跡中なのですが」
「は?…存じませんが…」
「そうですか…では、ごきげんよう」
「…」
どっかーんどっかーん(←懺悔の効果音)
「似た者親子だっつーの!!」

5.5話 「君の舞う舞台」より もしもオロチの襲撃が無く、学園祭の舞台が行われていたら…の妄想

マコちゃんから冷たい態度を取られて、落ち込んでいる姫子が千歌音ちゃんの待つ講堂へ向かうところから話しは始まる…

「姫子…」講堂へ向かうと千歌音ちゃんが私を迎えてくれた
その優しい笑顔を見たら、涙が溢れそうになった
「…どうしたの?何かあった?サイン会…楽しくなかったの?」千歌音ちゃんにはどうしてわかってしまうんだろうか?
彼女には私の心が見透かせるのだろうか?でも…駄目…せっかくサイン会の整理券をくれて、「楽しかったありがとう」って御礼言わなくちゃいけないのに…
千歌音ちゃんはこの後、大事な舞台が控えてるのに…頑張ってねって、笑顔で言ってあげなくちゃならないのに…
すごく不自然な笑顔を向けてたと思う
「ううん…楽しかった…ありがとう…」涙で霞んで千歌音ちゃんの姿もよく見えてなかった
「姫子…」千歌音ちゃんの真っ直ぐな目は私を捉えていた
「こんな時に…悪いのだけれど…姫子にお願いがあるの…聞いてくれる?」
「えっ…何?」千歌音ちゃんのいつになく真剣な表情に私の胸は激しく鼓動した
「大神さんがね、体調を悪くして病院に運ばれたの」
「ソウマくんが!?」
「安心して…盲腸らしいから命に別状があるわけじゃない…ただギリギリまで我慢していたのね…舞台のこともあったから…」
「…」
「心配することは無いわ…後でお見舞いに行きましょうね ただ…」
千歌音ちゃんの手が伸びて私の頬を触った
「彼も…ああいう責任感の強い人だから、舞台に穴を開ける事を気にしていてね…代役を立ててでもちゃんと最後までやり遂げて欲しいって、頼まれたの」
「姫子…あなたにお姫様役をやって欲しいの」
「…!?」
「二人で…台詞の読み合わせの練習、ずっとやってたでしょ?舞台袖でいつも真剣に見ていてくれたのもあなた…だからあなたが一番の適任だと思うの…王子様は私がやるから…」
「そんな…私なんて…とても無理だよ…」
「これは大神さんの希望でもあるのよ」千歌音ちゃんはそう言って私の手を取った
「あなたがお姫様役やってくれたら、私は王子様役をちゃんとこなせると思うの…だから、お願い…」
「千歌音ちゃん…でも、でも…」
「あなたは私の動きに合わせてくれればいい…台詞なんてちゃんと言えなくてもどうにでもなるわ 私が…ちゃんとリードするから」
「きっとこれは…あなたじゃなきゃ出来ない事よ…姫子」


千歌音ちゃんの頼みに私はただ従う事しか出来ずに、気がついたらいつの間にか控え室でお姫様の衣装に着替えさせられていた
(何で…何であんな子が宮様の相手役なの!!)そんな周りの人達の不満げな空気を私は痛い程、感じとっていた
「来栖川さんは一生懸命に私の練習の相手をしてくれたわ だからきっとちゃんとやってくれるはず…だから皆さんも来栖川さんをしっかりフォローをしてくださいね お願いします」
千歌音ちゃんのその一言に皆の態度が変わった
あの宮様からお願いされたのだから…というところであろうか
「姫子…」王子様の衣装を身につけた千歌音ちゃん…皆が感嘆の声を上げ憧れの眼差しを向けていた
本当に素敵だった
誰が見てもウットリしてしまうだろう
「あなたはやれば出来る…私はそう信じている、だから自信を持って…そして私を信じて」
千歌音ちゃんの優しい眼差し…
あの練習の時と同じだ…ドキドキが止まらない
「さぁ、姫子」千歌音ちゃんに手を取られて控え室を出る
思いも寄らない展開にただ戸惑うばかりの私
でも伝わってくる千歌音ちゃんの手の温もりに「あなたを信じている」と言ってくれた想いがこもっている事を感じていた
(千歌音ちゃん…私)
舞台の幕はもうじきあがる


「ならば姫を花に例えようか…」舞台は始まった
幕があがる直前、千歌音ちゃんは耳元でそっと囁いた
「あなたの事を守るから…絶対に」台詞だろうか、それとも本心だったのだろうか
でもどっちでもいい…その言葉が私にとっての大きな勇気になるのだから
「そう、あなたはまさに花園 ただ一輪にて幾万の花にも勝る花の女神だ そんなあなたをどうして見捨てることが出来ようか」
千歌音ちゃんが目で合図を送ってくれる
(大丈夫よ、落ち着いて)そう言ってくれてるように思えた
「もう…それ以上仰らないで 魔女に呪われ穢されたこの身が どうして花になど例えられましょう…」
不思議だった
千歌音ちゃんの顔を見ていると、台詞が自然と出てくる
それにこの全身を包まれるような暖かく優しい感覚は何なのであろうか?とても心地良い感覚…
私はいつの間にか夢中で演じていた

「私はここに誓う 姫の為に万丈の山を越えよう 姫の為に千里の谷を渡ろう 例え行く手に死神が立ちはだかろうとも 断じて我が愛の歩みを止めないと」
「王子…」
「私は守る この手であなたを守り続ける 絶対に!!」
「王子…」
「姫…」千歌音ちゃんは本当に素敵に見えた
お芝居とわかっていても、その言葉のひとつひとつが私の胸の高鳴りを誘ってしまう

いよいよ芝居はクライマックスを迎える
魔女の作り出した無数の幻の中から本当のお姫様を王子様が見抜き、永久の愛を誓う口付けを交わすシーン…
照明徐々に落とされる
「幾千幾万、いいや例えその数が満天の星を凌ごうと 私があなたを見失うはずがない 必ず私はあなたを抱きしめてみせる」
「ああ…王子 私も…私もです 私も誓います」
「私の誓い…受けてくれるだろうか」
「はい…王子、喜んで」
「姫…私はあなたを…」
(一瞬照明が完全に落ちるから…目をつぶってて)千歌音ちゃんがそっと囁いた
私は目を瞑った 千歌音ちゃんの息遣いが聞こえてくる
次の瞬間、千歌音ちゃんの唇が私の唇に重なっていた
「!?」お芝居なのに…私、千歌音ちゃんと本当にキスしちゃってる…
(どうしよう…本当にキスするなんて台本に書いてなかったのに…)
心臓が早鐘のように鳴り、体がかすかに震えていた
そんな私の体を千歌音ちゃんが優しく抱きしめる
照明が明るくなった…
抱き合う二人が芝居のラストを飾る シーンと静まり返っていた客席から大きな拍手と歓声が上がった
こうして…私達の舞台は終わりを告げた


舞台が終わった後の私は暫く放心状態だったと思う
みんなから「上手に出来たね、良かったよ」「感動した」とか色々と声を掛けられたけれど、正直よくは覚えていない
みんなは気づいていないんだ
私と千歌音ちゃんが本当にキスしてしまった事を…
そもそもキスをしているように見せる為に、わざと一瞬、照明を切ってしまう演出だったのだから誰も気がつかなくて当たり前だ
知っているのは私と千歌音ちゃんだけ…
千歌音ちゃんは芝居に真剣に打ち込むあまりに、つい勢いでキスしてしまったのだろうか?
ああいう完璧主義者でもある彼女の事だから、そうであっても仕方はない
別に嫌だとか怒っているわけではないのだけれど…
「みんな、お疲れ様でした さぁ、後片付けをしましょう」何事もなかったようにキビキビと後片付けを始めた彼女の後姿を私はぼんやりと眺めていた

あの台詞の読み合わせの練習をしていた時…千歌音ちゃんの唇が近づいてきた事に激しくドキドキしたものだ
でも一瞬、このままキスしてもいいと思った自分がいたのも確かだった
千歌音ちゃんとなら…そんな考えが頭を過ぎった事を後で恥ずかしく思ったけれど…
私は何だか気恥ずかしいやら気まずいやらで家に帰ってからも部屋に籠もってベットの上で悶々としていた
生徒会の役員として仕事が残っていた千歌音ちゃんを残して、後片付けが終わったら早々に帰ってきてしまったから私はまだ彼女と顔を合わせていない
(千歌音ちゃん…)私はいつの間にか眠り込んでしまっていた

(…こ ひめこ…)体を揺すられて目を覚ますと、千歌音ちゃんが私の顔を覗きこむようにして立っていた
「ちかね…ちゃん…」
「どうしたの?夕食も摂らないで…乙羽さんが心配してたわよ、どこか具合でも悪いんじゃないかって…」
時計を見たらもう10時近くになっていた
「う、うん…ちょっと疲れただけだから…」
「そう…」千歌音ちゃんはベットに腰を掛けると優しく言った
「姫子、今日は本当に良く頑張ったものね…偉いわよ」
「…」
「あなたはやればちゃんと出来るって、これでわかったでしょう?」
「でも…それでも…千歌音ちゃんのおかげだよ 千歌音ちゃんが居たから出来たんであって…」
上目遣いで千歌音ちゃんの様子を伺うと千歌音ちゃんはとても優しい目で私をみつめていた
私はそんな千歌音ちゃんを見て、瞬間あのキスシーンの事を思い出して赤面した
「姫子?」
私は頭から布団を被って隠れた 恥ずかしい…どうしよう…
「姫子…どうしたの?」
「恥ずかしい…恥ずかしくて死んじゃうよ」
「姫子…顔を出して」
「…」
「…お芝居だってわかってても」私は布団に被ったまま言う
「ドキドキしちゃって…なんか胸も苦しくなるの だって…あれ…私のファーストキスだから」
「姫子…」千歌音ちゃんがそっと布団を捲った
そして覆いかぶさるようにして私を抱きしめた
「ち、千歌音ちゃん…」千歌音ちゃんの体の重みを感じている そして体温の暖かさも…
「…お芝居じゃないのよ」耳元で囁かれる言葉「お芝居なんかじゃない…」
「私ね…許されるものなら本当にあなたの王子様になりたかった…あなたをこの手で守り続けられる本当の王子様に」
千歌音ちゃんの唇が私の耳に触れた
「あっ…」体が熱くなる


「だってね…姫子、あなたは私にとっての本当のお姫様なんだから…」
嘘…それって…私を好きって事?友達の好きじゃなくて…私の心臓はパンクしそうなくらい激しく鼓動をする
「姫子…ごめんね…でもね、あなたが好き…好きで好きでたまらないの」千歌音ちゃんの艶やかで美しい唇が目の前にくる
「それにね…私達はあれがファーストキスじゃない…」
「えっ!?」それってどういう事?考える暇もなく、千歌音ちゃんに唇をふさがれた
熱い…でもとても優しいキス
何だろう…全然嫌じゃない むしろこうなる事を自分自身望んでいたような気がする
(あれは…夢ではなかったのかも)私は誕生日の日の事を思い出していた
オロチに初めて襲われたあの日…半分意識が朦朧としていたから、まさか千歌音ちゃんがそんな事するはずがないと、全てが夢の世界の出来事だったと思い込んでいた
でも、今あの時と同じような包まれる温もりを感じている
千歌音ちゃんは何度か角度を変えキスを繰り返したあと、唇を離した
「姫子…」息を荒くし上気した顔で言う
「嫌じゃない?」私は無意識のうちに頷いてたと思う 多分、顔は真っ赤になっていたはずだ
「口…少し開けて…」再び重ねられる唇…
千歌音ちゃんの舌が入ってきた
一瞬、ビクリとしたが千歌音ちゃんに押さえ込まれるように圧し掛かられていたのでうまく身動きが出来なかった
舌が絡まってくる
私の手はいつしか千歌音ちゃんの背中に回りしっかりと抱きしめていた
私は自分の気持ちに気がついた…私を守り優しく包んでくれる絶対的な愛…
(千歌音ちゃん…ありがとう)

                      END

最終更新:2007年05月24日 18:03
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