「や…っ、やだ…!」
そう抗議する千歌音を姫子は無理矢理ベッドに押し倒し、投げ出された手の首を押さえつけた。
しかし力は姫子よりも体を鍛えている千歌音の方が強い。だから姫子は抵抗をされる前に千歌音の首筋に顔を埋め、ぺろりと舐めた。
「ひ…っ!」
千歌音の体が僅かに跳ねる。姫子は舌で筋をなぞり、やがて胸の上で止まった。
そこにあるリボンの端を口で挟み、そのまま引っ張るとリボンはしゅるりと力弱く解けた。
姫子はリボンを銜えたまま、怯える千歌音を見るとくすりと笑い、そのリボンで千歌音の腕を頭の上で縛り上げる。
「なっ…!」
「千歌音ちゃん、大人しくしてね」
千歌音は姫子の行動の意図がわからなかった。それどころか一番愛おしい存在であるはずの彼女に恐怖すら感じている。
彼女の表情は笑顔なのだが、目が、笑っていない。
「ん…、ひぁっ…」
姫子は千歌音の服を開かせると鼻先で下着をずらし、胸の先端に吸い付いた。
舌で転がしながら右手はもう片方の先端を弄り、左手は脚の付け根の辺りを絶え間なく撫でている。
その左手はじわじわと秘部へ近づいていく。そしてついに辿り着き、指で秘部をショーツの上から強く押す。
すると千歌音の身体はびくん、と今までより大きい反応をみせた。
「千歌音ちゃんいつもより敏感だね…。もしかして縛られると感じちゃうの?」
「ち、違う!ちが……ふあぁっ」
姫子の指がショーツを避け、直接秘部に触れた。
「嘘。だって千歌音ちゃんのここ、もうこんなにとろとろだもん」
「ん…くっ……やぁっ!」
恥ずかしかった。姫子の言うとおり少し触れられただけでいやらしい液体が出てくるのが千歌音自信にもわかるからだ。
恥ずかしさの余り、ぎゅっと目を閉じて顔を背けた。目を閉じた時に、溜まっていた涙が流れる。
―――可愛い。
両手を拘束されロクな抵抗も出来ずただただ姫子の愛撫に喘ぐ事しかできない千歌音に、姫子は欲情していた。
多分千歌音は何故姫子がこんな事をするのかわかっていない。けどわからなくてもいい。
どちらにしろ千歌音の痴態を見るための口実にしかならないのだから。
「千歌音ちゃんすごく可愛い…」
「ふぇ…、んあぁっ…!ひあぁっ!」
姫子の声を千歌音が認識するより早く姫子は指を増やし千歌音の中で激しく暴れさせる。
その度にくちゅくちゅと卑猥な水音が響く。
「ねぇ、聞こえる?千歌音ちゃんの音だよ?」
「いや…っ!そんなこと、言わな……んんっ!くっ、あぁん!」