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二人の夏旅行 ◆M2vRopp80w氏

神無月の巫女 エロ総合投下もの

二人の夏旅行 ◆M2vRopp80w氏

 

真夏の日差しが降り注ぐ道を一台のリムジンが走る。
姫子が車の窓から外を見るとそこには、どこまでも続く澄みきった青く広い空と海が広がっていた。
「うわぁ…見て千歌音ちゃん!海だよ。」
久しぶりに見た海に感動する姫子。
(やっぱり誘ってよかった…)
嬉しそうな姫子の顔を見て千歌音は微笑む。
あのデートのお返しに、千歌音は姫子を姫宮家の別荘へ誘った。
別荘は天火明村から大分離れた県外にある。
長い車の旅も終えて、リムジンから降りると目の前にはまるでちょっとしたホテルのような建物がそびえ立っていた。
「さぁ、ついたわ。ここが姫宮家の別荘よ。」
(こ、これ別荘なの…まるでホテルみたい…)
姫宮邸ほどではないが、姫子が想像していた別荘をはるかに上回っていた。
姫子が呆然として別荘を見上げていると中から数人のメイド達が出迎えてくれた。
実は本当は乙羽も来る予定だったのだが、千歌音が離れた姫宮邸からメイド長である自分まで離れる訳には行かなかったらしい。
姫子も一緒に別荘へ行くと言った時は、殺気らしきものを感じたが…。
二人は中に入り広間のソファーに座り、一息つく事に。
冷たいアイスティーを飲みながら、今後の予定を話す。
「しばらく休んだら何しましょうか?ここはすぐ近くに海があるし、山までほんの少し歩けば滝とか川もあるのよ。」
「…う~ん。じゃあ、せっかくだし海へ行きたいな。」
「ふふっ…姫子、ずっと車の中で海を見ていたものね。」
「だって久しぶりなんだもん。」
クスクスと笑う千歌音に姫子は恥ずかしそうにそう言った。
「そうね、私も久しぶりにここの海が見たいし…海水浴でもしようかしら。」

「千歌音ちゃーん。早く早く!」
ピンクの水着の上に白いパーカーを着た姫子が、浜辺で千歌音を手招きする。
目の前に広がる真っ白な砂浜に青い海が姫子を興奮させた。
まるで子供の頃に戻ったように。
遠くから水色の水着をまとった千歌音が姫子の下に走って来る。
「姫子ったら早いんだもの。」
ちょっと置いていかれた千歌音は苦笑いしながらやって来た。
「あ…ご、ごめんね。つい…」
「ふふっ、いいのよ。姫子が喜んでくれたなら。」
「………」
「姫子?」

                  
千歌音が姫子を見上げてると、なんだかぼうっとした顔で姫子が千歌音を見つめていた。
「どうしたの姫子?」
「えっ、あ…ううん、何でもないの!」
姫子は顔を赤らめ両手を振った。
(千歌音ちゃん、水着姿も素敵なんだもん…見とれちゃうよ)

プライベートビーチで、2人きりの時間を満喫する姫子と千歌音。
海で泳いだり、パラソルの下で寝そべって日光浴も楽しんだ。
「千歌音ちゃん」
「?」
姫子の声に振り向くと、カシャッと姫子がカメラで千歌音を撮った。
「きっと綺麗に撮れてるよ」
「もう、さっきから姫子ったら私ばかり撮ってない?」
ぷくっと頬を膨らませ、反論する千歌音。
姫子はカメラを置いて千歌音の下へ駆けてくる。
「だって水着姿の千歌音ちゃんなんてめったに見れないもん。この際に撮って置かないとね。」
「も、もう…っ!」
恥ずかしげもなくそんな事を言ってくる姫子に、照れた千歌音は海水をピシャッとかけた。
「きゃっ…やったね、千歌音ちゃん!」
姫子も千歌音に負けずにかける。
二人ではしゃぎ、海水をかけ合っていると突然波が千歌音の足をさらった。
「きゃっ…!」
「千歌音ちゃん…危ない!」
バランスを崩した千歌音を姫子がとっさに抱きとめた。
「大丈夫?千歌音ちゃん!」
「え、ええ…ありがとう姫子。」
千歌音が姫子から離れようとすると、ギュッと姫子の腕に引き寄せられた。
「姫子…?」
顔を上げると姫子の顔が間近にあった。
「千歌音ちゃん…」
「ひ…め…」
唇が近づいてくる。
触れ合おうとしたその時…。
「お嬢様ー!」
「 …っ!! 」
遠くから千歌音を呼ぶメイドの声が聞こえた瞬間、二人は慌てて離れた。
「な、何?どうかしたの?」
少し戸惑ったように千歌音はメイドに尋ねる。
「お電話が入っております。メイド長の乙羽様からです。」
「乙羽さんから?ちょっと待っていて。すぐに行くから。」
「かしこまりました。」
一礼したメイドは別荘の中へ戻って行く。
「ごめんなさい、姫子。ちょっとだけ外すわね」
千歌音は申し訳なさそうに姫子に謝った。
「ううん、気にしないで…」
千歌音が別荘へ入って行ったのを確認すると、ひとり残された姫子は気まずくてもう少しで千歌音の唇に触れるはずだった自分の唇を指で押さえた。
(私ってば…)


あの後、戻ってきた千歌音としばらく海水浴を楽しんだ姫子は夕食の時間までにシャワーを浴びる事にした。
数十人は入れるであろう広い浴室の中に入り、シャワーの栓をひねる。
突然浴室のドアの向こうから声がした。
「姫子?」
「…千歌音ちゃん?」
「私も入っていい?」
「えっ、ええと…うん。」
ここは千歌音の別荘なのに断りなんて聞く必要はないのだが。
そんな事を考えていたら、浴室のドアが開く音がした。
姫子の横にやって来た千歌音は隣のシャワーの前に立つ。
ちらっと千歌音を見ると、白い肌が姫子の視界に入った。
(やっぱり…綺麗だなぁ、千歌音ちゃんは…)
長く艶やかな黒髪、真っ白な肌、引き締まった腰、すらりと伸びた手足。
その千歌音の身体を熱いお湯が濡らしていく。
姫子がその様子をじっと見つめていると、千歌音が不意にこちらを見た。
「なぁに?」
「えっ…あ、えっと…海水浴楽しかったね。」
姫子は慌ててごまかすように話題を出す。
「ええ、明日はどこか行きたい所はある?」
「そ、そうだなぁ…そうだ、ここら辺にお土産なんて買うお店とかある?」「お土産?そうね、車に乗って町までいけばお店があるわ。行ってみる?」
千歌音が近づいて姫子の顔を覗く。
「…っ!う、うんっ。マコちゃんにもお土産買って行こうかなって思ってたから…」
姫子は千歌音の身体から顔を逸らした。
「…そう?確か町に、カフェもあったし…明日はそこでゆっくりして、明後日に山にでも行ってみましょうか?」
姫子の様子に小首を傾げながら千歌音は予定を立てていく。
姫子は適当に相槌を打ちながら頷いた。
「じゃあ先に上がるわね。」
「う、うん…」
千歌音は一通りシャワーを浴びると先に浴室を出て行った。
「はぁ…何やってるんだろう…私…」
姫子は溜め息をついた。
頭から離れないさっきの千歌音の裸体を、消そうとするようにシャワーのお湯をさらに熱くした。           
夕食中、姫子は急にさっきの事を思い出して千歌音に尋ねた。
「そういえば、乙羽さんから何の用だったの?」
「ああ、無事にこちらに着いたか確認の電話よ。あと姫子にもよろしくって…」
「そっか…千歌音ちゃん?どうかしたの?」
何故か急に考え込む千歌音。
「そう言えば、乙羽さん…くれぐれも気をつけるように言ってたけど…何の事かしら?」
姫子は何故か悪寒を感じた気がした。




翌日、二人で車に乗り町へ出ると様々なお土産屋がならんでいた。
お菓子やその町の特産品、色んなお土産に目移りしながらどれにしようかと千歌音と相談し購入した。
観光客も多い為か、町には結構オシャレなカフェがあった。
その中の一軒のオープンカフェに入る。
「…じゃあお願いします。」
注文を済ませ、二人で過ごす貴重な時間。
天火明村では二人でこんなにゆっくり過ごす時間はあまりない。
姫子は大学やバイトに、千歌音は中学に通っていて、ましてや姫宮の一人娘なのだ。
暇なはずはない、お互い何かと忙しい。
「久しぶりだね。二人きりで過ごすの。」
「そうね、私も夏休みでも忙しいし…姫子も大学やバイトがあるものね。」
「千歌音ちゃんありがとう。こんな素敵な別荘へ誘ってくれて…こんな素敵な時間を作ってくれて…」
姫子は千歌音に感謝の気持ちを伝える。
千歌音とこうして過ごす時間は、姫子にとって最も幸せな時だ。
「…そんなこと…」
千歌音は姫子の手を取り、両手で包み込んだ。
「私が姫子と一緒に来たかったの。姫子と一緒だから。あの時、姫子が言ってくれたでしょう?私と一緒だから楽しいって…私も姫子と同じだから…姫子と一緒だから楽しいの。」
綺麗な瞳で見つめ返す千歌音に、姫子はドキドキしながら千歌音の手を空いた手で包む。
「千歌音ちゃん…」
気持ちいい風が吹く。
こんな穏やかで大切な人と幸せな時を過ごせて、姫子は世界一幸せ者だと思った。

その日の朝は天気が良かった。
山の中には滝と小川があるらしく、二人で見に行く約束だった。
帽子とお弁当なども忘れずに持って行く。
しばらく二人で手を繋いで森の中を歩いて行くと、どこからか水の流れる音が聞こえる。
「もうすぐ着くわ、ほら。」
千歌音が指を指した場所を見ると小川を見つけた。
その小川は澄みきっていて、中の魚や岩まで見えるほどだ。
「凄く綺麗な川だね。」
「そうでしょ。この先の上流に行くと滝があるの。さぁ、行きましょう。」
「うん。」 

上流へ登って行くと辺りの空気が冷たく感じた。
滝の流れる大きな音が聞こえる。
「ほら、見えて来たわ。」
遠くの方にさほど大きな滝ではないが、確かに立派な滝があった。
「うわぁ…。」
近くまでいくと、寒いくらいに涼しく感じる。
「気持ちいいね、水も綺麗だし。こんな場所があるなんて。」
姫子はうーんと気持ち良さそうに背伸びをした。
「こうするともっと気持ちいいわよ。」
千歌音は靴を脱ぎ、岩場に座って川の水の中に足を入れる。
姫子も千歌音の隣に座って同じように足を入れた。
川の水は冷たくて、歩き疲れた足を癒やしてくれる。
二人は持ってきたお弁当を食べてのんびりと自然の中で過ごす。
いつもの慌ただしい日常を忘れ心も体も癒されていくのを感じた。

昼を過ぎたあたりだろうか。
空を見上げるとさっきよりも雲が増えている。
「もしかしたら雨が降るかも…残念だけれど、そろそろ帰りましょうか?」
「そうだね、じゃあ帰ろうか千歌音ちゃん。」
荷物を片付けて、二人で山を降りて行くと空はどんどん暗くなり、ポツリポツリと雨が振り出した。
二人は急ぐが、雨足はさらに強くなっていく。
服はもう既に濡れてしまっていた。
本当なら雨が収まるまで雨宿り出来ればいいのだが。
こんな山の中では…。
そんな事を考えながら急ぐ姫子の腕を、突然千歌音が掴んだ。
「どうしたの、千歌音ちゃん!?」
「まって姫子、こっち。」
千歌音は姫子の手を取り、帰りの道とは違う草むらの中を歩いて行く。
(どこに行くんだろう?)
「あ…」
さらに奥へ進むと、急に道が開けた。
「あそこでしばらく雨宿りしましょう。」
千歌音が指を指した先には、小さな小屋があった。
中に入ると農業に使うような道具が色々と並んでいる。
思った以上に中は広く、きちんと片付けられていて雨宿りするにはちょうど良かった。
「ここって…?」
「ここの近くに姫宮家の菜園があるの、そこの道具小屋よ。昔ここに来た事を思い出したの。まだあって良かったわ。」
「そうなんだ。」
「あ…姫子、髪が濡れてる。」
姫子の服と髪は雨で濡れてしまっていた。
千歌音が白いハンカチを取り出し、姫子の髪や頬を拭いてくれる。
「私はいいから、千歌音ちゃんだって濡れてるよ。風邪でもひいたら…」
そう言いかけて、姫子は言葉を詰まらせた。             


背伸びをして姫子の髪を拭いてくれる千歌音の胸元に目を奪われた。
千歌音の服が濡れて下着が透けている。
姫子は息を飲み込んだ。
千歌音の髪は濡れ、艶やかな桜色の唇が色気を醸し出している。
「姫子?」
千歌音が姫子の視線を辿ると、服が透けている事に気づいた。
「…っ。」
千歌音は耳まで真っ赤にして、胸元を両腕で覆う。
「あ、えっと…その…ちゃんと拭いた方がいいよ。風邪…ひくといけないし…」
ハッと我に返った姫子は、慌てて詰まらせていた言葉を出す。
「え…ええ…」
気まずい雰囲気が流れる。
「あの…私、むこう向いてるから。」
姫子は千歌音から背を向けて壁の方に向かい合った。
しばらくすると衣擦れの音が聞こえた。
いま後ろで千歌音が服を脱いでいる。
(千歌音ちゃんの裸なんて何度も見てるじゃない…私ってば…)
いまさら恥ずかしがる事なんて無いはずなのに、姫子の心臓は今までにないくらい高鳴っている。
「姫子…」
後ろから千歌音の声が聞こえる。
(もう済んだのかな…?)
そう思って振り返ると千歌音が上半身の前をはだけ、瞳を潤ませて立っていた。
「千歌音ちゃん…!」
驚いた姫子は、前を向いて千歌音の裸から視界を遮った。
「……っ!」
だが、千歌音は姫子の背中に抱きついてくる。
背中に感じる千歌音の胸の感触。
(もしかして…私、誘われてる…?)
姫子の心臓がさらに高鳴った。
「ごめんなさい。でも、やっと…本当に…」
千歌音は姫子の服をギュッと掴み、小さな声を絞り出すように呟いた。
「二人きりになれた…」
千歌音が顔を背中にうずめる。
「千歌音ちゃん…っ。」
その瞬間、姫子はたまらず振り返り千歌音を抱きしめた。
「あっ…」
千歌音を引き寄せ、小さな唇を塞ぐ。
二人の唇が重なった。
はだけた胸に手を重ねると、下着越しに温かな体温が伝わってくる。
「千歌音ちゃん…千歌音ちゃん…」
唇を重ねながら千歌音の名前を呼ぶ。
「ひ…めこ…っ」
服に手をかけていくと、白い肩が露わになった。
そのまま一気に脱がしていく。
パサッと床に服が落ちた。
「ごめんね、千歌音ちゃん…もう私…っ」
姫子はそのまま千歌音を肩を抱きしめて囁く。
「我慢できない…」
「姫子…」
千歌音は姫子に応えるように首に手を回した。             
激しい雨の音にかき消されないように、千歌音の声に耳を済ませながら首筋にキスをする。
「…ん…っ…」
耳を甘く噛みながら、ブラジャーのホックに手をかけた。
ブラジャーを外すと白くて豊かな胸が露わになる。
できるだけ優しく触れて、乳房を揉んでいると千歌音の呼吸が乱れていくのが分かった。
「綺麗な胸…白くて、大きくて、柔らかくて…」
「そんなこと…」
姫子が胸を褒め称えながら千歌音を見つめると、頬は赤らんで黒い瞳はキラキラと潤んでいた。
「本当だよ。千歌音ちゃんは全部綺麗だもん…」
指で胸の先端を撫でると、千歌音が切なそうに瞳を揺らした。
顔や肩にキスをしながら下へとさがっていく。
胸にたどり着いてその固くなった実を口へ含んだ。
「……っ…ぁ」
千歌音の腕が姫子の頭を引き寄せて抱きしめる。舌先でつついていると固さが増していくのが分かった。
立ったままの千歌音の脚が震えていた。
「千歌音ちゃん、肩に掴まって。」
姫子の肩に手を掴まらせて、身体の重心を安定させる。
唇で胸を愛撫しながら、指先はゆっくりとさらに下に降りていく。
「ぁ…っ!姫子…」
その指先を千歌音のスカートを捲って中にスッと忍びこませた。
脚を撫で上げながら、下着の上からその場所に優しく触れる。
「汚れちゃうから脱ごうね。」
そう言って、姫子は下着に手をかけると千歌音が息を飲む声が聞こえた。
指に下着をかけて下におろしていく。
「脚上げて。」
脚を上げさせて下着を脱がさせると、今度はスカートも脱がさせる。
これで千歌音は、何ひとつ身にまとっているものは無くなった。
その美しい裸体を姫子の前に晒している。
「綺麗だよ、千歌音ちゃん…」
その美しい裸体を姫子がうっとりと見つめている。
「…あんまり…見ないで…」
姫子は恥ずかしそうに俯いて、顔を真っ赤にしている千歌音の腕を掴んで引き寄せた。
「きゃっ‥!」
姫子のもとに倒れこんできた千歌音を床に押し倒す。
「あっ…やだっ…!」
いきなり膝に手をかけて脚を開かせた。
千歌音が驚きと非難の声を上げる。
目の前の姫子に全てをさらけ出した千歌音。
姫子の視線が一点を見つめている。
「やっ…」
恥ずかしさのあまり瞳をギュッと瞑った。              


「あっ…!」
姫子がそこに顔をうずめた。
「だめっ…やめてっ!汚いから…っ」
千歌音が姫子の顔を引き離そうとするが、力の入らない手では抵抗すらできない。
姫子の手に手首を掴まれて、動きを封じられる。
「大丈夫だよ、千歌音ちゃん…」
「でもっ、汗とかかいているし…それに…」
「誘ったのは千歌音ちゃんだよ、いまさら止められないよっ…」
姫子はもう感情を抑えきれないとでも言うように、再び顔をうずめた。
「あ…姫子っ…!」
千歌音の視界が涙で歪んだ。
「んっ…はぁ…っ」
姫子の舌が触れてくる。
その場所を時には優しく、執拗に、我を忘れて。
「千歌音ちゃん…」
姫子は許しを請うように、こちらを見ながら舌で愛撫し続けている。
「全部もらってもいい?…千歌音ちゃんの…」
指が入り口に少し侵入した。
「あ…」
何を言ってるか分かっている。
まだ入れたことのないその奥は、姫子にすらまだ上げてはいない。
初めての経験に不安を感じたが、相手は大好きな人だ。
拒否する理由はどこにもなかった。
(姫子になら…私…)
千歌音がこくりと頷いたのを確認して、姫子の指が奥へ入る。
「っあ…‥」
千歌音はまだ幼い。
中も狭くて姫子の指はすぐにそこへ到達した。
それはその奥を守るように膜を作っている。
姫子は身を強張らせる千歌音を抱き寄せて、安心させるように額にキスした。
「少し痛いかもしれないけど‥ごめんね」
そう言った瞬間、姫子の指がさらに奥へと進む。
そして…。
「……あっ」
千歌音はその瞬間、姫子の手によって守られていたものが破られた事を感じた。
「いっ…‥」
すぐに痛みを感じた。
ギュッと姫子にすがりつく。
「千歌音ちゃん、痛かった?大丈夫?」
姫子が心配して千歌音の頭を優しく撫でる。

しばらく指を動かさずにじっとしていたら、千歌音が姫子の方へ顔を向けた。
「もう、いいから…」
「でも…まだ痛むでしょ?」
「大丈夫…まだ少し痛むけど…」
「いいの?」
千歌音が頷いた。
姫子はありがとうと言って唇を重ねる。
ゆっくりと優しく指を動かすと、千歌音が首を反らした。
「あっ…姫子…っ」
いままでは入り口までだったが、初めて入った千歌音のその奥は温かくて脳まで溶けてしまいそうだった。
雨の音がまだ微かに聞こえる。
きっとまだ降っているのだろう。
姫子はそんな事を考えながら千歌音を抱き続けた。  


「お嬢様方!ご無事でしたか!」
別荘へ戻ると、帰って来ない二人を心配したメイド達が慌てて出迎えに来た。
「大丈夫よ、心配かけてごめんなさいね。少し雨宿りをしていたものだから…」
先ほどの雨が嘘のように、空は晴れている。
あの後、雨が止むまで二人で抱き合ったまま、あの小屋で過ごしていた。
ただの通り雨だったのだろう。
思ったよりもすぐに止んでしまった。
二人で着替える為に部屋に戻る途中、千歌音が姫子の腕に自分の腕を絡まてきた。
「ねぇ、姫子…今度はちゃんとお返しさせてね。」
「お返し?お返しならもうして貰ったよ。」
「そうじゃなくて…いつも姫子にばかりにしてもらってるから…その…」
顔を赤くして見上げてくる千歌音の顔を見て、姫子は自分の顔まで赤くなるのが分かった。
(そっか…だから千歌音ちゃん、私を誘ってたんだ…)
千歌音が言うお返しとはきっとそうゆう事なのだろう。
姫子は答える代わりに、千歌音の手をキュッと握った。

「千歌音ちゃん、花火やらない?」
別荘で過ごす最後の夜、姫子はこっそりと買って持って来た花火を取り出して千歌音を誘った。
浜辺で出て、波の音しか聞こえない静かな海の前で夏旅行最後の夜を過ごす。
花火もあっという間にほとんど終わり、最後の線香花火に火をつけた。
「楽しかったね。本当に来てよかったな。」
「来年も二人で来ましょうか?ここに…」
「本当?いいの?」
「ええ、もちろん。」
綺麗な千歌音の横顔を見て姫子は耳元で囁いた。
「…お返しもまだ貰ってないしね。」
「な…!もう、姫子っ…」
二人で笑い合って、寄り添い夜空を見上げた。
(私、きっと忘れない…千歌音ちゃんがくれた素敵な思い出…)

だがこの時二人は思ってもみなかった。
この先に再び二人を引き裂く運転が待ち受けていたなんて…。     何も知らない二人をただ夜空に浮かぶ月が静かに見つめていた。                          
終わり。                 

最終更新:2008年08月31日 17:51
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