「あん、んっ…ぁ…!」
深夜、離れでの秘め事の最中。
小さな部屋で灯るは蝋燭のみ。千歌音は布団の中で千歌音は姫子の口と指で胸を愛されていた。
巧みな愛撫を受け口元に手の甲をあて快感に耐える。
互いに体中が熱く火照り、姫子がそろそろかと千歌音の寝衣を脱がそうと手を掛けた。
「はぁ…ねえ、姫子」
「ん?なあに?」
少し息を乱した千歌音に声を掛けられ顔を上げ脱がす手を止めた。
「姫子は…その、いいの?」
「え?」
言われた意味が分からずキョトンとすると、千歌音は顔を赤くする。
「だから、その…いつも私ばかり気持ち良くしてくれるから…姫子はどうなのかなって…」
視線を逸らしどもる千歌音にあーなるほどと察しがついた。
姫子に抱かれるときの千歌音はほぼされるがままのマグロ状態。
姫子はどうなのかとそんな疑問を持っても不思議ではない。
(ん~十分気持ち良いのだけど。と言うか千歌音が気持ち良い顔してくれるからこちらも満たされているのだけれど)
千歌音の上で四つん這いになりながら考えた。
そう思うが千歌音がそう言ってくれるなら…体調も良いみたいだしたまにはいいかなと改め直す。
「気持ち良いわよ、ほら」
「あ…///」
千歌音の手を取り、寝衣の隙間から自分の秘所に触れさせる。
初めて触れた姫子の其処は自分ほどではないが濡れており、指に絡まる愛液にドキッとした。
「でも、もっと千歌音に気持ち良くして欲しいかも…」
ふうっと息を吹きかけ至近距離で囁いた。
垂れる前髪、乱れた寝衣から覗く鎖骨と胸のラインに、異様なほど色気を醸し出す姫子に思わずゴクリと唾を飲む。
そんな反応にくすっと笑い千歌音の腰を抱きごろんと体を反転させた。
「きゃあ!ひ、姫子…?」
体勢が逆転し、慌てて起き上がろうとすると再び姫子に手を掴まれる。
「もっと私に触って、千歌音」
「!」
そう言って今度はその手を自分の胸にあてる。
千歌音の手の平に広がる柔らかい胸の感触。
姫子は自分の胸を小さいと言うけれど、仰向けになっても十分なほど膨らみがある。
「お願い、千歌音」
いよいよ耳まで赤くしどぎまぎする千歌音に姫子は口元を緩めぎゅっと抱き締める。
「私を抱いて――」
姫子を抱いてみたいと思ったのは今日が初めてではない。
心の準備がいまいち出来てなかったけれど、互いに一糸纏わぬ姿になりいつも姫子にされてることを思い出しながら懸命に愛撫した。
「はん、あ、ゃ…!」
拙い愛撫かもと思う、だけど耳に届く初めて聞く姫子の嬌声が千歌音にはとても嬉しい。
ピンと固くそそり立つ先端を口に含み舌で転がすと姫子がぎゅっと頭を抱き締めてくる。
何だか顔が見たくなって体を起こすと、目に映る上気した姫子の顔がとても可愛く見えた。
いつも見てるはずなのに、今日は更に違うように見える。
なんかこう、守ってあげたくなるような…そんな感じに。
深く口付けし美しい曲線美を描く裸体を肩、脇、腰、臀部、裏腿の順に片手でなぞる。
すると姫子は体をよじり小さく笑い声をあげた。
「ごめん、くすぐったかった?」
口を離し姫子を見ると、楽しそうに首を振った。
「違うわ、千歌音の手つきが何かいやらしかったの」
「え!///」
くすくす笑う姫子に思いっ切り赤面した。
「そんなつもりじゃない」と弁解しようと口をまごまごさせている千歌音がまた可愛い。
満足げに目を細め姫子はそんな千歌音の細い首にすっと腕を絡める。
「…そんなに焦らさないで」
静かに言うと足を自ら少しだけ開き、千歌音にちゅっと口付けた。
合わさる唇に姫子にもっと気持ち良くなってほしいと心から思う。
頬を染める姫子に千歌音の指はゆっくりと下腹部へと降りていった。
くちゅ――
「っ―!」
「あ…」
茂みに触れた瞬間、姫子の顎は、くん!とあがり茂みの上からでも分かるほどさっき触れたときよりの倍そこは愛液にまみれていた。
とろとろと溢れる愛液はとても暖かく、自分の拙い愛撫でも姫子がこんなになってくれるなんて。
熱く潤む其処に触れるだけでこちらまで満たされていく。
ドキドキしながら指を進め秘裂をゆっくりと何度か撫でてみると、その動きに合わせて小さく甘い声を漏らしながら姫子の息が乱れていく。
「姫子…」
一度手を止め名を呼ぶと瞼をじんわりと開き千歌音を見て微笑んだ。
「その、気持ち良い?」
「とっても…」
ゆっくりと頷き千歌音と視線を絡める。
熱く甘えるような目、体を猫のように撓らせている姿は妖艶さを増している。
果たして自分もこんな風に姫子に写っているのだろうか?
そんな事を思っていたら首に回していた腕が背に回される。
さらに密着する熱く燃える互いの肌。
ちゅっと千歌音の細い首筋に口付けし、姫子がその先を求めている。
千歌音がそっと膨らんだ陰核を撫でると、姫子の体が大きく跳ねた。
「んあっ!は、ぁ…ぁん!」
甲高い声。
優しく犯す千歌音の指に姫子の声は徐々に余裕がなくなっていく。
いつも自分を愛してくれる指は背を這っている。
「はっ!千歌、音、ぁん…んっ!」
「っ……姫子」
どちらともなく求め合い重なり合う唇。
姫子の体が徐々に強張っていき、絶頂が近づいている。
そんな姫子に応えたいと千歌音の指は姫子の感じるところを的確に捉えていく。
「あ、あ、んぁっ―――――っ!」
きゅっと陰核を摘まれ、千歌音の背に強く指を立て姫子は達した。
余韻の残る姫子の上から退き、横に寝転がると脱力して力の入らない姫子と目が合った。
幸せそうな目。乱れた息を整えながらゆっくりと微笑んでくれる。
ちょっと疲れたけれど、そんな笑顔を見ては胸の奥がまた熱くなる。
「姫子…」
手を伸ばし、姫子の指と指を重ね合わせた。
すると姫子はそれに応えるようにきゅっと握り返す。
そして声には出さず「ありがとう」と口を動かし、ゆっくりと瞼を落とした。
了