姫子が千歌音と楽しそうに話してると真琴は胸が痛くなる。
薔薇の園内で偶然見た、姫子と千歌音の甘い口付けを…。
それを見た瞬間真琴に邪険な心が浮かび上がった。
知っている、私は知っている…私が眠ったあと姫子が…。
千歌音との写真を見ているのを…そして一人で呟いてるのを。
「愛してるよ…千歌音ちゃん」私の前では宮様と呼んでる癖に。不愉快だ。
そんなある夜。眠りにつこうとした姫子を呼び止める。
「あのさ、姫子…こっちこない?」
「え?」
「たまにはいいじゃん、ね?」
最近姫子が自分に懐かない、いまの姫子はあの人しか頭にない。
「あ…う、うん…」
その時までは正気を保てた…でも、姫子を見た瞬間…私は…。
こっちのベッドに入ってきた姫子を欲望の眼差しで見つめる真琴。
姫子の体全体、パジャマの裾から見える隙間を見渡す。
「マコちゃん?」
真琴は灯を消すと姫子を逃がさないように強い力で抱きしめた。
「きゃっ」
そのまま覆いかぶさると抵抗したきた姫子の両腕をシーツへ押し付ける。
普段から筋トレで鍛えている真琴と非力な姫子では力に差があるし、体の出来が違う。
「好きだよ…姫子」
押さえられ身動きの取れない姫子。
そして真琴は無防備な姫子の唇に顔を近づけていく。
そのまま触れるのに時間はかからなかった。
「や、やめてマコちゃ……んっ!」
声を強引に封じるとうに唇で唇を塞ぐ。
「ん……はぁ……」
「ちゅ……んふ…はぁ…はぁ…」
端と端までしっかりと塞ぎ、言葉を一切発させない、息をさせない。
姫子にとっては初めて千歌音以外の人と交わしたキス、それも強引気味に奪われた。
押さえられた手から逃れようと必死に抵抗する姫子の両腕、足をばたつかせ暴れる姫子の両足。
その行為すら真琴にとっては快感で快く刺激的だ。
そして、真琴の手は姫子の着ているパジャマのボタンに触れた。姫子の抵抗など右手一本だけで十分。
「ん~んん~っ!!」
「ちゅ…ふふ、無駄だぞ姫子…寮長の見回りは終わったし騒いでも誰にも聞こえない」
真琴がパジャマのボタンを一つづつ外す度に姫子の瞳から涙が流れ始めた。
「なに泣いてるんだ姫子?こういうこと宮様ともやってるんだろ?」
慌てて涙目でぶんぶんと首を振る姫子。
「ほら、取れた」
ボタンを全て外すと姫子のパジャマを脱がす、するとキャミソールが露になる。
構わず下着の上から真琴は姫子の乳房を揉み始めた。
「や、やだっ、マコちゃんやめ……ん」
乳房を揉む手はそのままに再び姫子にキスした。
「んふ…ちゅ…んふふ…ふんっ」
姫子の唇は甘い、とても甘い…蜜のように甘い…。
こんな唇を千歌音は…羨ましすぎる。
「んん~っ!!!」
姫子の悲鳴を物ともせず真琴は揉みしだく、そして「カサッ」とキャミソールと取り除く。
「んんっ!!」
二つの生果実が真琴の前で露になった。姫子が瞳から大粒の涙を流すが気にしない。
容赦なく乳首に噛み付く、これは自分の物だと言うかのように。
「ちゅる…ぺちゃ、ぺちゃ…はあ……はあ…」
何度も嘗め回すと…今度は姫子のズボンに手をかけた。
「んん~っ!!」
姫子の悲鳴を塞いで一つの小さな下着に触る、そのままショーツに手をかけ…。
「はっ!!!」
真琴は正気に戻る…欲望の目から普通の目へ…目の前で怯える姫子を見ると。
「ご、ごめんな姫子…私どうかしてたわ…」同じように真琴も泣き出した。