「千歌音の動揺」~それは嫉妬~ その1

神無月の巫女 ハアハアスレ投下もの

「千歌音の動揺」~それは嫉妬~ その1

女生徒達に囲まれながら姫宮 千歌音は来栖川 姫子と早乙女マコトが並んで登校している姿に目を向ける
マコトが姫子の腕に触れるたび唇を噛み締める、ただそれだけのことなのに嫉妬してしまう自分が嫌になるが
それほどまでに姫子のことを思っているのだ、それは私が女などということは関係ない、姫子に対する想いは女同士などとは関係ない
それを超えるくらい口では言い表せないような物なのだから
無表情は貫いてはいるものの千歌音の瞳には嫉妬心が滲んでいた
姫子が誰かと話しているだけで気になってしまう、それは相手が女だろうが男だろうが
早く姫子と2人だけの時間を作りたい、姫子と2人で色んなことをしたいそれだけなのに
しかし生徒会長という立場上いつも姫子にばかり目を向けられないのも事実
宮様などと呼ばれているが私自身はまったく興味がない、興味があるのは姫子だけ・・・
「来栖川さんは?」
千歌音は乙羽にそう尋ねた、姫宮邸に帰宅していた千歌音は姫子がまだ帰宅してないことに不審を懐いていた
帰りもマコトと一緒なのだろうか?どこかに寄り道でもしているの?生徒会の仕事が早く片付いたので帰宅し姫子を待っていたのだが
気が気でならない、いまどこでなにをしているの?どこにいるの姫子?
その時だった「ただいま」という声が聞こえたのは
それは姫子の声だった、ほんとは飛び出して行きたいのだがメイドもいる上、立場上そういうわけにもいかないのでゆっくりと階段を下って行った


「おかえりなさい、来栖川さん」


冷静さを見失わないように千歌音は声をかけた
「千歌音ちゃん・・・ただいま」
「今日は遅かったわね、どこか読み道?」
「んーと、マコちゃんとちょっと遊んでて・・・」
「そう」
自分でも顔が引きつるのが分かる・・・ただ女友達と遊んだ、されだけのことなのに自然と・・・でもそれを表に出しては駄目、不審がられるし・・・
「あとで部屋に来てくれるかしら」
そう言うを千歌音はメイドに姫子のことを頼むように伝え階段を駆け上がり部屋に戻って行った

姫子を誰にも取られたくない、私だけの物にしたい・・・
それだけが千歌音の願いだった、そのためならばどんな犠牲も・・・
そう千歌音は部屋で思いに耽っていた、もはやいまピアノを弾く気にすらなれない、そんな気分ではない
「千歌音ちゃん?」
そんな時、姫子が部屋に来た・・・これをどれだけ待ち望んでいたか・・・姫子と2人きりになれる瞬間
大丈夫、乙羽には当分部屋に入らないように伝えてある、これからの時間を誰にも邪魔されたくない
「姫子・・・!」
脳裏にマコトと手を繋いでいる姫子を思い出した私は嫉妬を覚えて部屋に入ってきた姫子を思わず抱きしめる
「え・・・ちょ・・・千歌音ちゃん」
突然の出来事に驚いた姫子は慌てて引き離そうとしたが千歌音が強く抱きしめていたために逃れられなかった
これだわ、この温もり・・・これを私だけの物にしたい・・・
女生徒達に囲まれながら姫宮 千歌音は来栖川 姫子と早乙女マコトが並んで登校している姿に目を向ける
マコトが姫子の腕に触れるたび唇を噛み締める、ただそれだけのことなのに嫉妬してしまう自分が嫌になるが
それほどまでに姫子のことを思っているのだ、それは私が女などということは関係ない、姫子に対する想いは女同士などとは関係ない
それを超えるくらい口では言い表せないような物なのだから
無表情は貫いてはいるものの千歌音の瞳には嫉妬心が滲んでいた
姫子が誰かと話しているだけで気になってしまう、それは相手が女だろうが男だろうが
早く姫子と2人だけの時間を作りたい、姫子と2人で色んなことをしたいそれだけなのに
しかし生徒会長という立場上いつも姫子にばかり目を向けられないのも事実
宮様などと呼ばれているが私自身はまったく興味がない、興味があるのは姫子だけ・・・
「来栖川さんは?」
千歌音は乙羽にそう尋ねた、姫宮邸に帰宅していた千歌音は姫子がまだ帰宅してないことに不審を懐いていた
帰りもマコトと一緒なのだろうか?どこかに寄り道でもしているの?生徒会の仕事が早く片付いたので帰宅し姫子を待っていたのだが
気が気でならない、いまどこでなにをしているの?どこにいるの姫子?
その時だった「ただいま」という声が聞こえたのは
それは姫子の声だった、ほんとは飛び出して行きたいのだがメイドもいる上、立場上そういうわけにもいかないのでゆっくりと階段を下って行った


「おかえりなさい、来栖川さん」


冷静さを見失わないように千歌音は声をかけた
「千歌音ちゃん・・・ただいま」
「今日は遅かったわね、どこか読み道?」
「んーと、マコちゃんとちょっと遊んでて・・・」
「そう」
自分でも顔が引きつるのが分かる・・・ただ女友達と遊んだ、されだけのことなのに自然と・・・でもそれを表に出しては駄目、不審がられるし・・・
「あとで部屋に来てくれるかしら」
そう言うを千歌音はメイドに姫子のことを頼むように伝え階段を駆け上がり部屋に戻って行った

姫子を誰にも取られたくない、私だけの物にしたい・・・
それだけが千歌音の願いだった、そのためならばどんな犠牲も・・・
そう千歌音は部屋で思いに耽っていた、もはやいまピアノを弾く気にすらなれない、そんな気分ではない
「千歌音ちゃん?」
そんな時、姫子が部屋に来た・・・これをどれだけ待ち望んでいたか・・・姫子と2人きりになれる瞬間
大丈夫、乙羽には当分部屋に入らないように伝えてある、これからの時間を誰にも邪魔されたくない
「姫子・・・!」
脳裏にマコトと手を繋いでいる姫子を思い出した私は嫉妬を覚えて部屋に入ってきた姫子を思わず抱きしめる
「え・・・ちょ・・・千歌音ちゃん」
突然の出来事に驚いた姫子は慌てて引き離そうとしたが千歌音が強く抱きしめていたために逃れられなかった
これだわ、この温もり・・・これを私だけの物にしたい・・・


千歌音はこの余韻に浸っていた、これよ、この温もり、これをマコトに・・・いや誰にも渡すつもりはない
あの子はどうか知らないけど・・・どちらにしろ姫子に触れる子に対しては嫉妬心しか生まれない
「ど、どうしたの突然・・・今日の千歌音ちゃん変だよ」
抱き締められながら姫子が口にする、変?私はいつもと変わらない、ただ姫子が他の子と手を繋いでるのを思い出してしまうと落ち着けない・・・
ただこうして姫子が胸の中にいるとほっとする、いまは私の姫子・・・マコトにはそういう感情はないのかもしれないけど・・・
そういう意味では千歌音は勝ち誇っていた、私とマコトでは違う、あの子は友達としてしか姫子を見ていないでしょうけど私は・・・
私の嫉妬は少し度が過ぎてるかもしれない、ただ姫子の友達であるマコトに敵対心を持つのはどうかと思う、友達ならば腕を組むこともあるだろうし遊びにも一緒に行くだろう
それは私でも分かってる、でもそれだけ姫子が好き・・・これは束縛に近いかもしれない、でも私は・・・
そして千歌音は姫子の耳元に囁く
「ねえ、姫子・・・これからもここに私と一緒にいてね」
「う、うん・・・」
良かった・・・それだけでも嬉しかった・・・
いまは全て忘れたい、早乙女マコトのことも・・・オロチのことも、そして巫女のことも
ところで姫子は知っているかしら、夜中部屋で姫子が眠りについた頃私が時々姫子の部屋にやって来て頬にキスして行ってること
当然だけど乙羽も知らないこと・・・
ほんとは登校も下校も姫子と一緒に・・・しかし周囲の目もある、姫子に対する女生徒の嫉妬心は強くなるだろう、早乙女マコトと引き離すにはいいことではあるけど・・・
そう思いに耽けていた頃には姫子はもう胸の中にはいなかった
「あのね・・・千歌音ちゃんが私のこと大切に想ってくれてるのは素直に嬉しいの、でも千歌音ちゃんにはソウマ君がいるし・・・」
大神 ソウマ・・・誰がそんな噂をしているのだろう、私と彼はなんの関係もないのに・・・いえ、関係ないどころか私の眼中にすらない、はっきり言ってしまえば姫子以外の人に対しては何の感情もわかないのに・・・
「あんな者皆が勝手に作った根も葉もないただの噂よ、私が好きなのは・・・」
それ以上は言えなかった・・・その言葉の先は姫子が私の部屋を出て行くまで言えなかった
そう乙羽の「お嬢さま・・・夕食のご用意が出来ました」という声が聞こえた後も

数日後の学園下校途中のこと、私は生徒会の仕事が早く終わったこともありこっそり姫子とマコトの後をつけることにした
いままでは2人のことなど関係ないように姫子に装ってきたがたまにはいいだろう・・・
あちこちから「宮さまお気をつけて」などという声に笑顔を振りまく真似をしながらこっそりと姫子のマコトの後を追う
普通に一緒に帰っているだけなのかもしれないけど私は気になった
「姫子・・・」
そう呟くと千歌音は後を追うのだった

こっそり姫子とマコトの後をつける
はたから見れば女生徒2人が仲良く下校しているようにしか見えないだろう
私もそれくらいなら我慢できるしどうということはないけど・・・今までもそうだったし
今まで千歌音は姫子と早乙女真琴(肝心な所は漢字で)の関係について当初は気にしなかった、姫子にも友達は必要だろうし、学園内では関係と隠している状態なので遠くから見守るようにしていた
姫子に学園内で女友達が出来たことは私自身も本当に嬉しいことだった
でも・・・それが友達から親友に変わって行くにつれ、気になり始めた、姫子と一緒に姫宮邸で暮らすようになると姫子を独り占めしたい心が大きくなった
そしてついに私の中でマコトに対して自然と嫉妬心が芽生えて行くようになっていった
当然だけど彼女にしてみたらまさか宮様から嫉妬されてるなんて思いもしないだろう
千歌音が心配していたようなことはなにもなかった、姫子とマコトは普通に話しながら下校しているだけだった
マコトと話しているとき姫子が楽しそうな顔をしているのを見たときは複雑な気持ちにはなったが
ただ・・・以前寮生だった姫子がどんな暮らしだったか気になっていた、マコトと同じルームメイトだったとしたらどんなことをしていたの?
考えるのも嫌になるが姫子とたまに一緒に寝たりしていたのだろうか?だとしたら・・・
「・・・!」
私は自然に怒りの形相になるのを必死に抑えた・・・「ふう・・・」
我慢ならなかった、一時期とはいえ姫子が私の物にならなかったことに対して
そんなことを考えていると2人は別れた
「されじゃあまたねマコちゃん」という声を聞くと同時に千歌音は隠れた、尾行しているということを姫子に見つかると変に思われるだろう
ところでマコトは寮が無くなったいま何処で暮らしているのかしら、あの女のことなんて気にしたくもないけど・・・
「関係ないわね・・・」
マコトの後姿を睨みつけると千歌音は姫子を追って姫宮邸に向かった
寮の頃のことを聞かなくては、でも突然聞くのは不自然だわ、何かの話を持ち出して自然と寮の話に持ち込まないと

姫宮邸に着いた千歌音は早速姫子を部屋に呼び出した
「千歌音ちゃん・・・?」
「入って」
私はいつも冷静を装って無表情でゆっくりと語り始めた

「え?寮の頃・・・?」
そう、それが気になって仕方なかった、これだけは聞いておきたかったの、以前からね、貴女のとこはなんでも知っておきたいのよ姫子・・・
質問する立場にたっては怪しまれると思い、静かに聞く立場になってゆっくりと寮の話を聞いていた
女同士ということでマコトと一緒に寝たこともあったということも、あの子が良くしてくれたということも
優しい顔で聞いていたが嫉妬の憎悪が深まっていることに姫子は気付いていなさそうだった、そして私自身はっきりしたわ、早乙女真琴に対して完全に嫉妬していることに
今まで恥ずかしく頭のどこかに隠していたがこの時完全に気付いたの、今までまだ私が女ということがどこかに頭をよぎっていたのね・・・強がっても分かってたことなのに


悲しくもあり寂しくもあり・・・表情に作り笑顔を少し混ぜながら小さな声を出した
「そう・・・早乙女さんと一緒に寝ていたの・・・良かったわね、楽しかったでしょうね・・・」
その表情を見た姫子が口に手をあて慌てたように声を出す
「ちょっと・・・変な想像しないでね!私マコちゃんと同じベッドで寝てはいたけど・・・それだけだよ!・・・まあ、たまに肩を抱いてくれたことはあるけど・・・・」
違うわ姫子・・・貴女が他の人と寝ていたって聞いた時点で私・・・最も貴女は私の考えなんて知らないでしょうけど、私が女だからってだけで、私の気持ちなんて知らないでしょうね
「え、もしかして・・・千歌音ちゃん私とマコちゃんのこと妬いてるの?」
私はその言葉に戸惑いながらも悲しい表情で下を向きながら小さく口を開いた
「・・・もしそうだと言ったら?」
「え・・・少し嬉しい、千歌音ちゃんがそこまで私のこと心配してくれるなんて」
そうじゃない、そうじゃないのよ姫子・・・私が嫉妬してるのは友達としてからじゃなく・・・
小さくため息をついた千歌音は姫子と目線を逸らして口を開く
「姫子、私のことどう思う?」
「どうって・・・千歌音ちゃんは綺麗だし成績優秀だしなんでも出来て人気者で・・・」
「違うわ、そうじゃなくて・・・・・・」
「もう意味が分からないよ!最近千歌音ちゃんほんと変だよ!」
千歌音がはっきりしないため姫子も流石にイライラしだしたようだ
この最言うわ、姫子の気持ちを確かめたい
「姫子なら正直に答えて・・・私のこと好き?」
「え・・・?突然なに?」
きょとんとする姫子、構わず千歌音は言う
「いいから答えて・・・どうなの姫子?」
姫子は少し考えたあと静かに答えた・・・
「え・・・うん、千歌音ちゃんのことは好きだよ、大切な友達だもん」
友達として好き・・・か、でも仕方ないわね、私の気持ちなんて分からないわよね・・・少しだけ、それは難しいことではあるけど・・・少しづつ歩んで行くしかないか・・・
「そう・・・ありがとう、もう行っていいわ」
私は姫子に優しく微笑んだ、偽りの笑顔だけれど・・・
「う・・・うん、千歌音ちゃんそれじゃあまたね」
姫子が後姿を見せたとき、千歌音はなぜか早乙女マコトが頭に浮かんだ、姫子は寮でマコトと・・・姫子がマコトに取られる・・・頭が混乱した私は完全に我を忘れてしまう・・・
出て行こうとした姫子の手を取り強引に床に押し倒す
「きゃ、やだ千歌音ちゃん!?」
突然の出来事に動揺を隠せない姫子、抵抗するが女同士とはいえいかんせん力の差がある、姫子の腕の力など対したことはない、押し倒した私は姫子の首筋にキスする
「姫子・・・好きよ」
言葉が勝手に出る、そして姫子の唇に自分の唇を押し付ける、私なんでこんなことしてるのかしら・・・そんなことを思いながら私は・・・
でも姫子を私の物にしたい、いまはその一心だけだった・・・
姫子がショックで気を失ってからも私は姫子を誰にも渡したくない心でいっぱいだった
もしかしたら今の出来事は忘れてるかもしれない・・・そんな期待感すら頭にはなかった・・・

あの後我に返った千歌音は気を失った姫子を乙羽に「話が長くて眠ったみたい」と伝え任せた
「乙羽さん、来栖川さんをお願いね」
「はい、あの・・・お嬢様・・・差し出がましいことをお聞きしますが・・・」
追求する乙羽に静かに言い放った「・・・乙羽さん、聞こえなかったかしら?」
静かな口調だけに返って迫力がある、その言葉に驚いた乙羽は深々を頭を下げた
「は・・・申し訳ありませんでした!」
慌てて姫子を部屋に連れて行く乙羽を見送ると千歌音はため息をついた
姫子あのまま覚えてなければいいけど・・・

「お嬢さま、来栖川さまが目を覚まされました」
「そう・・・ありがとう」
そう言うと千歌音は乙羽と使用人のメイド達に一日分の急用と同時に外出を申しつけ、頭を下げる乙羽を尻目に姫子の部屋に向かった

「ん・・・あ、千歌音ちゃん」
「姫子・・・気がついた?」
姫子の部屋、姫宮邸には完全に2人だけだった、今日は私と姫子だけ、夕食は昨日の残りでいいはず、いざとなれば私が作るわ
「え・・・私、どうして」
「途中で眠っちゃったみたいね」
優しい笑顔で姫子の顔を覗き込む
「うーん・・・なんか嫌なことがあったような気がするけどよく覚えてない」
そう、良かったわ、忘れてくれていて、あの時は私も乱暴だったし・・・それに私どうかしてた・・・寮生活のこと聞いて苛立っていたことは確かね
「ねえ、姫子・・・今日は一緒に寝ない?」
「え・・・でも千歌音ちゃんに迷惑かけないかな・・・?」
迷惑?私が一番望んでいることなのに
「私は大丈夫よ、たまにはいいでしょ?」
優しい笑顔を振りまく、本心はマコトのことが頭に浮かんだけど、早乙女さんと姫子が寝ていたなんて、姫子の温もりをあの子が感じていたんて・・・姫子を独り占めしていたなんて、私は顔には出さずに改めて苛立ちを覚えた
早乙女真琴自身は千歌音に対しては宮様として・・・同じ女として憧れているらしい・・・容姿、頭脳、スポーツなど色んな面で目標にしているそうだ、でも私にとっては恋敵でしかない、早乙女真琴に対しては完全に嫉妬している、姫子と寝ていた、姫子を抱いて寝ていた
それだけは間違っていないのだから、たとえ大切な親友としての行動だとしても・・・これは逆恨みかもしれないけど、それでも私は・・・
今日こそは姫子に伝えなければいけない、私の本当の気持ちを、貴女を好きだってことを、友達としてじゃなく女として好きだということを言わなければならない、でもそれは嫉妬心からの行動ということは隠せなかった
姫子は知らないだろう、私が夜どんな行動をするか、知りもしないだろう・・・

姫宮邸の夜、やはり乙羽もメイド達もいない姫宮邸は静かなものだ、その上暗いので少し怖い感じもする
それにしても今日は最高の夜、姫子と完全な2人きり、その上一緒に寝るなんて、これが私の望んだこと・・・
入浴後、千歌音の部屋に姫子もやってきた、千歌音は先に入浴をすませ長い黒髪を乾かしながらネグリジェ姿で待っていた、その綺麗さに姫子はみとれてしまう(千歌音ちゃんいつも綺麗だけど・・・今日は特別綺麗、でもほんとうにいいのかな)
でもそれ以上にみとれたのは千歌音だった
姫子のパジャマ姿だった、千歌音にこの姿をまともに見せたことはなく赤面していた、いままでパジャマ姿を見せたことがあるのは寮室で同じだったマコトだけ、姫子・・・可愛い・・・とても似合ってるわよ姫子、このまま抱きしめたいくらい・・・
姫子は少し固まった、部屋のベッドには大きなシーツ一枚と枕が1つしかない、ここで一緒に寝るのかな・・・姫子は戸惑った
いくら女同士とはいえ・・・寮室でマコトと一緒に寝ることはあったがそのときは枕は2つだったし、もう少し離れていた、これじゃあほんとに・・・
そして姫子はベッドに乗るのを迷い千歌音に言った
「あの千歌音ちゃん、やっぱりいいよ、私1人で寝るから」
「何言ってるの姫子、今日は一緒に寝るって約束のはずよ、それとも・・・私とじゃ嫌?」
「え、そんな・・嫌ってわけじゃないけど・・・枕1つしかないし、千歌音ちゃんのベッドでも少し狭くないかな?」
「大丈夫よ、いいから入ってきて」
「う・・・うん」
戸惑いながらも姫子はシーツの中に入った
早乙女真琴ともこういうふうに寝ていたのだろうか?こうやって姫子を抱きながら寝て・・・
「マコちゃんとはね、寮室で一緒に寝たことあったんだけど・・・こういうのは初めて」
そうなの・・・でもマコトは毎日ように姫子とこういうふうに暮らしてきたんだわ、姫子の体を毎日・・・大丈夫、あの子との時間を忘れさせてあげるわ
「姫子・・・」
私は自然と体を姫子に寄せつけた「え・・・ちょっと千歌音ちゃん?」
そして優しく抱きしめながら姫子の胸に手をやる
「や・・・ちょっと・・・やめて千歌音ちゃん」
予想しなかった事態に動揺しあわてて振りほどこうと姫子が抵抗したが千歌音にがっちり抑えられているため逃れられなかった
「千歌音ちゃんやめて・・・私達女同士だしこんなの・・・」
そして強引に姫子を振り向かせると首筋にキスしながら耳元で囁いた
「姫子・・・好き・・・好きよ、大好き」
「千歌音ちゃん・・・」
この夜で私の気持ちを姫子に分かってもらうの・・・それが私の望みなの・・・好きよ姫子、明日には乙羽も帰ってくる、そんなに幸せは続かないだろうから今日の内に精一杯貴女の温もりも感じていたいの・・・
そう想いにふけながら声を上げることすら出来ないほど絶句している姫子の唇に自分の唇を強く押し付けた
姫子の唇柔らかくて甘いわ・・・

姫子の唇・・・ほんと柔らかくて甘いわね・・・
姫子の唇の味を再び確かめるとパジャマのボタンを外し胸に顔をうずめながら何度も呟いた
「好きよ姫子、私の姫子・・・」
「ち・・・千歌音ちゃん・・・」
姫子の消え去りそうなくらい小さな声、千歌音ちゃんなんでこんなこと、私・・・夢でも見てるのかな
千歌音に強く抱きしめられまったく身動きが取れない・・・夢なら覚めて欲しい、そう思う姫子だった
信じられない、だって千歌音ちゃんは凄く綺麗で清楚で頭も良くて・・・なんでもできて、学園の皆には宮様って呼ばれるほどの人気で・・・
私、千歌音ちゃんと友達でいられていままで幸せだとずっと思ってきた、ほんとは私なんかが話していい人じゃないかもしれないけど・・・
それなのにこんな・・・こんなことって・・・
「や・・・やめて千歌音ちゃ・・・んん・・・」
姫子の言葉を遮るように唇を重ねる、ほんとに姫子の唇って凄く甘いのね・・・
そして千歌音が首筋にキスしようとした瞬間だった
「や・・・こんなのやだよう!」
姫子は千歌音の隙を突くと転げるようにベッドから降り、逃げるように部屋を出ようとした
「姫子!」
しかし姫子の足は遅い、千歌音に出口付近で簡単に捕まると背後から抱き締められる
「は、離してよ!千歌音ちゃん!私部屋に戻るの!」
「いいえ離さないわ・・・姫子どこに行くの?今夜は一緒に寝るって約束したでしょ・・・?」
「だ・・・だって・・・千歌音ちゃん嫌だよ!いきなりあんなこと・・・私達女同士なのにあんな・・・」
私は暴れる姫子を強く抱き締めて離さなかった、最も部屋を出たとしても邸には今夜だけは誰もいないし門には鍵を掛けてある・・・
「姫子・・・私ね、貴女が好きなの、私達は巫女に選ばれた運命、そう、それはずっと前から続いていたこと、でも私はそんな運命関係なく貴女自身が好きなのよ」
「千歌音ちゃん・・・」
私は姫子を抱き起こし優しく微笑むと告げた「姫子、私のこの気持ち分かってくれる?」
「そ、そんなこと・・・突然言われても困るよ・・・私は千歌音ちゃんのこと大切な友達だって思ってるの、それに私達女同士だしこんな・・・」
「ごめんなさいね姫子・・・私ね、姫子を早乙女さんに奪われるのが怖くて、姫子が早乙女さんと寮室で寝てたって聞いて、私嫉妬してこんなこと・・・」
姫子は驚いたような顔を見せたが少し考えると微笑んで告げた
「千歌音ちゃん、あのね・・・私にとってはマコちゃんも千歌音ちゃんも大切な友達だよ、いままでもこれからもずっと・・・かけがえのない人だよ」
「でも私の好きって気持ちは分かったでしょ?ああいうことなの・・・友達としてじゃなく女として姫子が好きなのよ・・・」
「私・・・その・・・私は千歌音ちゃんのこと友達だって思ってるから・・・でもありがとうね千歌音ちゃん、私のことそんな風に思ってくれて、それだけでも嬉しいな」
それだけでいまは十分だわ、私の気持ちに応えてくれたかどうかは分からないけど・・・
姫子の笑顔に見とれてしまう、可愛くて・・・姫子ってほんとに可愛い・・・
「さ、姫子風邪引くわ、ベッドに戻りましょう・・・もう今日はあんなことしないから・・・」
「う・・・うん」

姫子を寝たあと私は呟いた「貴女が私の気持ちに応えてくれるまでまで私は・・・」
ずっと一緒にいたい、乙羽達も永遠にいなくなってくれたら・・・ほんとはオロチなんて関係ない場所に2人でずっと暮らしたい・・・
考えてた頃には時計も12時を回ってたころだった、そろそろ眠くなってきたわね、姫子に軽くキスすると私は眠りについた、これからも姫子と一緒に・・・そう願いながら


幸せな一夜が明けた朝「姫子、朝よ」
「ん・・・うーと・・・千歌音ちゃん?」
「ほらほら、いつまで寝ぼけるつもり?起きて、登校するわよ」
姫子の寝顔はとっても可愛い、少し見とれていた千歌音だが慌てて起こす
「あ、今日は帰ったら巫女服に着替えてね、社に行って儀式に望まないと、失敗しても私がいるから大丈夫よ」
「うん、千歌音ちゃんに迷惑かけるかも知れないけど頑張ってみる」
「月の巫女は太陽の巫女を守る・・・それだけではないけれど・・・姫子、貴女は私が守るわ、それだけは忘れないでね」

朝食を取り門の鍵を開け姫子を先に行かせる、もう姫子が姫宮邸に居候していることは学園内の誰もが知っていること
いつも通り待ち合わせている早乙女真琴と一緒に登校している姫子、姫子が他の子と一緒に登校だなんて、ほぼ毎日だが少し嫉妬心が滲む、しかし姫子と千歌音が一緒に登校していると他の女生徒からの姫子に対する嫉妬の目が大きい
姫子と一緒に登校を望んでいる千歌音だがこればかりはどうしようもなかった
「宮様、ごきげんよう」「宮様、朝からお会いできるなんて光栄ですわ」
今日も宮様は大人気、登校していると色んな声が飛ぶ、作り笑顔を振り撒くと先に進んだ、貴女達がいるから私と姫子は・・・

「あ・・・!」
学園内での出来事だった、休み時間、姫子に対してどこからともなく水がかけられたのだった
「あら、どうなさったの?「でもいい気味だわ」「宮様に馴れ馴れしく接した罰よ」「あの子生意気よ」
女生徒からの心無い声が飛ぶ
「姫子!」
生徒会室から気付いた私はつい宮様という立場を忘れ姫子に駆け寄った、先日姫子が階段から落とされたときは立場を考え飛び出したい気持ちを抑えたが、今回は冷静さに欠け我慢できなかった
「宮様だわ」「どうしてあんな子に」「最近の宮様あの子に執着しすぎよ」周りからの声には一切無視する
「ひ・・・来栖川さん、大丈夫?」
「は、はいありがとうございます」
そう、学園内ではお互い他人行儀で接するしかない、これも姫子の為・・・
「あ、マコちゃん・・・」
「姫子!大丈夫?あ・・・宮様」
それに嫉妬したこともあるが遠くから駆け寄ってきた早乙女真琴に対して千歌音はキッとはっきり睨んだ
それに戸惑うマコト、ついでに大神ソウマの教室の方向も睨む
この役立たず共・・・この人達に姫子は任せておけないわね、やっぱり姫子は私が・・・
そしてマコトに無表情になるとつい声に出す「貴女・・・来栖川さんのお友達よね?しっかり見ていないといけないんではなくて?」
「あ・・・す、すみません」
「ち、千歌音ちゃんやめて、私のことはいいから」
消え去りそうなくらい小さな声を出す姫子、周りには聞こえてないようだ
ふう・・・と小さなため息をつくと姫子とマコトに「今度から気をつけてね、貴女、早乙女さんだったかしら?来栖川さんを拭いてあげて」と声をかけ去って行った
本当は私が拭いてあげたかったけど・・・
「流石宮様だわ」「あんな子でも助けるなんて」周りからの黄色い声は一切無視した
千歌音は気付いていた、遠くから姫子の濡れた姿に笑みをこぼして眺めていた女生徒数人を・・・・

秘密の花園で姫子との楽しい昼食を終えた私は午後の授業を全て終えると放課後ある場所に向かった
大丈夫、姫子との儀式の時間には戻るわ
そう考えながら薔薇の園に向かった、今頃の時間ならあの三人は薔薇の園にいるはずだわ・・・
予想通りだった、イズミ達の姿を見かけると真っ直ぐと三人の下に歩み寄る、イズミは驚いたような様子で慌てた声をかけてきた
「あら・・・宮様、こんなお時間にどうなさいました?私などに声をかけてくださるなんて大変光栄ですわ」
私は怒りを抑えると優しい笑顔で声をかけた
「貴女達・・・ちょっとお時間よろしいかしら?」


薔薇の園が静寂に包まれる、私は三人にすっと近寄った
「え・・・宮様・・・私達に何か御用でしょうか?」
私は怒りを必死に抑えた、冷静に勤めないと、一応宮様という立場・・・
「ええ・・・たいした用じゃないのだけれど・・・貴女達に少し聞きたいことがあるの」
「え、私達にですか?」
「ええ・・・貴女達今日の午前中の休み時間・・・来栖川さんに何かなさらなかったかしら?」
イズミの顔色から完全に血の気が引いた、突然の千歌音の言葉に驚きを隠せない様子
「そういえば以前もあんなことあったわよね?あの時も貴女達の姿を見かけたのだけれど・・・どういうことかしら?」
「お・・・お言葉ですが宮様、私達はそんなことは・・・」
「そう・・・」
「は・・・はい!そんなこと・・・偶然ですわ」
イズミは千歌音に完全に怯えていた、こうやって詰め寄られていることに・・・
「そうかしら・・・私には貴女達がやったようにしか見えないのだけれど・・・」
「そ、そんな宮様・・・」
彼女達が姫子をいじめていることは知っていたがいままで黙っていた、立場上もあったし・・・
「ま・・・誠に申し訳ありませんが宮様の勘違いではないかと、それにあんな子・・・宮様が庇う必要は・・・」
「あんな子・・・?」
「す、すみません・・・でも宮様最近あの子にばっかり構ってらっしゃるから私達・・・」「そうです、宮様最近あの子にばっかし」
貴女達なんか最初からどうでもいいのだけれど。。。。
「はっきり言わせていただきます、なんで宮様があそこまであの子に関心を持つのか私達には理解しがたい次第で・・・」
その瞬間千歌音の作り笑顔が消えた、顔を下に一瞬向ける・・・
「・・・なんですって・・・」そう静かに告げると顔を上げ冷たい表情で睨みつけた
イズミ達の表情が一気に凍り付く
「私に意見するなんて・・・イズミさん、貴女も随分と偉くなったものね」
もちろん宮様という立場に興味はないのでこの言葉は半分嘘だがイズミには効き目抜群のようだ
「え・・・いえ、私は宮様をあの子に取られるのが嫌で・・・」
声が消え去りそうになる、ここまで姫子を侮辱されたら・・・
これはオロチ以外の人には使いたくはないのだけれど・・・もう私は静止できなかった、バックの中身の弓に手をやった
しかしその瞬間だった
「あの・・・宮様!」
女生徒数人が飛び出して来た、私は慌てて弓から手を離す、見られてはいけないもの・・・
「貴女達は・・・?」
「宮様・・・私は二年の秋葉といいます、以後お見知りお気を・・・」
その中でリーダー格のような落ち着いたような感じの女の子が前に出る「あの人達よ」「そうよ私見てたもの」
周りの女の子がイズミ達を指差していた
「私達、イズミさん達数人が来栖川さんに向かって2階から水をかけるの見てたんです」
千歌音は少し驚いたが静かに微笑んだ「貴女達・・・それは本当かしら」
「な・・・ちょっと、貴女達いいがかりはやめてくださらない!?」
慌てたようにイズミ達が駆け寄ってきた
「宮様・・・この子達私達をはめようと・・・」
私は冷たくイズミを睨んだ、イズミは千歌音の瞳に恐怖を感じている様子だ、千歌音は超がつくほどの美人で成績優秀の上、スポーツ万能・・・
宮様のことは乙橘学園全ての生徒が知っていることである、そして・・・怒ると非常に怖いということも・・・
「ち・・・違うんです宮様!・・・これは・・・その」
「これに懲りたら来栖川さんに近づくのはおやめなさい、分かった?」
「は・・・はい」
私は号泣しているイズミ達を冷たく睨むと秋葉に優しく微笑み学園を去って行った
姫子の所に行かないと、姫子・・・早乙女さんと寄り道なんかしないわよね・・・?私の姫子・・・


そうだわ・・・慌てて薔薇の園に戻ると号泣しているイズミに近づく
周りの女生徒を気にしながら声をかけた
「イズミさん」
「あ・・・み・・・宮様」
優しく微笑みハンカチを差し出す「ほら、拭いて」
「宮様・・・そんな・・・」
「拭いてあげるわ」
「そんな・・・宮様私などに・・・」
涙を拭くしぐさでイズミに急接近すると急に笑顔を消した、凍りついた表情のイズミに冷たい視線を浴びせ周りに聞こえないように静かに呟いた
「1つ忠告しておくけど、今度来栖川さんに何かしたら・・・私本気に怒るわよ、覚えておいて・・・それから・・・もう私に馴れ馴れしくしないで・・・!」
イズミに大粒の涙が溢れているのを見届けると鋭く睨み付け千歌音は薔薇の園を早々と立ち去った、姫子を悲しませる人は私が絶対許さない・・・

「姫宮・・・いや、ここでは宮様かな?」
学園内で大神ソウマに話しかけられる、この男はあまり好きじゃない・・・なんだかんだ言って結局はオロチ・・・
「どっちでもいいわ、何か用?」
「来栖川知らないか?」
「知らないわ、いつもあの子といるわけじゃないし・・・」
「そうか、最近来栖川・・・俺に冷たい気がするんだ」
「そう・・・嫌われたんじゃないかしら?」
あえて皮肉めいたことを言う、オロチのくせに・・・
「それより貴方も自分の立場を考えなさい、ここでは姫子と慣れ慣れしくしては駄目よ」
そう告げると足早に去って行った。

「お帰りなさいませ、お嬢様」姫宮邸にて乙羽と会う、そう・・・今日からはまたお手伝い共がいる・・・
「私・・・申し訳ありません、急用とはいえお嬢様の下を離れるなんて・・・一生の恥にございます」
乙羽が大きく頭を下げる「乙羽さん・・・貴女がいなくて寂しかったわ」昨日は姫子と2人だけで幸せだったわ
「これからも・・・姫宮邸をよろしくお願いするわね」ずっと帰ってこなければよかったのに
「お・・お嬢様・・・この乙羽そのようなお言葉を頂いて・・・幸せでございます!これからもよろしくお願いします」

「お嬢様・・・そのようなお姿でどちらに・・・?」
巫女服に着替えた私に乙羽が聞いてきた
「ごめんなさいね・・・いまは言えないけど・・・すぐ戻るわ、乙羽さん・・・私が留守の間は姫宮邸をお願いするわね」
「はい、お嬢様、お気をつけて行ってらっしゃいませ」
「ええ・・・所で来栖川さんはどうなさっのかしら」
「報告遅れまして申し訳ありません、来栖川様も先程お嬢様と似た格好でお出かけなさいました・・・」
「そう・・・ありがとう」
乙羽に笑顔を振りまくと、私は姫子がいる社に向かった
「今日は何かお祭りかしら・・・?」乙羽の独り言には聞こえないように微笑むと先に進んだ

「千歌音の動揺」~それは嫉妬~ その2

最終更新:2007年05月24日 18:56
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